1979年のアルバム(その71 Queen Live Killers)
1979年のアルバム・シリーズ
この年、ようやく登場となるのが・・・
Queen
1976年、アンコールでFreddieが着物で登場して話題となった日本公演
その後、A Night At The Opera、Bohemian Rhapsodyがともに初の全米TOP10入り
そして、さらにその翌年、We Are The Champions / We Will Rock You
この世界的大ヒットで、名実ともに世界のTOPグループとなりましたが・・・
その3年の間、日本公演はありませんでした。
そしてまさに凱旋公演といえる3年ぶりの日本公演
1979年4月にほぼ1ヶ月間、日本縦断といった感じで行われたのでした。
Queenは、スタジオ・レコーディングは凝っているけどライヴはイマイチ・・・
そう言われたこともありましたが、そんな言葉を覆す
3年間であまりにもビッグとなった成長ぶりを日本中で見せつけてくれたのでした。
そして、なんと次のアルバムは、初のライヴ・アルバムになるとのこと
日本公演ではなく、欧州ツアーからとのことですが・・・
3年ぶりのQueenの余韻に浸っているファンにとっては、これ以上のプレゼントはないでしょう。
そんな中、日本でもいち早くライヴ・シングルがリリース
Love Of My Life
そう、勿論、A Night At The Opera収録の美しいナンバーですが・・・
ライヴでは、FreedieとBrianのアコースティック・ギターのデュオ
そして、Freddieは、場内に大合唱を促し・・・
その感動も光景は、なんと英語圏でない日本でも見られたのでした。
そして、待望のライヴ・アルバムは、2枚組で、タイトルは・・・
Queen Live Killers
そして初回盤は、黄緑と赤のカラー・レコードとのこと
日本公演に感動も覚めぬ中、レコード屋さんに予約して購入したのでした。
1979年1月26日~3月1日、欧州ツアーでのライヴ・レコーディング
Freddie Mercuryリード・ヴォーカル、ピアノ🎹
Brian Mayギター、バッキング・ヴォーカル
Roger Taylorドラムス、タンブリン、ティンパニ、ヴォーカル
John Deaconベース、バッキング・ヴォーカル、トライアングル
レコーディングは、John Etchells
ミキシングは、Mountain Studios
マスタリングは、Sterling Soundにて、George Marino
エンジニアリングは、Ken Capper、Peter Greenslade、Steve Cater
アシスタント・エンジニアリングは、David Richards
プロデュースは、Queenです。
アルバム・ジャケット、スリーヴ・コンセプトは、Queen
デザインは、Foster & Knowles Advertising、Ichikudo Printing Co.,Lyd.
ジャケット写真撮影は、Koh Hasebe
そう、ミュージック・ライフ誌でお馴染みののカメラマン、長谷部宏さんです。
レコード1枚目(黄緑色)A面(レーベルは、Freddie)
爆音とともに、ギター、ドラムス、Freddieが歌い始めるハードなロックは・・・
We Will Rock You、そう、News Of The World収録、Brian Mayの作品
ここでは、アップ・テンポのロックン・ロールに変身
Johnのベースもフィーチャー、そして、Brian、ハードに聴かせます。
尚、この後で、シングル・カットされ、リリースされました。
"Hello Everybody~"とFreddie「ロックとロールの準備はいいかい・・・」Rogerのドラムスが響き・・・
Let Me Entertain You、Jazzから、Freddie Mercuryの作品
ドライヴ感溢れるプレイで、Freddieは歌の通り、ショーを楽しませると
Rogerがコーラスでバックアップします。
次は、A Night At The Operaから・・・と、P音が入り(放送禁止用語)
Death On Two Legs、Freddieの作品
効果音から流れるようなピアノ🎹、そしてBrianのギター
軽快にパワフルに歌うFreddie、ピアノ🎹をブリッジに・・
Killer Queen、Freddieの作品、Sheer Heart Attackから・・・
言うまでもなく、全英 No.2、全米 No.12の大ヒット曲
場内も手拍子で盛り上がり、お馴染みのBrianのソロ、そして・・・
Bicycle Race、Jazzから、Freddieの作品
歌は途中から、FreddieとRogerのかけ合いに・・・
軽快に続くと思いきや、カウントが刻まれ・・・
I'm In Love With My Car
A Night At The Operaから、Roger Taylorの作品
そう、ここでのリード・ヴォーカルは、Roger
Freddieの次に歌っているとはいえ、ライヴでの単独の歌は初めて
ドラムスを叩きながらパワフルに歌うRogerはカッコよく場内大歓声
Freddieのピアノ🎹、Brianのギター盛り上げ、静まったところで・・・
Get Down, Make Love、News Of The WorldからFreddieの作品
ピアノ🎹に合わせて、やや不気味な感じで歌うFreddie
間奏部は、エフェクターを用いた効果音、ライヴでは、照明が華やか
再び歌が入り、"Get Dowm, Make Love"とエンディング・・・そこからピアノ🎹
You're My Best Friend、「マイ・ベスト・フレンド」
A Night At The Operaから、John Deaconの作品
全米 No.16、全英 No.7の大ヒット曲
軽快に歌うFreddie、ここではワン・コーラス少ない短縮版になっています。・・・
レコード1枚目B面(レーベルはBrian)
「歌いたいかい・・・」とFreddie
Sheer Heart Attackから、とギターのカッティングが刻まれ・・・
Now I'm Here、Brianの作品で、初来日公演のオープニング
特に日本のファンには思い入れがあり、「誘惑のロックン・ロール」の邦題
シングル・リリースされ、オリコン・チャート No.87、全英 No.11
ストレートなハード・ロックン・ロール・・・間奏部分で、Freddie
「プレイしたいかい・・・」と観衆へコール・アンド・レスポンス・・・
"Oh Yeah!~"の声の出し合いで、「僕より高い声出せるね・・・」と・・・
このライヴでの光景は、Freddie在籍時はお馴染みでした。
"Down In The City, Just You And Me~"最後はハードに
Rogerもパワフルに叩きエンディングです。
ここで一転、ステージ前方に4人は出てきて、後のアンプラグドのスタイルで・・・
Dreamer's Ball、Jazzから、Brianの作品
但し Brianは、ここではアコースティック・ギター
本来のノスタルジック・ムードより、リラックスしていて・・・
Freddieの歌をバックアップします。
「次はデュエットだよ・・・」と、Freddie、そう前述の・・・
Love Of My Life、A Night At The Operaから、Freddieの作品
Freddieの歌とBrianのアコースティック・ギターだけで・・・
"Love Of My Life Can't You See~"と場内の観客だけで大合唱
場内の一体感、Brianのギター・ソロも入り、感動の瞬間でしょう。
ここでBrian「みんな上手いね。、もっと歌うかい・・・」
虎のズボンのRoger、John、Freddieを紹介、アコースティック・ギターで・・・
'39、A Night At The Operaから、Brianの作品で彼が歌っていましたが・・・
ここでのリード・ヴォーカルは、Freddie
アンプラグドのセットで、メンバー全員でコーラス・ハーモニーを聴かせます。尚、この当時は、Brianの歌で聴きたい・・・
そう思っていたことが、何とも皮肉です。・・・
Rogerが刻むリズムが響き、Freddieが手拍子を煽って・・・
Keep Yourself Alive、「炎のロックン・ロール」
Brianの作品、そう記念すべきデビュー曲、アルバム Queenから・・・
軽快にノリのいいナンバー、Freddieをサポートして歌う Roger
そして、Brianのギター
Queenは、ここから始まったのでした。・・・
レコード2枚目(赤色)A面(C面)(レーベルはRoger) Freddieが紹介して・・・
Don't Stop Me Now、アルバム Jazzから、Freddieの作品
最初、"Tonight~"と静かに始まり、スピーディーに軽快にノッて歌うFreddie
全英 No.9、全米 No.86とこの時点で最新ヒットだけに大盛り上がり
Brianのギターもノリよく響きます。
続いて、Freddieが、ピアノ🎹で歌い始める・・・
Spread Your Wings、「永遠の翼」
News Of The Worldから・・・Johnの作品
"Spread Your Wings And Fly Away~"
ここでも、満場の観客が一緒に歌い、Brianのギターも・・・盛り上がります。
シングルとして、全英 No.34
尚、本アルバム収録曲で、この曲だけ、この年の日本公演でプレイされませんでした。
「気分はどうだい・・・今夜は特別だよ・・・」・・・Freddieは、そう言って・・・
Brighton Rock、Sheer Heart Attackから、Brianの作品
スピーディーなギターのカッティング、ドラムス、そしてFreddieの歌
Rogerがハイトーンの歌でBrianサポート、パワフルにノリよく盛り上がります。
そしてあのBrianのギター、津軽三味線と言われることも(笑)・・・
スローダウンで、そこに登場するのが、Rogerのティンパニ🥁
再び、Brianへ・・・硬質のギター・ソロあり、彼の独壇場
ハードになる部分では、ドラムス、ベースも合流
そして再び主旋律に戻り、Freddieも入り熱唱
最後は、オリジナル通りに決め、ドラマチックにフィナーレです。
レコード2枚目B面(D面)(レーベルはJohn)
声援の中、Jazz収録の Mustaphaを歌うFreddie
・・・が、しかし、ピアノ🎹から、"Mama~"、そう・・・
Bohemian Rhapsody、勿論、A Night At The OperaからFreddieの作品
1975~1976年 全英 No.1、1976年 全米 No.9
場内の歓声はさらに大きなものに
Freddieの熱唱に続き、Brianのギター、いつも感動
オペラ部分では、メンバーは下がっていますが、ライティングは華やかでしょう。
・・・そして再度、ハードなパートでメンバー登場
"Nothing Really Matters~" "Anyway The Wind Blows~"
エンディングの後、少しの間、そしてBrianのギターがかき鳴らされ・・・
Tie Your Mother Down、A Day At The Racesから、Brianの作品
全英 No.31、全米 No.49
ノリのいいナンバーだけに場内も最高潮
大いに盛り上がり、本編終了となりました。・・・
アンコールに当たる部分では、機械的な音から・・・
Sheer Heart Attack、アルバム News Of The Worldから、Rogerの作品
リード・ヴォーカルは、FreddieとRoger
この上ないといった感じでスピード感あふれるロックン・ロールとなっています。
そして、ドラムスの音が響き、そう・・・
We Will Rock You、Brianの作品
ここは、News Of The Worldのオリジナル・ヴァージョンで・・・
Freddieが煽り、場内大合唱、Brianのギターで締められ・・・
ピアノ🎹に着いて・・・"I Paid My Dues~"とFreddie・・・
We Are The Champions、勿論、News Of The WorldからFreddieの作品
全英 No.2、全米 No.4、Queenのテーマ曲のようなもの
場内も大合唱、"We Are The Champions Of The World~"
感動のフィナーレ・・・そして流れるのは・・・
God Save The Queen、勿論、英国のロイヤル・アンセム
Brianのアレンジで、A Night At The Operaの最後に収録されていましたが・・・
Queenのコンサートのエンディング・テーマとなりました。
この時の欧州のツアーのセットリストでは、このLive Killers収録曲以外で・・・
Somebody To Love
Fat Bottomed Girls
If You Can't Beat Them
It's Late
以上4曲がプレイされています。
尚、前述のその後の日本公演では、特別に・・・
Teo Torriatte (Let Us Cling Together) (「手をとりあって」)
が、プレイされ、作者のBrianがピアノ🎹を弾いていました。
ここに登場したということは、その通り・・・
全米アルバム・チャート最高位 No.16、全英 No.3
オーストリア No.3、西ドイツ No.4、オランダ No.9、ノルウェー No.10、スウェーデン No.15、オーストラリア No.25、ニュージーランド No.21、スイス No.34・・・
全米では、ダブル・プラチナ・ディスク獲得
世界中で大物ぶりを見せつけ・・・
そして日本、オリコン・アルバム・チャート No.9
まさに、凱旋公演の感動が甦る
そのように、大ベストセラーとなったのでした。
さて、話は前後しますが、1979年の日本公演
自分は、名古屋市国際展示場で、この時も凄くいい席で見ることができました。
オープニングは、通常の We Will Rock You、あのリズムと同時に、ステージ右側に Freddie Mercuryが登場して、歌い・・・
そして、反対側から、Brian Mayが、登場してギター
その後、ステージがライトアップされ、このアルバムの通り・・・
We Will Rock You (Fast)に・・・
それは、最高にカッコいい、オープニングでした。
日本に最初に紹介された時のことを思えば、信じられないくらい・・・
大きな存在となった、Queen
この Live Killersも1つの集大成であり、次は、どのようなことをやってくれるのだろう・・・
ファンならずとも期待も大きく膨らんできました。
そんな1979年後半、'70年代最後に登場したのが・・・
1枚のシングル (Crazy Little Thing Called Love) だったのでした。・・・