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1980年のアルバム(その60 Get Happy!! / Elvis Costello~)
1980年のアルバム・シリーズ
この時代を象徴する人の1人
Elvis Costello
早くもこのシリーズの常連に
通算4枚目
Elvis Costello And The Attractionsとしては、3枚目のアルバム
が発表され・・・
タイトルは・・・
Get Happy!!
同時に、ノリのいいシングル I Can't Stand Up For Falling Down
これまでのElvis Costelloがリリースしたシングルでは、最も一般ウケしそう・・・
こちらも、ガンガン、オンエアーされ始めてきました。
アルバムの方、このナンバーも含めて、2分台の曲を中心になんと20曲収録
日本でも人気が定着してきただけに、1980年春ごろ、すぐに発売
アルバム・ジャケット、アートワークは、VAT 245 4945 42
そのようにクレジットされていますが、Barney Bubbles
写真撮影は、VAT 239 7568 14、実は、Keith Morris
尚、裏ジャケットには、SIDE ONE、SIDE TWO、反対のクレジットになっています。・・・
レコーディングは、1979年10月、オランダ、それ以外はロンドン にて・・・
Elvis Costelloギター、ヴォーカル
The Attractionsメンバーは・・・
Steve Nieveピアノ🎹、オルガン、Bruce Thomas
ベース、Pete Thomas
ドラムス
エンジニアリングは、Roger Bechirian
プロデュースは、今回も勿論、Nick Loweです。
オリジナル曲は、全曲、Elvis Costelloの作品です。
実質上のA面1曲目、軽いオルガンの音から、一転、アップ・テンポに・・・
Love For Tender、シンプルなビートで、力強く熱唱
コーラスもポップに響きます。
2曲目、ビートが刻まれ、心地よいオルガンとギターに合わせて・・・
Opportunity、軽い感じの中、歌
は力強く響いています。
3曲目、オルガンに合わせて、スピード感のあるプレイ・・・
The Imposter、早口気味に歌われ
、ドラムス
も力強いビート
途中、ポップなメロディも挿入されます。
4曲目、ドラムス、ベースが刻まれ・・・
Secondary Modern、ここでは終始、静かに歌われ・・・オルガンも効果的です。
5曲目、ドラムスから、今度はアップ・テンポに
King Horse、歌が入り、最初静かに・・・コーラス部分で盛り上がっていきます。
6曲目、ポップな感じで、ミディアム・テンポのイントロから・・・
Possession、語るような感じで歌われ・・・
ここでは、Elvis Costello自身が、オルガンをプレイしています。・・・
7曲目、ピアノ🎹中心の心地よいイントロから・・・
Men Called Uncle、軽快に歌われ、オルガンも効果的に入ります。
8曲目、ギターのカッティング、オルガンも加わって・・・
Clowntime Is Over、こちらはミディアム・テンポで、オルガンをバックに・・・
思いを込めて熱唱、邦題は「ピエロ役はもう終り」
です。
9曲目、ギターで3拍子のストローク、それに合わせて歌う・・・
New Amsterdam、ここでは全ての楽器をElvis Costello
が担当
Bob Dylanを思わせるところも・・・新しい世界を歌ったようですが・・・
オランダ録音なのでこのタイトルになったのでしょう。
アルバムから第3弾シングルで、全英 No.36
、ライヴでも人気曲です。
10曲目、ピアノ🎹が響いた力強いイントロから・・・
High Fidelity、力強く歌う・・・これはラブ・ソングなのでしょうか。
・・・
サビの部分は、メロディアスな曲調になります。
アルバムから第2弾シングルで、全英 No.30
ピアノ🎹の入り方等、'60年代、オールディーズ風・・・
この後の時代のThe Style Councilに共通したものを感じます。
B面1曲目、ドラムスから、最初から盛り上がって
I Can't Stand Up For Falling Down
理屈抜きに楽しく軽快に・・・オリジナルと思いきや・・・
Sam & Daveが、1967年、Soothe Me
のB面としてリリースしていた
ナンバー、Horner Banks
、Allen Jones
の作品
それだけに、ノリノリのR&Bナンバーと言えるでしょう。
前述の通り、アルバムから第1弾シングル、全英 No.4
、アイルランド No.14
日本でも人気曲で、邦題は短縮形で「フォーリング・ダウン」です。
2曲目、オルガン中心にややスロー・ダウンで力強く・・・
Black And White World、ポップですが、変調して・・・やはりオルガンが効果的・・・
歌詞の内容から、メッセージ・ソングと言えるでしょう。
3曲目、ドラムスから、軽快なギターのカッティング・・・
5ive Gears In Reverse、ベースの効いたリフに合わせて熱唱
ギター・ソロも後半、フィーチャーされるロック・ナンバー
邦題は「五つの歯車」です。
4曲目、ドラムスから、今度はベースがフィーチャーされて・・・
B Movie、ベース音に合わせて軽やかに歌われ
、やはり印象的なオルガン・・・
ギターも軽快に、邦題は「B級作品」です。
5曲目、やや静まって、ピアノ🎹のイントロから、歌い始める・・・
Motel Matches、ここは静かに、時にパワフルに歌い・・・
スローにオルガンも入り、ゴスペル風とも言えます。
邦題は「モーテルのマッチ」です。
6曲目、力強くビートが刻まれ、スカ・ビートに・・・
Human Touch、ここでもオルガンに合わせて熱唱
Elvis Costelloがプロデュースした The Specials
に共通したものを感じます。
7曲目、オルガンをバックに、'60年代風のギター、シャウト気味に歌われる…
Beaten To The Punch、ギター
のフレーズのリフレインがよりパワフルに
邦題も「必殺のワン・パンチ」です。
8曲目、ドラムス中心に、'60年代のR&Bを思わせるイントロから…
Temptation、ギター
のカッティングもソウル・ミュージック風
オルガンもキマって、ノリのいいナンバーです。
9曲目、いきなり歌い始める・・・
I Stand Accused、Albert Lee
も在籍していた英国のバンド
Heads Hands & FeetのTony Colton
、Ray Smith
の作品
こちらも終始アップ・テンポに飛ばしているナンバー
効果的に入るハーモニカは、Bruce Thomasが吹いています。
10曲目、流れるようなピアノ🎹に合わせて静かに歌い始める・・・
Riot Act、過激なタイトルですが、アルバム1のスロー・ナンバー
バックの音は力強く、徐々に気分も高まっていきます。
アルバム中、最も長いナンバー・・・そして最後はフェイドアウト・・・
邦題は「騒乱取締り条令」です。(笑)
CDの時代になり、1994年リリースのRykodisc
には・・・
デモ・ヴァージョン等、11曲のボーナス・トラックが収録されています。
また2002年の Rhinoヴァージョンには・・・
ボーナス・ディスクに、オルタネイト・ヴァージョン
、デモ・ヴァージョン
、ライヴ・ヴァージョン
等、30曲のボーナス・トラック
が収録されています。
ここに登場した通り、全米アルバム・チャート最高位 No.11
今回、ギリギリのところで、TOP10入りを逃してしまいました。・・・
全英アルバム・チャート No.2、全英では、ゴールド・ディスク
獲得
その他、オーストラリア No.25、カナダ No.24
、オランダ No.34
、ノルウェー No.11
、ニュージーランド No.9
、スウェーデン No.6
・・・
世界中で、ビッグ・セールスとなっています。
初期の Beatlesを思わせるナンバー
2分台が多いとは言え、なんと全20曲
オリジナルではないものの、 I Can't Stand Up For Falling Down
今まで以上に、Elvis Costello And The Attractionsの勢いを感じたものです。
ただ・・・個人的なことですが、よく記しているように、'80年春頃は、自分が精神的に病んでいる時期・・・
そうでなければ、Elvis Costello And The Attractions
このアルバムで、The Police
のようにハマっていったかもしれません。・・・
1979年には、Ray Charlesに関することで、Bonnie Bramlett
と殴り合い(
)
そのようなElvis Costello
このマシンガンのような20曲連発のGet Happy!!
'80年代幕明けとともに、勢いよく登場しました。
ただこれまでの過激な部分、奇想天外な部分は本作を最後に弱まっていく・・・
そのような感じであることも否めないでしょう。・・・