1978年のアルバム(その63 ABBA The Album)
1977年のアルバム・シリーズ
全米最高位No.14のアルバム
となっていますが、続いては大メジャー
ABBA
1つ前に登場したのが、Genesisですが・・・
ABBA活動停止後の、1982年のFrida
のアルバム Something's Going On
をPhil Collins
がプロデュース、そんな繋がりができますが、この当時(1978年)としては、誰も想像しなかったでしょう。・・・
さて1976年から1977年の Dancing Queenの世界各国でのNo.1
によって、Beatles
級のスーパーグループ
にも言われつつあったスウェーデンのABBA
日本でも一気にCarpentersと並ぶ最も人気のある洋楽グループとなっていましたが・・・
そんな中、1977年年末から、軽快なリズムでややメロウなメロディの、そしてポップなナンバーがオンエアされてきました。
The Name Of The Game
Dancing Queenのようなノリノリではないですが、耳に残る、そしてAnna
こと、Agnetha Faltskog
の歌声
も印象的な上質のポップ・ナンバー
「きらめきの序曲」という邦題で日本でもリリース
原題は違いますが(苦笑)ポップなイメージで良いのではと思っています。
そして、ニュー・アルバムも発売されるとのこと
、タイトルは・・・
ABBA: The Album
同時期に映画 ABBA: The Movieも公開される
とのこと・・・
そして、1977年には、Annaが第2子を出産した
とのニュースも伝わってきました。・・・(当時は、Bjorn
とまだ仲睦まじかったのですね。・・・)
レコーディングはスウェーデン
ストックホルムのMarcus, Metronome, Glen Studios
クンゲルブのBohus Studioにて・・・
ABBAのメンバーは、お馴染み・・・
Annaこと、Agnetha Faltzkog
リード・ヴォーカル、バッキング・ヴォーカル
Fridaこと、Anni-Frid Lyngstad
リード・ヴォーカル、バッキング・ヴォーカル
Bjorn Ulvaeusアコースティック・ギター、エレクトリック・ギター、リード・ヴォーカル、バッキング・ヴォーカル
Benny Andersson1キーボード、シンセサイザー、バッキング・ヴォーカル
バック・ミュージシャンは・・・
Ola Brunkertドラムス、Lars O. Carlsson
フルート、サックス
Malando Gassamaパーカッション、Rutger Gannarsson
ベース
Lasse Wellanderリード・ギター、リズム・ギター
エンジニアリングは、Michael B. Tretow
ストリングス・アレンジメントは、Rutger Gunnarsson
そして、プロデュース、アレンジは、勿論・・・
Benny Andersson、Bjorn Ulvaeus
アルバム・ジャケット、デザインは、Rune Soderqvist、写真は、Berry Levine
イラストレーションは、Bjorn Andersson、Rune Soderqvist です。
作詞作曲は、Benny Andersson、Bjorn Ulvaeus
です。
A面、重厚なイントロから、Anna、Frida
の2人で歌い始める・・・
Eagleでスタート
文字通り、鷲が飛んでいくイメージ、シンセサイザーの使い方が印象的
2人の歌を盛り上げます。・・・
尚、当時、一世を風靡していた Eaglesに敬意を表して作られたナンバーで・・・
Bjornは「かもめのジョナサン」を思い描いて書いたとのこと
ギターには、もう1人、Janne Schafferが参加
6分に近い、それまでのABBAの中では最も長いナンバー
尚、日本を含め、世界各国でシングル・リリースされました。
(ベルギーでは、No.1)
尚、映画 ABBA: The Movieでは、ABBA
の取材を依頼されているD.J.のAshleyが、最後の方で、偶然にエレベーターで、メンバー4人に出会ったところで、使われます。
2曲目、輪唱で始まる・・・
Take A Chance On Me
言うまでもなく、Dancing Queenと並ぶ大ヒット曲
軽快なマーチ風に盛り上がり、サビの部分では、Annaが熱唱
敢えて説明不要なナンバーでしょう。(笑)
ここでの、ドラムスは、Roger Palmです。
アルバムからは、第2弾シングルということになり、全米No.3
全米アダルト・コンテンポラリー・チャートでは、No.9
全英No.1をはじめとして世界各国で、No.1
に輝いていて、日本
でも、オリコン・チャートで、No.67
となっています。
邦題は、「テイク・ア・チャンス」と短縮形に・・・
ABBAとして、初めてStig Anderson
が関わらなかったヒット曲です。・・・
参考までに、映画 ABBA: The Movieには、出てきませんでした。・・・
3曲目、バグパイプのような音を思わせるイントロから、Fridaが歌う・・・
One Man、One Woman
ミディアム・テンポのバラード、サビの部分では、Annaも加わり、全般的に美しいハーモニーが、Frida
の歌をバックアップ
、ストリングスも効果的
この曲もドラムスは、Roger Palmです。・・・
4曲目、ベース音の誰もが耳馴染みとなるフレーズのイントロから・・・
The Name Of The Game
Benny Andersson、Stig Anderson
、Bjorn Ulvaeus
の作品
Annaが中心に歌い、サビの部分のソロ・パートは特に聴かせます。
バックのホーンの音も効果的な上質のポップ・ナンバー
アルバムからの先行シングルで、全米No.12
全米アダルト・コンテンポラリー・チャートでは、No.9
全英No.1と世界各国で大ヒット
、本国スウェーデンではNo.2
でした。
前述の通り、邦題は「きらめきの序曲」
映画 ABBA: The Movieでは、主人公のD.J. Ashleyが、夢の中で、ABBA
のAnna
とFrida
と仲良くなっている・・・そのシーンで流れます。・・・
B面、キーボード中心のイントロで、ギターが入り・・・
歌が入ると思いきや、男性の声・・・
Move On
Benny Andersson、Stig Anderson
、Bjorn Ulvaeus
の作品
最初のBjornのトークに続いて、Anna
、Frida
の歌
ここからは、唯一無二のABBA、ミディアム・テンポのポップなナンバー
サビの部分は、Annaが優しく歌います。・・・
2曲目、ハードなイントロから、キーボード音が響き、そしてアップ・テンポに
Hole In Your Soul
AnnaとFrida
がパワフルに歌うロックン・ロール・ナンバー
前作に収録されていた Tiger
にも通じます。
イントロ部分は、映画 ABBA: The Movieの最初の部分で、ラジオ局のマネージャーが、主人公のAshleyに、ABBA
の取材を依頼し、手を広げると同時に、スクリーンがワイドになる・・・そこで流れるので印象的です。
さて次からは・・・
The Girl With The Golden Hair: Three Scenes From A Mini-Musical
「ミニ・ミュージカル ”金髪の女の子″より」
そのように題されていて、ツアーの中でのミニ・ミュージカルとして作られた3曲
先ずは・・・
Thank You For The Music
Benny Andersson、Stig Anderson
、Bjorn Ulvaeus
の作品
Annaが優しく歌い始める 軽快で快活なABBA
を代表するナンバー
シングル・リリースされた国もあります。
映画 ABBA: The Movieではエンディング・ナンバーに
また1980年にリリースされたスペイン語アルバムでは・・・
Cracias Por La Misicaとして、タイトル曲
となりました。
このように、シングル・ヒットはしていないものの、ABBAの代表曲の1つとしてスタンダード化され、多くの人にカバーされています。
そのような中、Carpentersも彼らのテレビ番組で取り上げていて・・・
この2者の共演、是非見たかっただけに、残念です。・・・
続いては・・・
I Wonder (Departure)
Fridaが、主人公の女の子の気持ちで、静かに歌い上げ・・・
その名の通り、ミュージカルのシーンが浮かんできます。・・・
最後は・・・
I'm A Marionette
ベース音から始まって、Anna、Frida
の2人が歌う・・・
軽快なユーロ・ビートのナンバー
映画 ABBA: The Movieでは、ライヴ
のシーン
2人が金髪のカツラ()をつけて歌っていました。・・・
最後はドラマチックに、そして静かにエンディングとなります。・・・
CDの時代になり、リイシュー盤
として何度かリリース
2001年の編集盤には、ボーナス・トラックとして、Thank You For The Music (Doris Day Version)
が収録
ノスタルジックなバックのアレンジで、Annaが心地よい歌を聴かせてくれます。
また2007年のDeluxe Editionでは、6曲のボーナス・トラック
さらには、アルバム収録曲のビデオ作品を含むDVDとの2枚組となっていました。
さて、このThe Album、前述の通り、全米No.14
全米チャートではそれまでの最高位となりました。・・・
そして、全英、本国スウェーデンをはじめ世界各国でNo.1に
日本でも、オリコン・アルバム・チャートNo.9
となりました。
自分もこの年、ABBA: The Movieを見たあたりから、ABBA
にハマり
日本のディスコメイト・レコード編集の ABBA's Greatest Hits 24を購入
この2枚組アルバムには、Arrival
収録のDancing Queen
、That's Me
と、それまでの代表曲
がほとんど収録
このベスト盤と、Arrival
、そしてこのThe Album
で、ABBA
はほぼ網羅できたかな
と思ったら・・・
早くも新曲 Summer Night Cityがリリースされたのでした。
この Summer Night City
Benny Andersson、Bjorn Ulvaeus
の作品で、プロデュースの・・・
当時を象徴する ディスコ・ビートのナンバー
AnnaとFrida
がパワフルに熱唱
タイトル通り、本国を歌った歌ということで、スウェーデンでNo.1
その他、全英No.5、他の諸国でも大ヒットしましたが・・・
全米チャートには登場しませんでした。・・・
一方、我が日本では、オリコン・チャート No.24
・・・というのは、この年、遂に初来日したのでした。
1978年のABBAの初来日は、プロモーション来日でしたが・・・
NHKの「ニュース・センター9時」をはじめ、多くのメディアに登場
また当時最高の人気番組だった「ザ・ベストテン」に海外アーティストとして初めて出演
日本独自の音楽番組が作られたり、ここでABBAの人気が爆発
この年、ABBAは、日本において、Beatles
級の海外アーティストとなっていったのでした。
(1977年のアルバム その37 Arrivalに関する日記です・・・)
https://ameblo.jp/take-1097-da/entry-12570975109.html