1978年のアルバム(その49 Son Of A Son~ / Jimmy Buffett)
1978年のアルバム・シリーズ
全米最高位No.10のアルバムということで、最後に登場するのは・・・
Jimmy Buffett
既にネーム・ヴァリューのある人ですが、前作 Changes In Latitudes, Changes In Attitudesと、シングル Margaritavilleの大ヒットで、すっかり全米TOP40ファンにも馴染みの人となっていました。
そして、1978年、約1年ぶりに新作が登場、タイトルは・・・
Son Of A Son Of A Sailor
前作同様、早口言葉()のような・・・(笑)・・・長めの韻を含んだタイトル
「船乗りの孫」()
これもJimmy Buffettらしいタイトル
ちょうど同時期に映画FMにも少し出演していました。・・・
尚、日本でも発売され、邦題は「冒険と海」
こちらは、Jimmy Buffettらしい明白なタイトルと思いました。(笑)
The Coral Reefer Bandとして、メンバーは・・・
Jimmy Buffettアコースティック・ギター、ヴォーカル
Mike Utleyキーボード
Kenneth Buttreyドラムス、パーカッション
George "Fingers" Taylorハーモニカ
Steve Goodmanギター
Tim Krekelギター、バッキング・ヴォーカル
Harry Daileyベース、バッキング・ヴォーカル
Norbert Putnamベース、カリンバ
Jay Spellキーボード
Harvey Thompsonサックス
Farrell Morrisパーカッション
Billy Puettリコーダー、ベース・フルート
The Sid Sharp Stringsストリングス
そして、バッキング・ヴォーカルとして・・・
Deborah McColl、Ginger Holladay、Janie Fricke、Larry Lee、Jane Berinati、Penny Nichols・・・がクレジットされています。
レコーディングは、1977年・・・
Bay Shore Studio、Quadraphonis Sound Studiosにて・・・
エンジニアリングは、Marty Lewis
アシスタント・エンジニアは、David Crowther、Jimmy Stroud
マスタリングは、Glenn Meadows
プロデュースは、Norbert Putnam
2曲を除いて全曲、Jimmy Buffettの作品です。
レコードA面1曲目、アコースティック・ギターのピッキングから・・・
Son Of A Son Of A Sailor、タイトル曲、「冒険と海」
語るように歌うJimmy、ここでの男性コーラスは、Steve Goodman
途中から、入るFinger Taylorが、ムードを高め、オルガンも効果的です。
2曲目、一転して、アップ・テンポのロックに・・・
Fool Button、邦題は「気ちがいボタン」
パワフルに歌う Jimmy、女性コーラスが効果的にバックアップ
そして、Finger Taylorのハーモニカはここでは、ブルース調です。
3曲目、ベース音の響くイントロから、ハーモニカも入り、Jimmyの歌
The Last Line、この曲は、Keith Sykesの作品
女性コーラスの入ることで、ソウル・バラード風に・・・
Harvet Thompsonのサックスも効果的です。
4曲目、アップ・テンポなノリのいいロックン・ロール
Livingston Saturday Night
ホーンとして、Dennis Good、Harrison Calloway、Harvey Thompson
そして、Muscle Shoals Hornsも参加
軽快なピアノも響いて、分厚いホーンで、Bob Segerも思わせるナンバー
最初、Tim Krekelのギター、続いて Finger Taylorのハーモニカがソロを
アルバムから第2弾シングルで、全米No.51
全米カントリー・チャートでは、No.91前述の通り・・・
映画FMのサウンド・トラック盤には別ヴァージョンが収録されています。
5曲目、軽快なイントロから・・・
Cheeseburger In Paradise、ここでの邦題は「チーズバーガー天国」
軽快でポップなナンバー
Ginger Holladay、Janie Frickel、Jane Berinatiといった女性陣のコーラスが、楽しいムードに、後半は手拍子で盛り上がります。
アルバムから第1弾シングルで、全米No.32
Margaritavilleと並ぶJimmy Buffettの代表曲と言える曲で・・・
共に、後に彼の経営するレストラン・チェーンの名前になっています。
B面1曲目、海の音がフェイドインしてきて、ハーモニカが響き・・・
Coast Of Marseilles、邦題は「マルセイユ海岸」
こちらも Keith Sykesの作品、
アコースティック・ギターで静かに歌うJimmy
The Sid Sharp Stringsによるストリングスが効果的に・・・
重厚なムードを作り出しています。・・・
最後は余韻を残すように・・・ハーモニカが響きます。・・・
2曲目、一転して軽快なキーボード音から・・・
Cowboy In The Jungle、「ジャングルのカウボーイ」
フォーク・カントリー調に歌う Jimmy
途中からテンポが速く、ロック調に、ハーモニカも響きノリのいいナンバーです。
3曲目、アコースティック・ギターの美しい音色から、トロピカル()な曲調に・・・
Manana
明るい太陽の下といった感じで、心地よいムードで歌われるナンバー
Finger Taylorはここではオルガンを弾いているとのこと
アルバムから第3弾シングル、全米カントリー・チャートNo.84でした。・・・
4曲目、オルガンの音が響いて・・・アコースティック・ギター、そしてJimmyの歌
African Friend、「アフリカの友」
Norbert Putnamがカリンバ、Farrell Morrisがマリンバを・・・
そして、ソロのパートは、Billy Puettがリコーダー・・・
心地いいムードで優しく歌うJimmyの歌で、アルバムは幕を閉じます。・・・
前述の通り、全米最高位No.10
全米カントリー・チャートNo.6、プラチナ・ディスク獲得
前作が最高位No.12だったので、Jimmy Buffettにとっても、初の全米TOP10入りを果たしたアルバムとなりました。
(因みに、2004年になって、アルバム License To Chillが、初の全米No.1に輝いています。)
尚、レコード・セールスと関係なく、ライヴでは、物凄い数の観客動員であったという Jimmy Buffett
’70年代後期に予定されていた来日公演が幻と消えてしまったのですが・・・
是非その時期に見たかったと思うのと同時に・・・在日米国人の人でも多く集まらない限り、日本では難しかっただろうな・・・と思うのでした。・・・
今、70歳を過ぎてもコンスタントに活動を続けるJimmy Buffett
このアルバムも然り・・・
彼の歌は時代を超越して楽しめるものと思います。
・・・ということで、彼のライヴを、できれば広大なところで、体験することを
それを夢見て、毎日元気でと思っている次第です。
(1977年のアルバム その68 Changes In Latitudes, Changes In Attitudesに関する日記です・・・)
https://ameblo.jp/take-1097-da/entry-12588274394.html