1977年のアルバム(その68 ChangesInLattitudes~/J.Buffett)
1977年のアルバム・シリーズ
全米最高位No.12のシリーズに入っていますが、次に登場するのが・・・
Jimmy Buffett
以前より日本でもレコードが出ていた人ですが、このように全米チャートに登場してこなければ全く聴かなかった人かもしれません。(苦笑)
元々、John Denverのような人はともかくとして(苦笑)フォーク&カントリー畑のミュージシャンは日本では一般には浸透していないようです。
中でも、Jimmy Buffettは「海」のイメージがある人でした。・・・
さて、1977年、Jimmy Buffettが全米のレギュラー・チャートに登場してきたのでした。
シングル、Margaritaville
そして、アルバムは・・・
Changes In Lattitudes, Changes In Attitudes
音楽家としてだけでなく、小説家、ビジネスマンとして、多方面で活躍の人だけに、日本でもレコードがでていたのでしょうが、こちらの邦題は「きまぐれ航路」
Jimmy Buffettらしいタイトルに
シングルは、「魅惑のマルガリータヴィル」
この当時、自分は未成年、勿論、「マルガリータ」を飲んだこともありませんでした。(爆笑)
このアルバム
レコーディングは1976年11月
フロリダ州、マイアミの、Criteria Studios、テネシー州、ナッシュビルの、Quadrafonic Sound Studios
にて・・・
Jimmy Buffettのバンド
The Coral Reefer Band
メンバーは・・・
Jimmy Buffettヴォーカル、アコースティック・ギター
Greg "Fingers" Taylorハーモニカ
Michael Utleyオルガン、ピアノ
Harry Daileyベース
Kenneth "Barfullo" Buttreyコンガ、ドラムス
Michael Gardnerドラムス
Michael Jeffryギター
Roger Bartletギター
Farrell Morrisパーカッション
Billy Puettリコーダー、フルート
その他、コンサートマスターとして、Shelley Kurland
エンジニアリングは、Marty "Sound Sculptor" Lewis
アシスタント・エンジニアとして、Alex Sadkin
プロデュースは、ストリングス・アレンジメント等も担当している、Norbert Putnam
オリジナル曲は、共作も含めて、Jimmy Buffettの作品です。
アルバム・ジャケットは、アート・ディレクションとして、Frank Mulvey
写真撮影は、Don Kinkaid、Jane Slalsudl、Tom Corchoran、そのようにクレジットされています。
A面・・・アコースティック・ギターとエレクトリック・ギターのイントロから・・・
タイトル曲、Changes In Lattitudes, Changes In Attitudes
「きまぐれ航路」でスタート
リラックスしたムードで心地よいナンバー、Jimmy Buffettの作品
タイトル通り、歌にも韻を含んでいるので軽快に響きます。
アルバムから第2弾シングル、全米No.37でした。・・・
2曲目、やはりアコースティック・ギターから、少しスローになって、Wonder Why We Ever Go Home、邦題は「さすらいの人生」
で、Jimmy Buffett
の作品
ギターも心地よく響き、ハーモニカも効果的にJimmyの歌をバックアップ
最後に余韻を残すようにハーモニカが登場します。・・・
3曲目、アコースティック・ギターのピッキングで静かに始まるのは、Banana Republics、「バナナ共和国」
、Steve Goodman
のナンバーで、作者は、Steve Burgh
、Steve Goodman
、Jim Rothermel
ストリングス・アレンジメントは、Michael UtleyとNorbert Putnam
リラックスしたムードの中、Jimmyはオリジナル曲のように歌います。・・・
4曲目、ここで一転、ギターのカッティングからピアノも入り、ロック・ナンバーに
Tampico Trauma、Jimmy Buffett
の作品
このストリングス・アレンジメントもMichael UtleyとNorbert Putnam
ロック色の強いギターもフィーチャー、コーラス等、Eagles
を思わせます。
5曲目、アコースティック・ギターのカッティングから、Jimmyが静かに聴かせる、Lovely Cruise
、「美しき航海」
、Jonathan Baham
の作品
心地よいキーボード音をバックに、Fingers Taylorのハーモニカも・・・
その彼の声も入り、リラックスしたムードでこの面は終わります。
B面、イントロからトロピカルなムード、Margaritaville、「魅惑のマルガリータヴィル」
でスタート
、Jimmy Buffett
の作品で、第1弾シングル
そして、全米No.8と初のTOP10ヒット
フルート、リコーダーのアレンジは、Michael Utley、ストリングス~は、Norbert Putnam
タイトルは「マルガリータ」から来ているのでしょうが、彼の船の名前
心地よく曲が進行します。・・・
2曲目、続いてもリラックスしたムードで、In The Shelter
Jimmy Buffettの作品で、ここでもRoger Bartlett
のギター、FingersTaylor
のハーモニカが効果的です。・・・
3曲目、カントリー風なギターのイントロから、Miss You So Badly
Jimmy BuffettとFingers Taylor
の共作
軽快なキーボードと、心地よいギターが印象的です。・・・
4曲目、アコースティック・ギターのイントロから、静かに歌い始める、Biloxi
Jesse Winchesterの作品
Fingers TaylorのハーモニカもJimmy
の歌を盛り立て、Norbert Putnam
によるストリングス、そしてパワフルなドラムスも曲をドラマチックなものにしています。・・・
5曲目、、一転してハーモニカも入った賑やかなイントロで始まるロック・ナンバー
Landfall、Jimmy Buffett
の作品で、邦題は「船出の時」
ロックン・ロール・ピアノをバックに、ハードなギター
Jimmyもパワフルに
、アルバム
は幕を閉じます。・・・
前述の通り、ネーム・バリューのある人でしたが、やはりこのように、ヒット・チャートに入ってこなければ自分は聴くことはなかったかもしれませんし、Jimmy Buffett自身、これ以降、ヒット・チャートの常連の存在にもなっていきます。・・・
またビジネスマンでもある人で、その後、「マルガリータヴィル・カフェ」や、「チーズバーガー・イン・パラダイス・レストラン」を経営、後者の方は、自分もホノルルで行くことがあります。
・・・
1977年は、1ドル約300円の時代、もしそのような時代にそれらのお店に行くようなことができたら、まさにそれは夢の世界だっただろうな・・・今では改めてそのように思うのでした。・・・