1978年のアルバム(その40 Backless / Eric Clapton)
1978年のアルバム・シリーズ
記念すべき40枚目は・・・
Backless / Eric Clapton
前作 Slowhandが、1978年になってから、大ブレイクしたということで、1978年のアルバム
に入れたため、2枚目
の登場になりました。
その Slowhandが、461 Ocean Boulevard
以来の大ヒットアルバムに
シングル Lay Down Sallyも大ヒット
Cocaine、Wonderful Tonight
といった、その後、Eric Clapton
のテーマ曲となっていくようなナンバーも含まれ・・・
でも何よりも嬉しいことは、そのアルバム・タイトル通り、ギターをしっかり聴かせてくれていたことでした。
「伝説」でなく「現在のスーパースター」であることを立証したEric Claptonだけに、その次作
も大いに期待された中、1978年後半に発表されたのが、この Backless
プロデュースはSlowhandと同じく、Glyn Johns
で、なんとBob Dylan
が、新曲(
)を2曲提供していることも話題に
そして、シングルとして、Promisesがリリース
Lay Down Sally同様、Marcy Levy
の歌声も印象的な、アコースティック・ギターも軽快な心地よいナンバー
ヒット・チャートも上昇してきました。
自分自身、アルバム Backlessは、先ずは輸入盤
で、LPレコード
を購入
但し、Slowhandほど、聴き込みませんでした。(苦笑)
アルバム・ジャケットは、やはり今回もストラト・キャスター(ブラッキー)を手にした Eric Clapton
アート・ディレクション、デザインは、David Stewart、Nello
写真撮影はNello
その他の写真は、Rob Fraboni、Andy Seymour、Laura K. Sims とのことです。・・・
レコーディングは、1978年、ロンドン、Olympic Studiosにて・・・
Eric Claptonギター、リード・ヴォーカル
George Terryギター
Dick Simsキーボード
Carl Radleベース、バッキング・ヴォーカル
Jamie Oldakerドラムス、パーカッション、バッキング・ヴォーカル
Marcy Levyヴォーカル
お馴染みのメンバーです。・・・
アシスタント・エンジニアは、John Astley
プロデュース、エンジニアリングは、Glyn Johnsです。・・・
A面、ドラムスから、ややリラックスしたムード・・・
Walk Out In The Rainでスタート
Bob Dylan、Helena Springs
の作品
Sign Languageを書いたBob Dylan
だけに今回も期待
Ericは、レイドバックとはやや違う心地よい歌を聴かせ・・・
そして、George Terryをサイドに、軽快なギター・ソロを聴かせます。
2曲目、カウントから軽快なビート
Watch Out For Lucy、Eric Clapton
の作品
Ericの歌
に重なってくるMarcy Levy
の歌
前作からのヒット曲、Lay Down Sally
を思わせます。
そして、終始効果的にギターが入ってきます。
Promisesとカップリングでリリースでしたが、こちらもチャートを上昇
全米No.40のヒットとなりました。
3曲目、やや怪しげなムードの曲調で・・・
I'll Make Love To You Anytime
Cocaineと同じく J.J. Cale
の作品
オルガンの軽快なバックで、静かに歌うEric
そしてエフェクターを効かせたギターを聴かせてくれています。
4曲目、ギターのピッキングから、ややアップ・テンポに・・・
Roll It、Eric Clapton
、Marcy Levy
の作品
繰り返されるギターのフレーズをバックに、Marcyが熱唱
同じ曲調の繰り返しですが、ハイ・トーンのギターが、Marcyの歌とかけ合って盛り上がっていきます。・・・
5曲目、ギターとピアノのイントロに、Ericのギターが絡んできて・・・
Tell Me That You Love Me、Eric Clapton
の作品
ミディアム・テンポの曲、Ericの渋い歌
、メンバーもバックアップ
ここでも終始、心地よいギターが挿入され、フェイドアウトしていきます。
B面、軽快なイントロから・・・
If I Don't Be There By Morning
A面1曲目と同じく、Bob Dylan、Helena Springs
の作品
軽やかなピアノを中心としたバックに、パワフルに歌うEric
そして、ソロ・パートも含め、心地よいギターを聴かせてくれます。
個人的には、このアルバムの中で、1番ヒット性のある曲と思いました。
(第1弾シングルとして、リリースされた国もあったようです。・・・)
2曲目、ディープなギター・ソロから・・・
Early In The Morning
Sonny Boy Williamson I等で知られるトラディショナル・ブルース・ナンバー
作者不明、ここでは、Eric Claptonがアレンジ
Ericお得意のナンバー
、渋い歌
、そして・・・
George Terryをサイドに、枯れたブルース・ギターを堪能させてくれます。
3曲目、一転して、アコースティック・サウンド
Promises、前述の通り、アルバム
からシングル・カット
Richard Feldman、Roger Linn
の作品
オルガンの音色も心地よく、優しく歌うEric、そこへ Marcy
の美しい歌声
前曲がディープなブルースなだけに爽やかなムード
(笑)
地味ながら、心地よいギターも終始挿入されています。・・・
シングルとして、全米No.9
Eric Claptonソロ名義として、3曲目のTOP10ヒット
となりました。
4曲目、ゴスペルっぽいオルガンと、ハミングによるイントロから・・・
Golden Ring、Eric Clapton
の作品
Benny Gallagher、Graham Lyle
と・・・
2人のスコットランドのシンガー・ソングライターがバッキング・ヴォーカルで参加
トラディショナル・フォークのムードも漂うナンバーです。
5曲目、ウォーミングアップといった感じから、ピアノが軽快に・・・
Tulsa Time、Danny Flowers
の作品
ノリよくパワフルに歌うEric、ここでは男性陣の歌がバックアップ
そして、スワンプ調のギター、軽快なノリでフェイドアウトしていきます。・・・
日本独自で、シングル・リリースされていました。
尚、ご存じの通り、この後、しばらくの間、Eric Claptonのライヴ
のオープニング・ナンバーとなっていました。
(後になって、ライヴ・アルバム Just One Nightからの、ライヴ・ヴァージョンもシングル・リリースされます。・・・)
CDの時代になり、Early In The Morningは、ロング・ヴァージョン
となって収録されています。
全米アルバムチャート最高位No.8、全英No.18
前作Slowhandには及びませんが、Eric Clapton
の歴代のアルバムの中では、好セールスを記録しました。
・・・ですが、このアルバムを最後に、Marcy Levy
、George Terry
等が脱退・・・
461 Ocean Boulevardから続いていた Eric Clapton Band
の最後のアルバム
となってしまいました。
翌1979年、4度目の来日公演が行われるのですが・・・
それは、旧知のAlbert Leeのはじめ、全く違うメンバーでのライヴ
となるのでした。・・・
アルバム最後の Tulsa Time
恐らく Marcy Levyは参加していないこのナンバーは、後で思えば、Eric Clapton
の次のステップへの橋渡しのような役割だったようにも思います。・・・
あの Slowhandと、あのライヴ・アルバム Just One Night
の狭間で地味な印象もありますが、旧Eric Clapton Band
の集大成でもあり、歴代のEric Clapton
のアルバムでも完成度の高い1枚
である
と思っています。
(1978年のアルバム その10 Slowhandに関する日記です・・・)
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