Eric Clapton2016年来日公演@日本武道館(ネタバレ注意!!)
昨年、聖地とも言えるロンドンのRoyal Albert Hallにて生誕70周年記念公演を行なっていたEric Clapton
来月には名盤Slowhandと同じくGlyn Johnsとコンビを組んだ新作I Still Do
をリリース予定
70を過ぎ、まだまだ勢力的に活動を続ける中、2年ぶりの来日公演は日本での聖地といえる日本武道館
但し今回はここで5回のみということもあり、日本全国からファンが集結しているようです。
初日の4月13日、桜もほとんど散った北の丸公園の超満員の日本武道館
開演予定時刻を数分回ったところでライトダウン
ブルーのオープンシャツをラフに羽織ったEric Clapton、メンバーとともに登場
「コンバンワ」と一声・・・
ストラトキャスターを抱え、J.J.CaleのSomebody’s Knockin'でスタート
近年はオープニングが多いようで、新作にも収録予定
今回はキーボード(主にエレクトリック・ピアノ)にChris Stainton
ベースがDave Bronze、ドラムスがHenry Spinetti
といったECとは共演の多いメンバーに・・・
ギター、ヴォーカルでソロとしての来日公演でもお馴染みのAndy Fairweather Low
そしてキーボード(主にハモンドオルガン)とヴォーカルで、前回の日本公演ではHow Longの熱唱で感動を呼んだ、全米ヒット・チャートのファンにはお馴染みのPaul Carrack
さらに今回はオールドタイム・ミュージックの第一人者といえるDirk Powellがアコーディオン、マンドリン等で同行
女性シンガーは2人(Michelle John、Sharon White
)、総勢9名の凄腕揃い
さすがに演奏も安定して1曲目から各メンバーのソロもフィーチャー
最後は勿論、ECのソロ、冴えわたっていました。
2曲目はKey To The Highway
ここではChrisのピアノも軽快に、バックのスクリーンには人の動く影・・・
そしてパワフルな音からHoochie Coochie Man
ECのコンサートではお馴染みのナンバーが続きますが、Dirkのアコーディオンも効果的です。
ECがPaul Carrackを紹介
但し歌ったのは彼のヒット曲ではなく、シャッフル調のブルース、Next Time You See Meでした。
さてECはレゲエ風なカッティング
多くのファンは何かを察します。(笑)
そう勿論、I Shot The Sheriff
女性シンガー2人の声も効果的、後半ではECがたっぷりとストラトでソロを聴かせました。・・・
ステージは一転、ECは椅子にかけて、定例となったUnpluggedのセットで曲はCircus
Tears In Heaven同様、幼くして転落死した息子のことを歌った歌・・・
悲劇の後、Circus Left Townとしてライヴで歌われ続けていて、アルバムPilgrimで正式に収録されたナンバー
久々に聴いた気がして感動
ECもそれだけ気分も落ち着いてきたのかもしれません。・・・
続いてNobody Knows You When You’re Down And Out
Unplugged以降、すっかりアコースティックのパートでの定番、そんなこともあってか、場内からは手拍子
Dirkのマンドリンも心地よく響きました。・・・
そして曲はBob DylanのI Dreamed I Saw St.Augustine
新作に収録予定とのこと・・・
Dylanのナンバーをよく取り上げるECですが、ここではシンプルに軽快に
むしろ今のDylanが歌った方が何の曲かわからなかったでしょう。(笑)
さてここで「友人を紹介する、若いEdだ・・・」と・・・
登場したのは、何とEd Sheeran
ちょうど訪日中だったよう、ギターを抱え、ECの横に座り、曲はECの新作に収録予定のI Will Be There
Ed自身も少し歌います。
続いてECはドブロ(?)に持ち替え、音を響かせ、やはり新作収録予定のCypress Grove
そして今度はセミアコースティックに持ち替え、アコースティック・ギターを抱えたDirkがカントリー・フレイバーたっぷりに歌うSunshine State
ECとEdがバック・アップ、Ed Sheeranはここで下がりました。・・・
次はスポットはAndyへ・・・
彼が歌うGin House
ECのステージでよく歌うナンバー
Andy自身、ギターを力強く鳴らし、最後はECがソロを聴かせました。
ここでまた一転、ムードのあるメロディ・ラインへ、ファンは分かっています。(笑)
勿論、Wonderful Tonight
バックのブルーの色も効果的でした。
そして躍動感あるギターが奏でられ、バックのスクリーンも艶やかにCrossroads
Robert Johnsonの~というよりCream時代からECのテーマ曲のようなもの
水を得た魚のように力強いプレイ
そしてスローダウンといった感じで同じくRobert JohnsonのLittle Queen Of Spades
ここではAndyと女性2人は下がっていますが、それ以外のメンバーのソロもフィーチャー
Dirkのアコーディオンも印象的でした。・・・
ライヴもクライマックス
・・・ということでお馴染みのイントロから、Cocaine
客席は大人しいとはいえ気分は最高潮
ECはたっぷりソロを聴かせ、Chrisもピアノ・ソロ
”Cocaine!”
”Thank You!”
いつものコール・アンド・レスポンスでいったん終了となりました。・・・
・・・
アンコールに登場
曲はChrisの作品であるHigh Time We Went
歌うはPaul Carrackですが、この数年、ECのアンコール・ナンバーに定着したようです。
ECはギターをたっぷり聴かせ、約1時間50分のステージは幕を閉じました。・・・
2時間弱ということで、決して長くはなく・・・
他のメンバーが歌った歌が4曲ある一方で、Laylaがなかったり・・・
物足りなさを感じたファンもいたかもしれません。・・・
しかしDirk Powellの参加もあって1曲1曲の完成度が高く
さらにはEd Sheeranのゲスト参加といったおまけ付き
改めて考えると素晴らしいコンサートでした。
さて今回4曲披露した新作I Still Doも楽しみですし、もうすぐ日本武道館での100回目のコンサートを迎えるとのこと
その時には、是非、Crossroads Guitar Festivalのような大きなコンサートをこの日本の聖地で期待したい
心からそう願っています。
(2014年2月の日本武道館公演の日記)
http://ameblo.jp/take-1097-da/entry-11778752788.html#main
(2014年2月の愛知県体育館公演の日記)
http://ameblo.jp/take-1097-da/entry-11786317377.html