1978年のアルバム(その27 Worlds Away / Pablo Cruise)
1978年のアルバム・シリーズ
全米最高位No.6のアルバムを続けていますが・・・
続いて登場するのが・・・
Worlds Away / Pablo Cruise
サーフ・ロックと言えるのか、1975年にデビュー以来、徐々に人気が出てきて・・・
1977年の Whatcha Gonna Do?の大ヒット(全米No.6)、そしてアルバム A Place In The Sunで大ブレイク
日本でもLifeline等、アルバムは出ていましたが、ここで一気に注目されました。
そしてそんなまさに勢い付いた1978年にリリースされたのが・・・
シングル Love Will Find A Way
ミディアム・テンポのポップなロック
なんと「恋の水平線」という邦題、ヒット性十分のナンバーです。
そして、アルバム Worlds Awayでした。
アルバムの最初の邦題は「世界は彼方に」となっていました。
Pablo Cruiseメンバーは・・・
David Jenkinsギター、リード・ヴォーカル、バックグラウンド・ヴォーカル
Cory Leriosキーボード、バックグラウンド・ヴォーカル
Stephen Priceドラムス、パーカッション
Bruce Dayベース、リード・ヴォーカル、バックグラウンド・ヴォーカル
この4人、それ以外の参加ミュージシャンは・・・
Steve Porcaroシンセサイザー、プログラミング
James Newton Howardシンセサイザー、プログラミング
Mike Porcaroベース
TOTOの関連のメンバーですね。
レコーディングは、ロスアンゼルスの The Record Plant、Sausalito、Redwing Soundにて・・・
マスタリングは、ロスアンゼルスの Studio 55、The Sound Factoryにて,、Mike Reese、Doug Sax
エンジニアリングは、Bill Schnee
セカンド・エンジニアは、Steve Fontano、アシスタント・エンジニアは、Jim Scheffler、ミキシングは、Bill Schnee
そしてプロデュースは、Bill Schneeです。・・・
アルバム・ジャケット、アート・ディレクションは、Roland Young
裏ジャケット写真は、Aaron Rapoport、Jim McCrary
内ジャケット写真は、Mark Hanauerとクレジットされています。
A面、ドラムスから、パワフルなギターのイントロ・・・タイトル曲
Worlds Awayでスタート、邦題は「世界は彼方に」
Cory Lerios、Bruce Day、Bob Brownの作品
ヴォーカルは、DavidとBruceで交互にとっていますが、Coryも入った3人によるハーモニーがキャッチーなノリのいいナンバー
ピアノ・ソロ、そしてギター・ソロがフィーチャーされます。
まさにオープニングに相応しいナンバーと言えるでしょう。
尚、ローカルな話題ですが、FM愛知で流れていたオーディオ・ショップのCMのBGMとして使われていました。
2曲目、ドラムス、ベースのイントロから、オルガンが加わって、Davidの歌
Love Will Find A Way、邦題は「恋の水平線」
David Jenkins、Cory Leriosの作品
ポップな曲調、ここでも3人のコーラスがしっかりしていて、効果的にギターも
典型的なポップ・ロックのヒット曲
その通り、第1弾シングルとして、全米No.6
Whatcha Gonna Do?と並んで、Pablo Cruiseの代表曲です。
3曲目、シンセサイザー音がフェイドイン、そしてコーラス・ハーモニーから・・・
Family Man、邦題は「あたりまえの男」、この曲もDavidとCoryの作品
最初はDavidが歌い出し、アップ・テンポに、Bruceの歌も入り、そしてギター・ソロも・・・最後はコーラス・ハーモニーでフェイドアウトしていきます。・・・
4曲目、Coryの美しくも悲し気な曲調のピアノ・ソロから・・・ハードなロックに
Runnin'、DavidとCoryの作品
メインで歌うのは、Davidですが、他の2人がバックアップ
そして、泣きのギターも、シンセサイザーも効果的に挿入
最後はシャウト気味の歌で、アルバム最長のナンバーです。
B面、ドラムス、そしてベース・・・そこから歌が入り・・・
Don't Want To Live Without It、DavidとCoryの作品
メインの歌はDavid、シンセサイザーが効果的
サビのコーラスのメロディ・ラインは耳に残る・・・
これも典型的なヒット性のあるナンバー、後半はギター・ソロも
アルバムから第2弾シングルとして、全米No.21
まあまあのヒットでしょうか・・・邦題は「愛の確信」でした。
2曲目、軽快なイントロから・・・
You're Out To Loose、David、Cory、そしてなんと、Michael McDonaldの共作、それだけに、Davidの歌をバックアップするコーラス・ハーモニーなど、Doobie Brothersを思わせるところも・・・ギターも効果的に入ります。・・・
3曲目、ピアノから・・・静かに始まる・・・
Always Be Together、DavidとCoryの作品
アルバムの唯一の美しいバラード・ナンバー
Davidが中心ですが、メンバーのコーラス・ハーモニーがさえ渡ります。
4曲目、シンセサイザーを中心とした心地よいイントロから・・・
Sailing To Paradise、邦題は「パラダイスへの航海」
David、Cory、David Batteauの作品
文字通り、クルージングをしているような気分に・・・
Davidの歌を気持ちのいいコーラスとギターが盛り上げます。
5曲目、電話のベルの音から、リオへの誘い・・・
I Go To Rio、文字通り、ラテン系のパーカッションのリズムに、軽快なピアノ
それに合わせて、ノリノリに歌うDavid
こちらは、Peter Allenと、Adrienne Andersonの作品
アルバムで唯一、オリジナルでない作品ですが、ラテン系のノリだけに、Santanaを思わせるギターも・・・余談ですが、ベーシストのBruceは、元Santanaのメンバーでした。・・・
楽しい雰囲気の中、フェイドアウトしていきます。・・・
前述の通り、アルバム Worlds Awayは全米最高位No.6
初の全米TOP10入り
Pablo Cruise最大のヒットアルバムとなりました。
この時期を頂点として、Pablo Cruiseは、ヒット・チャートの常連に
彼ら歌は、David Jenkinsが中心ではあるものの、何といってもメンバー3人によるヴォーカル・ハーモニーが素晴らしく、地味ながらも後の音楽シーンに大きな影響を与えたと思います。
少し時代は違いますが、日本のTUBEなどにも多大な影響を与えたと言えるでしょう。
さてPablo Cruise
なんと、David Jenkins、Cory Lerios、Steve Priceのオリジナル・メンバーで2004年に再結成
2012年、2015年には、なんと至近距離のBlue Note Tokyoで来日公演が行われました。
2015年の来日公演は見に行けました。・・・
そして、このアルバム Worlds Awayからも4曲
そう、Pablo Cruise最大のヒット・アルバムであることも勿論、やはり彼らの絶頂期の作品であることは間違いないでしょう。
尚、Pablo Cruiseは、2017年からは、、Roger WatersのThe Wall Tourにも参加していたパーカッション&ヴォーカルのRobbie Wyckoffを加え5人編成で活動をしているようです。
メンバーも若くはないでしょうが、是非また日本に来てくれることを願っている次第です。
(2015年8月1日 Blue Note Tokyo公演での日記です・・・)
https://ameblo.jp/take-1097-da/entry-12057708050.html