1977年のアルバム(その18 Commodores)
1977年のアルバム・シリーズ
最高位第3位を続けていますが・・・
Marvin Gayeに続いて、Motownの・・・
Commodores
2012年、Lionel Richieがプロモーションで来日した時のインタビューで
「Motownで最初にMarvin Gayeに逢った時、驚いたけど、自分はKanye Westに、同じことを言われたよ・・・」
そんなことを言っていたことが思い出されます。
さて時代は'70年代へ
バンプ人気にあやかって、日本で、ディスコを中心に人気が出た、Commodoresですが、セカンド・アルバム、Caught In The Actがじわじわと全米で好セールスに
そして自分が洋楽を断っている時期に、サード・アルバム、Movin' Onをリリース、シングル、Sweet Loveが初の全米TOP10入りで、なんとNo.5まで上昇
続いて、同じ1976年の後半、4枚目のアルバム、Hot On The Tracksを発表
こちらからは、シングル、Just To Be Close To Youが全米No.7
ともに、Lionel Richie (当時は、Lionel Richie Jr.)作のバラード
自分が離れている間に、Commodoresはすっかり全米チャートの常連になっていたのです。・・・
1977年、そんなCommodoresの究極のバラードが登場
タイトルは、Easy
心地よいピアノのイントロから、始まってやや軽快にポップなメロディ・・・
そして、歌詞の通り、「日曜の朝のような気楽な気分に・・・」
勿論、Lionel Richieの作品
そして、5枚目のアルバムが登場
タイトルはそのまま・・・
Commodores
彼らの自信が伺える気がします。
さて自分自身としても、久々に、Commodoresに注目
悪い言い方をすれば(苦笑)注目をせざる負えなくなったこのアルバム
少し後になってから、LPレコードで購入しました。
メンバーは・・・
Lionel Richie Jr.、ヴォーカル、サックス、キーボード
Thomas McClary、ヴォーカル、ギター
Milan Williams、キーボード
Ronald LaPread、ベース
William King、トランペット
Walter Orange、ドラムス、ヴォーカル、パーカッション
1976年~1977年にかけてのレコーディング
マスタリング・エンジニアが、Jack Andrews
レコーディング・エンジニアが、Cal "Blade" Harris、Jane Clark
ミキシングは、Cal Harris
また、ギターその他として、Darrel Jones、シンセサイザーその他として、Cal Harrisがクレジットされています。
プロデュースは、お馴染み、James Anthony Carmichael
そして、Commodoresです。・・・
レコードA面・・・ホーンをフィーチャーした、Squeeze The Fruitでスタート
作者は、Walter Orangeのファンキーなナンバー
歌も彼が中心ですが、Lionel、Thomasも歌いまわします。
邦題はただの「ザ・フルーツ」
2曲目、Thomasの軽快なギターのカッティングから、Funny Feelings
ややミディアム・テンポ、Lionel Richie、Thomas McClaryの共作
こちらもLionel、Walter等で歌いまわし、サビの部分はポップな曲調です。
3曲目、ポップなイントロから、Lionel Richieの歌、Heaven Knows
この曲もLionelとThomasの共作で、邦題は「誰も知らない」
途中のサビの部分など、Beatlesを思わせ、ソロになってからの、Lionel Richieの作品に通じるものがあります。
余談ですが、このアルバムで最初に自分が1番気に入ったナンバーです。
4曲目、ドラムスがビートを刻み、メロディアスなイントロ・・・
Lionel Richieが歌い始める・・・Zoom
Lionel RichieとRonald LaPreadの共作で、バックのストリングス、シンセサイザーも効果的
メンバーのコーラスもLionelの熱唱をバックアップ
6分を超えるアルバム1の大作で、英国その他の国では、アルバム・タイトル曲になっていました。・・・
レコードB面、Commodoresらしいファンキーなナンバー
Won't You Come Dance With Meでスタート
Lionel Richieが中心に歌う、この曲も彼とThomasの共作
このナンバーもサビの部分は、ポップなメロディ
邦題は短縮され、ただの「ダンス・ウィズ・ミー」でした。
2曲目、ドラムスから、Brick House
こちらは、ホーンも効果的に入り、ややミディアム・テンポに
この曲だけ、メンバー6人全員の共作
・・・ということで、メンバーの歌い回しですが、ソロになってからの、Lionel Richieは1人で歌っています。
アルバムからのセカンド・シングルとしてリリース
全米No.5とバラード以外のナンバーでは彼ら最大のヒットです。
3曲目、軽快な明るいギターのカッティングから、これもミディアム・テンポのファンキーなナンバー、Funky Situation
作者は、William King、Lionelが中心に歌いますが、Could It Be Love~というコーラスが印象的
Thomasのギター・ソロも少し登場します。
4曲目・・・Patch It Up、Millan Williamsの作品だけに、色々なキーボード類が使われています。
メインで歌うのは、Lionel Richie、ホーンも効果的に挿入されます。・・・
そして・・・アルバム最後は・・・Easy
前述の通り、Lionel Richieがピアノで歌う、自作自演
That's Why I'm Easy, I'm Easy Like Sunday Morning~
そして、ここに入る、Thomas McCalaryのギターが、気持ちいい限り
全米シングル・チャートを急上昇
No.1にはなりませんでしたが、それまでの最大のヒット(全米No.4)となりました。
このアルバム全9曲完成度の高い曲が揃っていることでも、明らかにこれまでの彼らの最高傑作
前述の通り、全米アルバム・チャートでの第3位
シングル2曲の大ヒットと、合い重なって、中堅グループから、一気にビッグ・ネームに伸し上がったのでした。
そして、それと同時にグループにおける、Lionel Richieの存在があまりにも大きくなり・・・
彼自身の書いたバラードは勿論のこと、他のメンバーが書いた曲も、Walter Orangeに代わって、ほとんどLionel Richie中心に歌うようになっていったのでした。・・・
Commodoresとして、自分自身、Movin' OnとHot On The Tracksは購入しなかったので、このシリーズ
久々の登場となりましたが、1977年のこのアルバム
Commodoresにとっても、Lionel Richieにとっても最も重要なアルバムであることは間違いないでしょう。
(1975年のアルバム その86 Caught In The Actに関する日記です・・・)
https://ameblo.jp/take-1097-da/entry-12362587746.html