1975年のアルバム(その86 Caught In The Act / Commodores)
The Commodoresといえば、なんと言っても、’70年代半ば以降、中心人物のLionel Richie Jr.が歌うバラード・ナンバーの連続ヒットで、一世を風靡しましたが・・・
元はといえば、1974年のインストゥルメンタル・ヒットMachine Gunによって、当時のディスコの主流であるバンプ・ブームの立役者として最初にブレイクしました。
そして彼らも本国より日本で大人気に・・・
The Bumpは日本で大ヒット
そしてMachine Gunはラジオ番組のテーマ曲や、ラジオCMのBGMによく使われるようになっていました。
そんな1975年、なんとThe Commodoresは春と夏に2回来日公演
しかもディスコにも登場
夏の来日時には東京音楽祭に出場しました。
(銅賞受賞)
そんなCommodoresが1975年に出したセカンド・アルバム
それがCaught In The Actです。
メンバーは、Lionel Richie(当時はLionel Richie Jr.)が、ヴォーカル、サックス、キーボード
Thomas McClarlyがヴォーカル、ギター
Milan Williamsがキーボード
彼がファンキーなサウンドを作り出しています。
Ronald LaPreadがベース
William Kingがトランペット
そしてリーダー格のWalter "Clyde" Orangeがヴォーカル、ドラムス、パーカッション
当時は鉄壁の6人
アルバムのプロデュースは、James Anthony CarmichaelとThe Commodores自身です。
A面、躍動感あるWide Openでスタート
歌うはWalter、ファンキーなナンバーでは彼がリード・ヴォーカルをとることが多かったです。
そしてLionel RichieとWilliam Kingによるブラス
そう、Commodoresでは躍動感のあるナンバーでは、Lionel Richieはサックスを吹いて、そして歌っていたのですね。・・・
2曲目、耳に残るイントロからSlippery When Wet
ギターのThomas McClaryの作ですが、いかにもディスコ受けしそうなナンバー
尚、東京音楽祭ではこの曲でエントリー
全米ヒット・チャートでもこの時点で最大のヒットとなりました。・・・
3曲目は前作に収録の、そのThe Bumpが短めに収録・・・
そして4曲目、I'm Ready
Machine Gunとはまた違ったディスコ・インストゥルメンタル
こういったナンバーでキーボードのMilan Williamsが多才ぶりを発揮します。
そしてこの面最後が、Lionel Richie作のバラード
This Is Your Life
この時はヒットしませんでしたが、やはり聴きもの
彼に原点はここにある気がします。
B面に行くと、Lionel Richieによるポップなナンバー
こちらも後の時代の彼のヒット曲の前身といえるでしょう。
続いて少しスローとなったファンキーなナンバー、Better Never Than Forever
Lionel RichieとWalter Orangeによるツイン・ヴォーカル
そしてブラスもフィーチャーしたややディープな雰囲気のLook What You've Done To
Me、Thomas McClarlyのギターもフィーチャー
一転してバラード、You Don't Know That I Know
メンバー6人の共作、ということでLionel Richieだけでなく、Thomas McClary、
Walter Orangeと歌いまわし、ハーモニーも決まって重厚なナンバー
最後にWide Open (Reprise)がもう一度出てきて、エンディングとなります。・・・
このアルバム
自分もリアル・タイムでカセット・テープにダヴィングできたのですよね。
自分としてMachine Gunが大好きだったので、そういったことで興味を持っていました。
Lionel Richieはとにかくメンバーの中で1番目立つ顔をしていましたが(笑)でも当時はCommodoresの1人
でもこの中のThis Is Your Lifeに惹かれるものがあり・・・
そしてこの翌年明けに、Sweet Loveが大ヒット
Lionel Richie時代到来となるわけで、自分が感じていたことは正しかったと思っています。
Lionel RichieがブレイクしてからのCommodoresのアルバムに比べたら印象は薄いかもしれませんが、それでもこのアルバムチャート内には長期間入っていて、そしてじわじわとCommodores人気が拡大されていった・・・
そのように思っています。
Walter Orange、William King、そしてLionel Richieに代わってリード・ヴォーカルとして参加したJ.D. Nicholasの3人で、The Commodoresは続けられています。・・・
是非ともBillboard Liveあたりに来てくれないかなぁ・・・
そういつも願っている次第です。m(_ _)m