元は増上寺の境内だった芝公園。
この芝公園の一角に、徳川家康を祀る芝東照宮が建っています。
芝東照宮自体も、元は増上寺の一部。
明治の神仏分離で、増上寺から切り離されました。
日光東照宮や上野東照宮の様な華やかさはありません。
静かで落ち着いた神社です。
鳥居をくぐるとき、扁額の「東照宮」に小さな文字が。
拡大してみましょう。
「家達」とあります。
調べてみると、徳川家第16代当主の徳川家達が扁額の文字を書いたとの事。
ちなみに、将軍になれなかった徳川家達は、歴史から消えていません。
貴族院議長やワシントン軍縮会議全権大使等を歴任しています。
明治天皇から、「総理大臣やれ」と命令された事もあったそうです。
命令された時は、内政&外交が大混乱で、総理大臣を引き受ける人がいない異常事態。
当然、徳川家達も拒否。
拒否の「表の」理由は、「未だ徳川が政権に表立って関わるのは遠慮すべき」。
拒否の「本音」は、「殺す気か」です。
徳川家達で話が長くなりましたが、境内へ。
手水舎です。
他の神社では見かけない、 竹の柄杓立てがありました。
「神社恒例」の狛犬です。
力強い姿です。
もう一方の狛犬は、東京タワーが背景です\(^o^)/
御神木の大イチョウ。
徳川家光が植樹したと伝えられています。
この芝東照宮、かつては豪奢な社殿だったそうです。
しかし戦災で焼失、昭和44年に現在の社殿が再建されました。