こんにちは。
カラダに優しいライフスタイルを提案する、食工房 晃満(こうみ)の、高橋ゆかりです

明日、6月21日は、二十四節気の一つ
『夏至』です。
今日は、夏至にまつわるエトセトラを、ご紹介しようと思います。
夏至とは、一年で最も昼の時間が長くなる日です。
ちょっと具体的に言うと、それは、太陽が最も北(北回帰線の真上)に来るために起こる現象です。
しかし実際は、夏至は梅雨の真っ只中なので、日照時間は冬よりも短いことが多いようですね。
夏至は、この日を過ぎると本格的な夏が始まると意味でもあります。
さて、冬至にはカボチャを食べる習慣がありますね。
小豆カボチャなど、昔はどこのご家庭でも、頂いてました。
夏至にも何かを食べる習慣があるのでしょうか?
あります。
ただ、何を食べるかは地方によって違うようです。
例えば関東地方では新小麦で焼餅をつくり神様にお供えする風習がありますし、関西地方では、タコの八本足のようにイネが深く根を張ることを祈願してタコを食べます。
尾張地方では、無花果田楽といって、蒸したイチジクの実に、田楽味噌を絡めて食べるようです。
海外でも夏至の習わしはいろいろあるようなのですが、
今日、サッカーワールドカップで、日本代表と引き分けた、ギリシャの北部では、未婚女性がイチジクの木の下に自分の持ち物を置くと、夏至の魔法により将来の夫の夢を見るという伝承があります。
なんだかロマンチックですね

そして、日本とギリシャ、イチジクという共通のものが、夏至の象徴になっているというのは、興味深いです。
日本の夏至の風習の一つに、三重県二見浦(ふたみうら)では、『夏至祭』があります。
二見浦では、夏至の時期だけ、夫婦岩の間から朝日が昇ります。
これは夏至の日の前後2ヶ月しか見られない特別な光景です。
そして、この海中には興玉神石(沖の石)があり、昔からその沖の石は、常世の国から神が寄りつく、聖なるところといわれてきました。
そして、夫婦岩はその鳥居と見なされていました。
二見浦の「夏至祭」では、白装束に身を包んだ300人近くの善男善女が、天照大神を迎えるために、祝詞を唱え気合いを入れつつ海に入り、朝日が昇ろうとする夫婦岩に向けて歩いていきます。
そして朝日に向かって国歌を合唱をするそうです。
そして、再び海外に目を向けると、イギリスのストーンヘンジでの夏至祭りは、ドルイド教に由来し、男性神、女性神の出会いを祝う意味があると言われています。
二見浦の夫婦岩ので開催される夏至祭りと、イギリスの夏至祭りにも、共通するのは、“男性と女性”を象徴にしていること。
こうして見ると、やっぱり、太古の昔は、民族は一つだったのかなぁと、ワクワクします。
夏至の日は、昼の時間が一番長く、太陽のエネルギーに満ちた日です。
自然界を、陰陽で見ると、この日は“陽”のエネルギーでいっぱいなわけです。
この日は、太陽の恵みに感謝しながら、カラダの中でも、陽のエネルギーを吸収して、
夏バテしない(夏のエネルギーに負けない)ようにしたいですね。
そんな時は、自然界のエネルギーを吸収する余白がカラダにないと、うまく気が巡りません。
明日は、ちょっと少食にして、その分、太陽のエネルギーを吸収してみませんか?
いらないものをデトックスしたら、太陽のエネルギーをめいっぱい吸収しちゃいましょう




