「中華そば」と「ラーメン」の違いとは?

ラーメンは中国の麺料理から派生したものですが、明治初頭に横浜や函館に伝わってから、すでに100年以上の歳月が過ぎています。



その間、様々なアレンジが加えられる内に、今では完全に原型を失って日本独自のスタイルとなりました。 スープも横浜や函館に伝わった当初は、豚や鶏のダシに塩を加えた程度のシンプルなものでしたが、蕎麦やうどんの応用で醤油が使われたり、煮干しやカツオ節などの魚介系乾物が加えられたりと、急速に日本流のアレンジが進んだわけです。



「中華そば」と「ラーメン」はどう違うのでしょうか
これは時代とともに呼び方が変わっただけで、料理として区別しているわけではありません。


明治初頭に横浜の南京町や函館で売られていたころは「南京そば」と呼ばれていましたが、日本での中国の呼称が変わるとともに「南京そば→支那そば→中華そば」と変遷して行きました。



日本に伝わった当初は塩味だったラーメンですが、客が華僑だけでなく日本人にも広がると、日本人の口に合うようにと醤油で味付けする店が増え、その結果生まれたのが、鶏が多めで豚の少ない従来のスープではなく、豚骨が多めで鶏ガラが少ないスープでした。



同時に、関東人好みの濃口醤油の味にすることで、獣臭を抑え、蕎麦やうどんに近づけ、まだ中華料理や肉食に慣れていない人でも食べられるように改良したのです。




この時、すでに具材として刻みネギ、チャーシュー、メンマが採用されていたと言われ、いわゆる「東京ラーメン」の原型になったと考えられています。 



冷え込みが厳しい日は、ニラ料理を!

古くから薬食として用いられてきたニラ。 寒さ暑さに強く、収穫してもまた新芽が出て来る逞しさから、先人たちはニラから生命力を分けて頂いていたのでしょう。



漢方や食養生では、胃腸を温め、血の巡りを良くすると考えられています。 ニラは、β-カロテン、ビタミンB群、C、Eなどの栄養がバランスよく、豊富に含まれているのが特徴です。




β-カロテンは体内で粘膜増強、免疫細胞の増殖を助けるビタミンAに変わり、抗酸化作用があるビタミンCと共に、免疫力を高める働きがあります。



ビタミンEとビタミンCは、作用が長く保つようにお互いに助け合っています。 これらの栄養素は、寒さに負けない体の抵抗力を高めるサポートをしてくれます。



ニラといえば独特の匂いが特徴ですが、その成分はアリシンという硫化アリルです。 アリシンは、糖質の代謝に欠かせないビタミンB1の吸収や、体内での残存率を高める働きがあり、糖質のエネルギー代謝を促します。




また、血行を良くすることから体を温めると考えられ、昔から風邪や冷えからくる腹痛など時に「にら粥」が食べられていたのも理にかなっているようです。



年中出回っているニラですが、冬から春先から出るものは葉肉が厚く柔らかで一段と美味しくなりますよ。 


