《ハウス・オブ・ヘル》 第10話 力ずくで | TAKAYAN'S ROOM

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私は扉に近づき、聞き耳を立てた。








物陰に隠れて様子を窺っていると、この部屋の前で足音は止まった。

?「やっぱり御主人様の許可を得たほうがいいだろう」

?「それと、ランプを持って行くのも忘れないようにしないとな」

二人の男が何か話している。御主人様とは伯爵のことだろうか?

やがて二人の足音が踊り場の方へ遠ざかっていく。彼らが戻ってこないうちに、急いで立ち去ろう。
入ってきた扉とは別の扉から出たほうが良さそうね。

私は向かって左手の扉を開けると、早足で廊下を進んでいく。
すると、また別の扉があった。表札には〈メフィスト〉と書かれている。
この部屋に入ってみようか? このまま廊下を歩き続けようか?

役に立つ物が見つかるかもしれないわね。私は取っ手を回した。
あら? 鍵は掛かっていないけど、扉は少ししか開かない。
何かが引っ掛かっているみたいだわ。強引に開けてみようかしら。

体育は私の得意科目よ。それっ!

★ドカッ☆

私は扉にショルダー・チャージを浴びせた。

☆ギシィ★

どうにか私が入れるほどの隙間ができたわ。中に入ってみると、そこは小さな部屋だった。

ヒュウウウ…

窓ガラスが割れていて、冷たい風が渦巻いている。窓の下は吹き込んだ雨で濡れている。
部屋を見回しても、結び目のあるロープ以外に目を引く物は無い。
私はロープを持って行くことにした。
…! 扉の手前にガラスの破片が転がっている。これのせいで扉が開かなかったのね。

さあ、部屋を出て、廊下を左へ進んでいこう。


★ステータス

技術点 11(戦うときは-3)/11

体力点 16/18

運点 9/9

恐怖点 1/10


★持ち物

ペーパーナイフ(戦闘の際の技術点を原技術点の値にして戦える)

ロープ