ちょっと怖いお話です。

1284年に約130人の子供が失踪する事件が起きたとか…

物語の舞台はドイツ…

ハメルンの町は今、異常発生したネズミたちに悩まされていました。
ああ、チーズが穴だらけに…(;・∀・)
『早くネズミたちをやっつけろ!』
『それができないのなら、町から出ていけ!』
この男は『一本の笛だけで様々な国を救ってきた』と言うのです。
男『私がネズミたちを退治したら、どんなお礼をくれますか?』
市長『き、金貨を五万枚出そう!』
というわけで…
これでハメルンの町は救われたのです。笛吹き男は市長に約束の金貨を要求しますが…
『金貨五万枚だって? もうネズミはいないんだ』
『話が違います…』
『心配しなくても金なら払うよ。ほら、金貨五十枚だ。持って行け。
二度と来るな。この守銭奴め!』
笛吹き男は無言で市役所を後にします。
しかし、このまま引き下がるつもりはありませんでした。
すると、音色に魅了された子供たちが彼を追っていきます!
『いけないわ! あの笛は魔法の笛なのよ!』
母親たちが叫びますが、子供たちは聞く耳を持ちません。
やがて山が見えてきました。
『あの山を越えるのは無理ね』
『笛吹き男も諦めて引き返すに決まっているわ』
母親たちは安心しました。ところが…
大人たちは慌てて引き止めようとしますが、間に合いませんでした。
笛吹き男と子供たちは山の中へ入ってしまったのです。
ああ、岩壁が元通りに閉じられてしまいました。
子供たちは楽園に着いたのでしょうか? それとも…
大切な我が子を失った人々は市長を恨みました。市長が約束を守っていれば、こんな悲劇は起こらなかったはず…
読んでいると、時間が過ぎるのを忘れてしまいますね。
それほど夢中にさせてくれる本です。











