【一般質問 水道事業⑥】
水道事業の今後の経営状況の見通しについて。本市においても、今後非常に厳しい状況が予想されます。水道事業基本計画には、このままいけば令和12年度には赤字になると示されており、早急に対策を講じていかなければなりません。
収支状況を改善するためには、支出を抑えて収入を増やしていく必要がありますが、水道事業を維持していくための今後の収支に対する市の考えについて伺いました。
<平田>
まず支出を抑えていくための取り組みについてですが、これまでも行財政改革の一環として、業務の効率化、施設の統廃合などの取組を実施しながら、黒字経営を実現してきていただいております。これまでの取組状況と、今後の方針についてお答えください。
次に、収入を増やしていくための取り組みについてですが、水道事業の財源は、料金収入、企業債の発行、それから一般会計の繰入れが主だったものになるかと思いますが、今後の財源確保に ついて市はどのように考えておられるのかお伺いします。
<答弁>
これまで、水道料金の徴収、検針等の業務や、大冠浄水場の夜間・休日における運転監視業務などの外部委託化、芥川受水場・天神山第一配水池の廃止、五領受水場の機能縮小など、事業の見直しを行ってまいりました。
今後、管路更新は給水量の減少傾向を見据えダウンサイジングを進め、大冠浄水場の自己水は、給水区域を徐々に拡大し、大阪広域水道企業団への受水費の削減を図ってまいります。
このように環境の変化に応じて、最小限のコストで最大限の事業成果を上げれるよう、これからも効率的な経営に努めてまいります。
次に、収入増加の取組についてです。経営状況が厳しさを増す中、まずは水道料金以外の財源を確保していく必要があると考えております。
今後、遊休資産の活用・処分による新たな収入の確保を図るとともに、大冠浄水場の更新事業において、世代間負担の公平性を考慮しながら、企業債の適切な活用を検討してまいります。
なお、これらの取組を行った上で、必要がある場合は水道料金についても、市民生活への影響を勘案しながら見直しを行わなければならないと考えております。