冥利〜希林さんと田川さん〜【川村のブログⅡ】 | たかつき通信・新築・リフォーム・不動産・耐震診断・耐震補強・古民家再生・太陽光発電、自社大工の株式会社高月工務店・山口県田布施町

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こんにちは😃









前回ブログ↓でご紹介した本








この本が

檜の家にあった理由は


著者の方が田布施町出身で

現田布施町在住の方だから





前回ご紹介した本にあった著者紹介欄









この本は

2016年に静岡市の

「しずきんホール ユーフォニア」で行われた 

「樹木希林の遺言」と題しての講演会(朝日テレビカルチャー主催)の模様がおさめられたDVDブックです






当初、田川さんはこの講演会を収録編集し

映画館で公開したいと考えていたそうです



しかし

その考えを樹木希林さんに話したところ…


映画館は監督さんが必死に作った作品を上映する場所で、そこで講演は「ちょっと場違いな気がする」と仰られ、田川さんの「周辺で見せる程度にしてよ」とのことだったそうです



しかし

樹木希林さんが亡くなられたあと

希林さんの娘さんに講演会のDVDを手渡し

ぜひ公開したい旨のお話しをされた結果…

DVDブックとして公開することとなりました  






そんな田川さんが

「希林さんとボク」と題して

このDVDブックの最後に希林さんとの色んなエピソードを書かれています



その中で

とくに心に響いた話をご紹介します






希林さんは

「冥利」という言葉を

しばしば使われたそうです


彼女が求めた冥利…

それは「使い切る」ことにでした



たとえば

成長の早い子どもの履けなくなった運動靴は

捨てずに踵をハサミで切ってスリッパにする



20年以上前の洋服も捨てずに

襟や袖口が傷んで着られなくなったら

使える部分を切り取って他の洋服の飾りに



そのアイデアが見事にはまったとき


「冥利」だねと得意げだったそうです




また「節約」にも冥利を感じておられ


田川さんがA4の紙に5行で用件をしたため

余白を残したままFAXを送ると

「感熱紙を無駄にした」とご立腹されたそう




そんな希林さんから

田川さんは奇妙なハガキをもらわれたそうで


それは

新聞の折込広告をハガキの大きさに切り取り

印刷されていない裏側を宛名面にしたもので


その下に用件が数行あり

スーパーの食品広告が絵はがきになっていた







これらは単なるケチではなく


希林さんは常々↓言われていたそうです


「命も使い切って死にたい」






彼女の「冥利」物を大切にする


「使い切る」こと「節約する」こと


「物の命を使い切ってあげる」こと




それを身の回りの物に対して実践され


自分自身の命もそうありたいとの願い


それは命=時を無駄にせず使い切る








自分が話す自分の話より


他人が話す自分の話のほうが伝わります





田川さんが語られる樹木希林さんの話に


引き込まれ





自分もそうありたいけど


なかなか実践しきれない





まずは

希林さん同様に

身近な身の回りからですが








建築・不動産に関わる者として


増えていく一方の空き家放棄地を前に


その命を使い切る=い(活・生)かしたい







いつの日か


それらをいかすアイデアを見事にはめて


「冥利」だね!と希林さんに言われたい







そして


田布施発美しい地方創生の実現を夢みて!














最後までご覧いただき

ありがとうございました😊