初台にある東京オペラシティコンサートホールにて、東京フィルハーモニー交響楽団の「休日の午後のコンサート」に行ってきました❗
今回のテーマは、〈コバケンの『わが祖国』〉
指揮とお話は、炎のコバケンこと小林研一郎さん。84歳であります❗
司会として、フリーアナウンサーの朝岡聡さんが登場しました☺️
演目は、
1. モーツァルト: ピアノ協奏曲第20番
ピアノソリストは、小林愛実さん。
アンコールとして、
シューベルト(リスト編曲): 「春のおもい」
コバケンさんのお孫さんのような小林愛実さんは出産して子育て中、演奏ご帰宅して赤ちゃんの離乳食を作っていると感慨深いものがあるそうです。
2. スメタナ: 連作交響詩『わが祖国』
今年はチェコ国民主義音楽の祖・スメタナさんの生誕200年にあたります。
スメタナさんの命日にあたる5月12日には、「プラハの春」音楽祭の初日で毎年必ず『わが祖国』が演奏されるのですが、2002年の音楽祭で小林研一郎さんが東洋人として初めて演奏しています🎵
第1曲 ヴィシェフラド(高い城)
ヴルダヴァ河畔にある今は城跡が残っている城。そこにある墓地にはスメタナやドヴォルザークなど高名な方のみが埋葬されているとのこと。
スメタナ自身の標題「伝説の吟遊詩人のハープが聞こえ、ヴィシェフラドの栄光と闘い、没落の歴史が語られる。そして追憶のハープで結ばれる」
第2曲 ヴルダヴァ(モルダウ)
ドイツ語の「モルダウ」の題で親しまれていますが、ボヘミア地方の中心を流れる川の流れや周辺の風物を描いた名曲です🎵
スメタナ自身の標題「2本の水源が合流して流れ出し、川幅を増しながら、森の狩、婚礼の踊り、月の光と妖精の舞い、聖ヨハネの急流、プラハ市内、ヴィシェフラドを経て、遠くへ去っていく」
第3曲 シャールカ
古代チェコの伝説的なアマゾネスの勇女の名。
スメタナ自身の標題「恋人に裏切られて、男への復讐を誓うシャールカ。ツィラート率いる兵士たちが近づき、わざと木に縛り付けられている彼女に魅せられたツィラートは、その縛を解いてやる。だがシャールカは兵士たちを酔わせて眠らせる。やがて角笛を合図に隠れていたアマゾネスが襲いかかり、彼らを皆殺しにする」
朝岡さんがこの曲の解説を見事にされていました🎵
第4曲 ボヘミアの森と草原から
祖国の美しい風土の描写。
スメタナ自身の標題「ボヘミアの風景を眺めたときの感情が描かれている。森や草原から喜びや悲しみの歌が聞こえてくる。ホルンが描く森、エルベ河畔の谷あいなど、ボヘミアの森と草原は、心に感慨を抱かせる。聴き手は自由に風景を描くことができる」
アンコールとして、『わが祖国』の第4曲「ボヘミアの森と草原から」より、最後の場面が演奏されました🎵
コバケンさんは、ハンガリーとの関係が深く、ハンガリーで最高の勲章を受賞しています。
先日もハンガリーに演奏会で指揮をするため行きましたが、受勲のため大統領に呼ばれましたが、演奏直前だったため断った(?!)ところ、大統領の方から訪ねてきたそうな。
いつまでも素晴らしい炎のコバケンを満喫したいものですね🙆