第20弾は、
「金田一耕助の冒険」
1979年製作、角川映画とのコンビ第1作。
角川映画と言えば、横溝正史さんの「犬神家の一族」「人間の証明」「野生の証明」などなど。
それが「金田一耕助の冒険」という作品を送り出せば、騙されて観に行った人もいたでしょうね😃
でも、これは大林監督と角川春樹さんが仕掛けたパロディ映画だったのです。
この当時はパロディという概念はどれほど理解されていたのだろうか?だから、みんな「ふざけてる❗」って思ったようだ。
映画の宣伝コピーが「これでも映画か?」
劇中でも原作者の横溝正史さんが角川社長に札束を積まれますが、「わたしはこんな映画には出たくはなかった」と語ります。
古谷一行さん演じる名探偵金田一耕助さんと、田中邦衛さん演じる等々力警部の名コンビ。
ところが、等々力警部はリムジンとローラースケートの美術品窃盗団に翻弄されており、人が殺されないと満足しない金田一さんに少々鬱陶しい。
そんな金田一さんは、窃盗団のリーダーのマリア(熊谷美由紀)さんから金田一耕助の未解決事件「瞳の中の女」を解決してほしいと依頼され、事件に登場した「不二子像」の首を渡されます。
事件解決に動き出した金田一さんの前には次々に殺人が・・・。
というお話しなのだが、これが全編パロディ。
なんと三船敏郎さんが先々代の金田一耕助として登場、帽子を取ると髪をかきむしり過ぎたのか・・・。
「瞳の中の訪問者」の峰岸徹さんまで出てくる。
いろいろな映画作品や大林監督のCMのパロディが次々に出てきます。
麦わら帽子の岡田茉莉子さん、岸田森さんの吸血鬼などなど。
パロディは、オリジナルがわからないと滑ってしまいますが、わたしはウケました🙋
