ゴールデンウィークの初日は、「映画の日」。
観たい!観ようかな、という作品がいっぱいたまっていますので、選ぶのが大変です。
だから、5月1日は、「映画三昧の日」。
まず、何よりも観なくちゃの作品。お待たせいたしました。
新宿ピカデリーで、「のだめカンタービレ 最終楽章後編」を観ました。



野田恵(のだめ:上野樹里)と千秋真一の(玉木宏)音楽と恋の物語。
幼い頃から、聴いた曲を覚えてしまうという天賦の才能を見せた女の子。周囲が、彼女のピアノの才能を伸ばそうとするあまり、彼女にとっては、それがトラウマとなり、強制されることへの拒否反応を示すようになります。
将来の夢は、幼稚園の先生。そのためにピアノの勉強をしている彼女は整理整頓と程遠く、本能の赴くまま生きているので、「のだめ」と呼ばれています。
一方、国際的なピアニストの息子として、ヨーロッパで育ち、あふれるほどの音楽の才能を蓄積させている少年。彼は有名な指揮者と出合い、その幼い弟子となります。
ところが、両親の離婚により、その場を失い、さらにその時の飛行機事故により、大きなトラウマを抱えることになってしまいます。
有り余る才能をもてあまし、「オレ様」キャラに磨きがかかります。
そんなふたりが、たまたま隣同士だったために、その出会いがふたりを大きく変えていきます。 
原作の漫画のイメージそのままに、ドラマ化されましたが、それ以上に、本の世界で表現しきれなかった、クラシックの音楽の数々。
この作品のおかげで、ベートーヴェンの「交響曲第7番」が世に出ることになり、クラシック音楽を愛好する人が増えてきたことは、とてもうれしいことです。
そして、映画化。
まさに、映画館がクラシックのコンサートホールとなりました。
いつも、千秋様の背中を追いかけるのだめ。常任指揮者となり、活躍をし始める真一に対し、のだめはいまだに学生で、オクレール先生からピアノの課題を山ほど与えられます。
プロデビューを果たすために、コンクールに出場したいが先生は認めてくれません。でも、先生の思いは、のだめがもっと音楽と向き合い、そのたぐいまれなる才能を開花させたい、というもの。そして、思いがけなくその才能が開花する時期が訪れようとしました。
どうしても、ふたりの間は空回り。
真一が知らぬ間に、衝撃的なデビューを飾るのだめ。
そして、それは、ふたりの関係にも大きくかかわっていきます。
原作でもそうですが、真一さんの独白がいいですね。
素晴らしい音楽と、素敵な物語。
待っていたかいがありましたね。