久しぶりに映画館で映画を観まして、そのあと新宿ピカデリーで予約をして、近くの映画館でものぞいてみるかとブラブラ。
とある映画館の看板をみると、どこか見覚えのあるタイトルが・・・。
あの、観ないと、恐ろしいことになるかもしれない、「『一言メッセージ』の映画」・・・。たたりを恐れ、観る羽目に・・・。
ということで、テアトル新宿で「武士道シックスティーン」を観ました。


かつて、巌流島で雌雄を決した宮本武蔵と佐々木小次郎。この二人の剣豪が現代によみがえる、それも女子高校生に・・・という映画ではありません。
女子中学生チャンピオンで、無敵を誇っていた磯山香織(成海璃子)さんは、とある大会で、無名の選手と対戦します。逃げ惑うばかりの選手に翻弄され、一瞬の隙をつかれ、一本負けしてしまいます。
不覚を取った香織さんは、屈辱的な思いでその選手を見つめます。その選手の名は、「東松学園・甲本」。
中・高一貫の東松学園で高校生になった西荻早苗(北乃きい)さんは、田村咲月(荒井萌)さん、久野こずえ(山下リオ)さんと仲良く剣道部員。
この高等部に、「般若」の竹刀袋を持った一人の少女が入学してきました。香織さんです。
彼女は、剣道部の中で、獲物を求めるかのように、次々と相手を打ち負かしていきます。早苗さんに順番が・・・、ビビりまくる早苗さんを見て、「見つけた!」とばかり、激しく打ちかかる香織さん。
早苗さんのあまりの弱さに、あきれる香織さん。
「私は、こんな弱い奴を求めて、こんな学校に入ったのか・・・」
それでも、早苗さんを強引に道場に連れてきては、「本気を出せ!」と、攻め立てますが、へらへらしている早苗さんは、逃げまどうばかり。
父親(小木茂光)の経営する剣道場で、幼い頃から剣道一筋の香織さんは、勝つことがすべてで、上級生もお構いなしに打ちのめします。
周りと交わろうとせず、昼は片手に鉄アレイ、おむすびにかぶりついては、瞑想。愛読書は、宮本武蔵の「五輪書」。
そんな彼女に、周囲が引きまくる中、その姿にあこがれる剣道大好き少女早苗さん。父親(板尾創路)の事業失敗の状況を目の当たりにした早苗さんは、立ち向かうのでなく、かわすこと、勝つことよりも、負けないことを目指していました。
相容れないふたりの奇妙な特訓が始まりました。
早苗さんに引き回され、ゲームセンターでエア・ホッケーに歯が立たず、熱くなる香織さん。プリクラやスイーツ食べ放題も初体験です。
「勝ち続けて、相手がいなくなったらどうするの?」と問われて、「やめる」と答える香織さんに対し、「そんなのさびしいよ。何のために剣道やってるの?」という早苗さん。
インターハイの地区予選、香織さんは「先鋒」で大活躍、早苗さんは補欠にすらなれません。
そのさなか、ふたりの言い争いから、香織さんが手首を負傷してしまいます。でも、香織さんはそれを隠し、片手で試合に臨もうとします。早苗さんのアドバイスでかろうじて勝利を収めたものの、倒れてしまい、出場困難となった香織さんは、代役に早苗さんを指名します。
ビビりまくる早苗さんですが、腹を決めて試合に臨み、勝利することができました。
喜ぶ早苗さんの姿を見て、物思いにふける香織さん・・・。
ケガは治ったはずなのに、剣道部に姿を見せない香織さん。
代役に指名されたものの、いまいち調子の出ない早苗さん。
ライバルに敗れ、剣道をやめた香織のお兄さん(石黒英雄)。そのライバル岡先輩(賀来賢人)は、早苗のお姉さん(波瑠)の恋人。
悩み、引きこもる香織さんに、「果たし状」を突き付ける早苗さん。
巌流島の武蔵・小次郎の対決が始まろうとしています・・・。
素晴らしい青春物語ですねえ。
映画館には、こんな展示がありましたよ。

