
”大分市賀来の公民館の裏手に、古墳と祠があるって知ってた?もともと五穀豊穣の神様をお祭りしていた場所が、実は古墳だったと知られたのは江戸時代。その名も「丑殿古墳(うしどのこふん)」”
おごめ~ん、大分のtakatch親方です(`・ω・´)ゞ
地域に眠る宝物に出会う旅に出かけましょう♪
「えっ、こんなところにすごい宝物があるじゃん!」という出会いも楽しいですよね!
▽今回の舞台は、大分市賀来(かく)地区。大分市南西部の住宅街です。写真は、今回の舞台スポットから撮影。
弊ブログでは最近、賀来神社をご紹介している地区です⛩ぜひ記事&その中にある動画もお楽しみください🎥
その賀来地区で、「こんなところにすっごい宝物があったー!」という出会いを行いました✨
▽その場所は、画像中央の建物の裏にあり!…えっ、こんなところにどんな宝物があるの!?
▽その宝物とは、「丑殿古墳(うしどのこふん)」です。
▽公民館の建物の裏にある丑殿古墳は、大分県指定史跡。県レベルで価値を認められている古墳が、公民館の裏におわします。
場所的には結構マニアックな位置にございます。しかし、地元では大切にされております✨
<⛰丑殿古墳の魅力2つ(詳細は後述)>
- 「大分県内で珍しい!石室と石棺が一緒に残る点」
- 「大分川流域の古代豪族の足跡を残す点」
現地で見かけたときは、「こんな隠れた場所に、立派な石の空間がずっと残っているんだなあ!」と感動しました✨
今回、あなたにも丑殿古墳の魅力&大分の宝物情報をプレゼントいたします🎁
<⛰目次>
- 【地図】こんな場所にあるのか!?大分市賀来の上片面公民館の裏手にあり。
- 【現地写真】格子扉で閉ざされた先に、家形石棺がおわします。
- 【魅力】丑殿古墳のここがすごい!|「大分県内で珍しい!石室と石棺が一緒に残る点」「大分川流域の古代豪族の足跡を残す点」
大分市賀来の文化財「丑殿古墳」ティザー映像はこちら→https://youtube.com/shorts/DRyfUXeW8UM
【地図】こんな場所にあるのか!?大分市賀来の上片面公民館の裏手にあり。
▽丑殿古墳のある場所を地図でご紹介。大分市大字賀来字上片面にございます。賀来駅から北東に徒歩10分。
※古墳周囲には駐車場がございませんのでご注意ください。JRなど公共交通機関ご利用をおすすめいたします。
私は今回、📝近くのキャンピング大分での書道イベントで限定開放されていた駐車場を利用しました🚙
▽セブンイレブン賀来西店さん近くの交差点から、県道601号小挟間大分線を南大分方面へ進むと、丑殿古墳の看板が見つかります。
▽矢印の方向(小高い山方面)、狭い登り道を進みます。
【道路沿いにある説明版の内容】
県指定史跡 丑殿古墳「祠となり、守り継がれた古墳」
五穀豊穣をもたらしたと伝えられる丑殿の神を祀るため、石室とは知らずに石像が置かれたことから、
いつしか神を祀る場所として、「丑殿祠」と呼ばれるようになりました(『雉城雑誌』より)
江戸時代には、古墳であることが解明され、学術的にも古くから注目された大切な文化財です。
(大分市教育委員会)
古い時代から五穀豊穣の信仰の場であった丑殿古墳。その場所が古墳=古代の豪族のお墓だと判明したのは江戸時代。
普段からなじみのある場所が、実は歴史的価値の高い場所だと判明するのも、歴史のロマンや面白さでしょう。
▽矢印が示す上り坂を進むと、画像右手に次なる矢印があり。
▽矢印の場所は、「上片面公民館」。住宅街にある集会所なり(説明看板内容は後述)。
▽公民館前にあるフェンスに「うしどの古ふん」の看板。矢印の指すままに進みます(≠時の過ぎ行くままに~♪)
▽古墳の場所は画像のとおり。公民館の建物の裏手にございます。
▽建物の裏手、たくさんのお地蔵様や祠などがある細道を通ります。
ついに、丑殿古墳とご対面!
【現地写真】格子扉で閉ざされた先に、家形の石棺がおわします。
▽裏手の田畑の下に、格子扉で仕切られた石室あり。これが丑殿古墳です!
▽入口は厳重に閉ざされております。ただし、隙間から石室内を拝むことができます。
▽石室内をパシャリ📷 奥に見えるのが、家の形をした石棺=家形石棺です。
ここで、丑殿古墳の全体像などプロフィールをご紹介。
▽全容。横穴式石室です。
- 玄室部(石棺が置かれているお部屋)→長さ2.5m・幅2.5m・高さ2.1m
- 羨道部(入口と玄室部を結ぶ道)→長さ4.0m・幅1.7m・高さ1.5m
- 玄室にある縄掛突起つきの家形石棺→長さ2.3m・幅1m
- 築造時代→6世紀末~7世紀初頭
- 大分県指定史跡→1955(昭和30)年指定
結構大きく、頑丈な古墳ですね!その丑殿古墳の魅力をご紹介!
【魅力】丑殿古墳のここがすごい!|「大分県内で珍しい!石室と石棺が一緒に残る点」「大分川流域の古代豪族の足跡を残す点」
魅力は2つ。それぞれ解説します。
- 石室と石棺が一緒に残る点
- 大分川流域の古代豪族の足跡を残す点
魅力1「石室と石棺が一緒に残る点」
▽奥にある家形石棺は崩れているものの、当時の姿自体は残っております。
このように、石棺と石室とが一緒に残っているのは、大分県内でも珍しいそうです(大分市役所ホームページでの情報)
当時の姿や素材が、1500年以上経過した令和のいまでも残っているのが素敵ですね!
素材や補強工事などハード面(物理/技術)はもちろん、五穀豊穣の神として地域で信仰され続けているというソフト面(心情)でも大切にされているから、現在もきれいに残っているのでしょう。
魅力2「大分川流域の古代豪族の足跡を残す点」
▽丑殿古墳裏手の丘(台地)の写真。台地の向こうには大分自動車道の大分ICもあり。
実はこの台地には、他にも下記の4つの古墳が確認されています。
- 「蓬莱山古墳」
- 「田﨑古墳群」
- 「千代丸古墳」
- 「弘法六古墳」
▽最後に、先述の公民館入口の看板をシェア。これまでご紹介の古墳の形状、近隣の古墳情報もまとめられます。
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以上です(`・ω・´)ゞ最後までお付き合いいただきありがとうございましたm(__)m
☆「古墳」動画集→https://youtube.com/playlist?list=PLCP8H0iqHBwAJATcGkYJljhrF35AKm1hQ
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