おごめ~ん、大分のtakatch親方です(`・ω・´)ゞ
📝昨日の「市邊田八幡社」に引き続き、大分県豊後大野市三重町の文化財訪問。
神仏習合(神道・仏教)に続き、今回はキリスト教関係です♰
▽場所は「磨崖クルス(キリシタン礼拝所跡)」です♰ご存じの方はいらっしゃるでしょうか?
「磨崖クルス」と聞くと、臼杵市野津町にあるスポットを思い出される方も多いでしょう。
Cf:大分県観光情報公式サイトの臼杵市野津町「磨崖クルス」紹介ページ→https://www.visit-oita.jp/spots/detail/5582
しかし、豊後大野市三重町にも同じ名前の文化財あり♰
国道326号の宮尾入口付近から大野川に面した斜面を下った山中の岸壁に二つの磨崖クルスが刻まれている。
クルスは縦40cm、横20cm、深さ3cmのものと、縦20cm、横16cm、深さ4cmのものがあり両方とも薬研彫りである。
この場所は一方は断崖で、また一方は森林に囲まれ、川からも道路からも目立たない場所であるため、江戸時代初期のかくれキリシタンの礼拝所であったと推定される。
- 所在地:三重町宮野(敷手)
- 指定年月日: 平成17年3月31日市指定(昭和46年7月31日三重町指定)
場所は道の駅みえ近くです(第1章で詳しくご紹介)。
私も以前から名前は知っていたものの、具体的な場所は分からずじまい💦
▽今回、縁がありついにその場所にたどり着きました♰
ただ、訪問するには危険な道を通ります。大野川沿いの崖面/険しい山道です。アクセスが難しいため、無理は禁物。
第2章&下記ティザー映像でその険しさをご紹介いたします。もし磨崖クルスを参拝される際は、足元や頭上にご注意ください。
今回私は予備知識なく訪問→ジャージ姿&飲み物なしで、苦労しました💦
あなたには、そうした失敗がないように後学のため&アクセスが難しい方の代わりの参拝のつもりで、この記事・動画で共有いたします!
▽隠れたスポットで、私は何と出会ったのか。豊後大野市にある歴史の跡とは。あなたにお届けいたします。
大分県豊後大野市「磨崖クルス」「キリシタン礼拝所跡」紹介ティザー映像はこちら→https://youtu.be/fHmnn75GNVU
(1)場所は、道の駅みえ近く&国道326号沿い|大野川よりの駐車スペースに入口あり。
▽地図。三重町の菅尾地区、道の駅みえ近くです。
▽道の駅みえから、三重市街地/菅尾小学校方面のはす向かいに入口あり。
▽大野川沿いの駐車スペースに、「磨崖クルス」の標柱あり。こちらが入口です。山道を下ります。
入口から磨崖クルスまでは、距離200m~300mほど。しかし、道が険しいため、到着までに片道10分強かかりました💦
どれだけ険しいのか?第2章の画像をご覧ください。
(2)予想以上に険しく、注意が必要な山道を進みます|足元や頭上に気をつけて。
※先述のとおり危険な道です。下記画像をご参照のうえ、アクセスをお考え下さい(無理は禁物!アクセスされる場合も、足元と頭上にご注意ください)
▽訪問時は秋。落ち葉もあり、足元が悪し💦
▽道が細い&急斜面で、下るのに恐怖心あり💦なにせ、画像右側は大野川の崖ですから😱
▽手すり用ロープの整備&オオスズメバチの駆除など、市役所資料館も管理されていますm(__)m
▽ハチ駆除スプレーはこちらでどうぞ(広告)
…とはいえ、ロープに頼りっきりも危険ですし、虫や動物の存在にも注意です。
一番の難所は、トラロープを使っての垂直移動。
▽上から眺める。この岩場を垂直に降りる勇気、あなたにはありますか?
▽逆に、下から見上げるとこんな感じ。あなたは、この岩を登れる自信はありますか?
垂直移動は、かなりの恐怖や注意、体力を擁します。こちらを確認され、「自分には無理だなあ~」と思った方、無理されない方がOKです!
私もかなり怖かった場所です💦巨体で移動するのは危険との隣りあわせでした(苦笑)
(3)磨崖クルスとキリシタン礼拝所跡に出会う|隠れた空間が信仰の場
▽トラロープの垂直移動を終えると、ほどなく目的地へ到着。
▽豊後大野市での文化財登録名は「磨崖クルス」、三重町史談会での名称は「隠れキリシタン礼拝所跡」は、こちら。
▽崖面に岩窟(穴)あり。
▽この岩壁には、2つの十字架(クルス)があり♰ 見つけらますか?
↑左右に1つずつあり。
▽1つは、右側の上部にあり♰
▽もう1つは、左側の岩窟の上にあり。
クルスが刻まれていること&人目につかない空間にあることから、この場所は隠れキリシタンの礼拝所ではといわれています。
たしかに、厳しい禁教令から逃れて信仰するには、このような人里から隠れた場所である必要があったでしょう。
逆に、人目につかない空間=荘厳な雰囲気もあり、集中して信仰できたかもしれません。
Cf:📝キリシタン礼拝所といえば、大分県竹田市「キリシタン洞窟礼拝堂」も有名ですね♰(記事はこちら)→https://ameblo.jp/takatch/entry-12213481013.html
ご参考までに、竹田市でのキリシタン礼拝所跡の特徴をご紹介。以下の3点の共通点があり。
- 五角形の洞窟内に祭壇と思われる彫り込みあり。
- その横には、人々が集まる広場スペースがある。
- そばに湧水がある(キリスト教の儀礼で水が使われたとされる)。
今回の磨崖クルスの礼拝所跡の場合は、「洞窟と掘り込み」「水がある(大野川沿い)」という共通点を無理やり見出しています(笑)
とはいえ、竹田市=大部分が岡藩、三重町=大部分が臼杵藩ですから、違いがあっても当然です。
そんな大分県の大部分を占めていた豊後の国は、キリシタン文化でも有名です♰
(4)大分とキリシタン文化について|長崎・熊本だけじゃない、大分にも注目!
最後に、せっかくの機会のため、「大分とキリシタン文化」の話題をご紹介。
キリシタンと言えば、長崎県や熊本県を連想される方も多いのではないでしょうか。
キリシタン関連の世界遺産がある&天草島原の乱などの印象が強いことでしょう。
▽📝長崎市の大浦天主堂(2006年 九州青年祭 in 長崎にて)
▽📝熊本県上天草市の天草四郎関連スポット(熊本市青年団の先輩とのドライブにて)
しかし、実は大分県もキリシタンやキリシタンに関する文化財が多いです!
一番の要因は、キリシタン大名の存在です♰
- 豊後の国を治めていた大友宗麟公
- 岡藩(現在の竹田市&豊後大野市の大部分)を納めていた中川氏
📝詳しくは、大分学研究会での「大分のキリシタン文化(竹田/豊後府内)」の記事をご参照ください→https://ameblo.jp/takatch/entry-12700066441.html
Cf:大分県竹田市のキリシタン文化紹介動画→https://youtu.be/UDTVbSoX0BU
アクセスが難しいため、無理は禁物。今回の記事がお役に立てれば幸いです。
地元にこうした場所や歴史があったことを知るのも面白いですね!
先人がどのような生活を送っていたのか、その生活の背景や情勢はどうだったのか。
歴史文化の面白さは、こうした予想や考察にあり!そして、現場を歩いて感じることも大切。
今後もふるさと大分や豊後大野市の魅力をご紹介。
今回ご紹介した菅尾地区、他にも3か所、同日に訪問。随時ご紹介いたします🎁
あなたも地元を歩き、何かと出会い、何かを感じてくださいね✨
以上です(`・ω・´)ゞ最後までお付き合いいただきありがとうございましたm(__)m
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