“自然の脅威は予想以上に恐ろしい。でも、人間の底力もすごいんだ!"
2013.10.19-20、@福島県
おごめ~ん、、大分のtakatch親方です(`・ω・´)ゞ
日本の青年団の取りまとめや全国単位の事業実施などを行う日本青年団協議会。
年に3回、各都道府県団の理事(格団の代表)が集まり理事会を行います。そこで、執行部からの報告・提案・質疑応答・採決などが行われます。
通常は東京の日本青年館で開催。しかし、今回は福島県で開催。
通常の理事会に加え、東日本大震災で被害を受けた現地で学習するフィールドワークを実施。
今回は、このフィールドワークの模様をみなさまにご紹介・共有いたします!(理事会は内部会議です。詳細割愛の旨、ご了承願います。)
[ラインナップ]
- 理事会
- フィールドワーク(福島県いわき市)
1)救助に赴いた団員談より 2)道の駅よつくら港 3)浜風商店街 4)久之浜 - まとめ
(1)理事会
理事会には、今回が初参加の私。大分県代表理事として参加いたしました!
日青協の取り組みや組織運営等をどのように決定・運営されているのか知るため&全国の仲間とつながるために参加いたしました。
内部会議のため、詳細は割愛。画像で雰囲気のみお伝えいたします!(実施時間は初日夜~2日目午前、場所は那須甲子青少年自然の家。)
▽まずは執行部(役員・事務局)が提案、説明
▽次に、理事(各都道府県団)より質疑・要望・採決を行います。
▽質疑等を行う場合は、各都道府県の名札を提示します。
各団の名札には、歴代参加理事の記念書きが!私もその中に名前やメッセージを連ねました(笑)
▽福島県開催ということで、福島の県団長さまが差入をしてくださいました☆
全国でも大人気のカフェオレとのこと!これはおいしかったです^^
今回は福島県団長に大変お世話になりました。ありがとうございましたm(__)m
このほか、規約改正に伴う懇談会(議決ではなく事前説明会・協議会)やブロックでの団長会も行われました。
(2)フィールドワーク(福島県いわき市)
今回の記事のメインであるフィールドワーク。
初日午後、福島県の南東部に位置するいわき市で実施。
東日本大震災で地震や津波などの被害をこうむった地域です。
今回震災地を実際にたずね、目で現地を確認したり、現地の方の声を聞いたりしながら、同じ日本の問題として学習するものです。
私自身、団員のliang&きよぴが昨年気仙沼を訪問した記事を読み、東日本大震災の現地を自分の目で確認し、何かを感じたり学んだりしたいと思いました。
そこで、今年は青年団活動内外問わず、日本各地様々な場所に足を運んでおります。
青年団活動では、先月の平和集会in沖縄(1日目&2日目)に続き、今回の福島フィールドワーク参加を希望いたしました。
【Cf:東日本大震災に関する過去の関連記事など】
liang、きよぴによる気仙沼訪問(4記事)
・気仙沼への旅→①(出発編)
②
③(食べ物編)
・気仙沼への旅を終えて
知活フォーラム
(災害に強い町づくり、福島県の
市長との座談会(画像のみ。テーマが「東日本大震災」。座談会の一週間ほど前に震災発生。)
今回はいわき市の四倉地区・久之浜地区を訪ねました。
1)救助に赴いた団員談より
会場に向かうバス内で、仕事の関係で福島県へ震災復興支援に向かった団員の話がございました。
以下、要旨の紹介です。
- この団員は病院勤務。原発の近くにある病院のため、災害医療研修を行っていたとか。
「正直、まさかこの災害治療を行うことは一生無いと思っていたが…。」被爆のスクリーニング検査で福島県西郷村入り。
- 住民「おまえらは国の手先じゃろ。『安全』と言って、嘘で安心させようとしているんだろ。」⇔「いいえ、私たちはプロです。本当に危険なら、私どもも逃げますよ」⇒信頼関係構築
→いくらテレビで安全宣言しても効果なし。現場にいるからこそ信憑性がある。
- 災害医療…患者の状況・治療方針を4区分で判断(トリアージ)→「本気で治療すれば助かるが、その余裕がない人」(=見捨てる)区分を判断するときが一番つらい
Ex:バス内に高齢者を置き去りにして逃げ、施設が非難を受けたニュース→逃げたのは、国の指令だった(本当は置き去りにしたくなかった。でも、見捨てる区分で…)⇒非難をするのは、テレビの向こう、安全な立場にいる人々
- 基本的に、被爆した人から他の人には感染せず(被爆源がない限り)→But,「うちの避難所は、無感染の証明書がない人は受け入れず」=悲しい現実
- テレビから見ている人々←まずは現地でがんばっている人を励まそう!批判なんて後でもできるんだ。
- 日本だからこそ復旧できたこと、すばらしさもあった。→Ex:自衛隊…道の復旧がすばやかった⇒物資をスムーズに搬送できた(日本の土木技術のすごさ)
いわき市四倉地区へ到着。
2)道の駅よつくら港
2009年、日本唯一の港内にある道の駅としてオープン。
しかし、2011年3月11日、東日本大震災の津波で大半を損失。その後、多くの支援を受けながら2012年8月にリニューアルオープン。
今回、道の駅駅長より震災のお話を伺いました。
▽道の駅駅長。
[印象に残った言葉]
- 「震災の被害・・・この辺りは信じられない姿に。。。」
- 「今、こうして生きている。しかも、ふるさとで暮らし続けられていることが本当に幸せ。」
- 「ぜひ、現場を見てほしい。みんなの記憶から福島のこと、震災のことを忘れられちゃうのかなあ…それは怖い。」
▽地元ガイドの方より震災当時の道の駅周辺の写真も拝見。見づらい画像で恐れ入りますが、言葉が出ないほど悲惨な状況です。
▽このように海のそばにあります。なお震災後、地上が1.5m隆起したそうです。
▽現在も道の駅は復旧工事中。今回、駅周辺のパノラマ写真を2枚紹介。
▽道の駅舎の柱には、全国からの激励メッセージ☆
こちらで、お土産も購入。地域おこしの拠点としてがんばっておられました!
自然の脅威、そしてそこから這い上がる人間の底力を感じました☆道の駅の皆様、ありがとうございました☆
▽福島県いわき市を応援しよう!
この後は北上し、久之浜地区へ。
3)浜風商店街
日本における第一号の仮設商店街。震災から半年後、2011年9月にオープン。
こちらでは、この地域での被害状況の学習、商店街の方との交流が行われました☆
▽よく見ると、この商店街の横断幕は、千葉県から寄贈されたもの。日本各地から支援があるようです。
▽商店街では、地元の方より厚いおもてなし☆笑顔や威勢のよい声で賑わっておりました♪
▽商店街のパノラマ写真
▽商店街にある復興情報館にて。震災写真展示や、ガイドによる説明が行われました。
[ガイドの説明より]
・震災の状況~5つの被害~
- 地震=震度6弱(新築の家が倒壊しそうなほどの激しさ)
- 津波=南から来た津波が岩に当たり、方向転換で久之浜を襲う
- 火災=津波で流された木材等の摩擦等で発火。水が出ずに鎮火できず。
- 風評被害=原発に近い地域。漁業が大いに苦しむ。
- 窃盗=震災泥棒。高齢者率30%以上の地域→多くの高齢者がタンス貯金→狙われた
⇒死者50名、行方不明者13名(うち2名は震災瓦礫より発見。残り11名の家族の悲しみは計り知れず)
・今まで以上にしっかりとした訓練を!→Ex:海沿いのとある幼稚園…しっかりとした避難訓練をしており、震災時の死者0名。
このほかにも、商店街の電気屋で津波映像も拝見。
地元の方々は、震災のことを忘れず・隠さずに、むしろしっかり見てほしいと訴えているようでした!
現在の商店街の活気も然り、震災と向き合いそこから立ち上がる強い姿から、住民の地元を愛する姿を感じました☆
浜風商店街の皆様、元気をありがとうございました!
4)久之浜
久之浜海岸沿いへ。津波の被害が大きかった現地の視察です。
現地の画像を一挙に紹介します。しっかりと見ていただければ幸いです。
▽生活の跡
▽ガラスの破片も散在したまま(確認しづらく恐れ入ります)
▽電柱の跡
▽奇跡的に残った建物も。
▽祠も奇跡的に残りました。今もなお、海を眺めて鎮座しております。
▽パノラマ写真
▽ガイドによる説明
▽「私たちの誓い」宣言。この震災を風化させないこと、今後の私たちの運動について宣言しました。
▽日青協会長あいさつ。震災を風化させてはならないこと、ここで学んだことを各地域に持ち帰って広げてほしいとあいさつ。
今回、久之浜を歩きながらのそのままの感想。
「今頃、本当は多くの生活があったんだろうなあ。夕方だし、サッカーボールを蹴る少年たちの姿、おいしそうな料理の匂いもあっただろうな。」
自然の脅威は人間の生活を奪います。自然の脅威を感じました。
以上にて、フィールドワークは終了。最初から最後までガイドくださった3名のガイドさま、ありがとうございました☆
(3)まとめ
今回の理事会やフィールドワークで感じたこと、学んだことは以下のとおりです。
自然の脅威は予想以上に恐ろしい。でも、人間の底力だってすごいもの!
フィールドワークで、震災の現地にて自然の脅威を何度も感じました。
しかし、そこから立ち上がる人々の姿も多かったです。人間だってすごいんだ!
日本ジオパークに認定された豊後大野市。
自然の恵みを享受することがあれば、脅威に襲われることもございます。
ジオパーク認定された今、改めて自然・地球と人間とのよりよい生き方を考える必要があることでしょう。
やはり現地を見ろう!現地の方より話を聞こう!
📝平和集会in沖縄
や📝九州青年祭in佐賀
と同様、現地を訪ねて初めて知るものがございます。
特に今回は九州から遠く離れた福島県。とはいえ、同じ日本です!震災の爪痕、復興に燃える人々の元気は現地だから感じられること。
訪ねる+話を伺うことで、自分の見識や視野も広がります!
結局のところ、自分で実際に経験をすることで、より強く学び&想い出を胸や頭に残すことができるわけです☆
全国的な事業に参加することで、仲間も増える!
今回、ほとんどの都道府県より参加者がありました。議論や学習、飲食を通じて仲良くなれます☆
たとえば今回、四国のとある県団長と空港でお茶。活動のアドバイスをいただけたり、四国のイベントに招待されたり☆
青年団は全国組織。日本各地に仲間がおります!日本中にお友達ができる…これがうれしくて、いつも全国や九州の事業に積極的参加をしております!
弊ブログ、好評!?
今月号の日本青年団新聞で弊ブログが紹介されました。
さっそく、とある県団長より弊ブログのお話がありました☆
「○○記事見たよ~。あそこ、『□□』が正しいよ!」とのご指摘でした(笑)きちんとお詫びいたしましたが、それだけ注目されている証拠だと信じております!
また、名刺交換等で挨拶する際も、このブログを紹介することで地元青年団なないろベースの紹介もしやすいです♪
長々となり失礼いたします。
以上が、福島での理事会&フィールドワークの模様です。
記事では文字数制限などもあり、すべてを伝えることができません。少しでも内容が伝わったり、興味関心の一助となったりすれば幸いです☆(そうするためにも、発信者側もどんどん発信するわけです!)