縁ある君に。(元上司の死) | たかっさんのブログ 『縁ある君に』

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ここで会ったのも何かの縁、お気軽に。

弔電を。

元上司宛に。

享年64才。定年退職してこれからという時に。


当社に転職した際の最初の上司でした。

恰幅がよく、酒が強い感じでしたが、

宴会後、結構送りに。

『酔っぱらったから、頼むわ』と(笑)


あれから10年前。

尼崎へその元上司と一緒に、出張へ。

線材(電話線など)を海外に輸出するために、

パンニング(コンテナ詰め)を。

40フィートコンテナで、

100本くらいあったかなあ。

それを、営業所の方と一緒に。


僕は、輸出入関係の経験があったので、

書類とモノとの付け合せから、

いろいろとやらせてもらいました。


ただ一度だけ、

その業務に遅刻したことが。

JR福知山線脱線事故。

4月25日発生。


いつものように

本社のある大阪本町から、

社宅のあった西淀川区で、

原チャリに乗り換え、

尼崎の現場に向かう際、

国道2号線で、

いつもみかけない、

JRの青い車と、

尋常でない数の救急車が。


何があったんやろか、

作業は昼からやから

ちょっと行ってみようかと、

最初は興味本位で。


事故現場は、凄惨たる状況で。

電車が、マンションにべったりと、

引っ付いていました。


すぐ近くには、

特急電車と、

快速電車が。


事故車両の前に、

青いビニールシートが。

その中には、

多分女の人だったでしょうか。

ピクリとも動きません。


人手が足りず、

近くの卸売市場っぽいおっちゃんから、

『あんたもみとかんと手伝ってや!』と。


僕も必死のパッチで。

担架?というかシートっぽいので、

負傷者を運び。


途中、

枕木や石で、つまずいたとき、

『古傷』が痛み、

結構つらかったのを覚えています。


あっという間に時間が過ぎて、

作業に1時間位遅刻しました。


メッチャ怒られると思いましたが、

その元上司は、

汚れたワイシャツを見て、

『何かあったんか。言うてみ。』 と。


事情を説明すると。

『しゃーない。わかった。

ほな、作業始めよか。』と。


めっちゃ、うれしかった。


あとで、その元上司は、

『今回の君のこと、

社長賞に推薦しよか。

ようがんばったから。』

と言ってもらったけど、

丁重にお断りしました。


体調を崩されていたのは、

知っていたけど。

まさか、その若さで。


今頃は、亡き父と一緒に、

お酒を飲んでいるんやろなあ。


ご冥福をお祈りいたします。


ワクワク、ドキドキは今回もなし。