各メーカーから出ているコーヒーのペーパードリッパーですが、焙煎によって向き不向きがあると言われてます。
それは、該当のドリッパーやペーパーを通した場合、お湯の落ち方が早いのか遅いのかに拠る訳ですが、一般的にゆっくり落ちるタイプのドリッパーは、深い焙煎の豆を粗挽きで挽いたものに合っているようです。逆に、早く落ちるタイプのドリッパーは、浅い焙煎の豆を細挽きしたものに合っていると言われてます。
本当にそうなのか?
実は、上記の理論って豆の焙煎のみしか前提としていないものですから、品種…もっといえば豆の状態を考慮していないと判った次第です。要するに、どれだけの成分を出せる品種なのかも総合的に観てみる必要があると判った次第。
今回の【ドミニカ】がそれに該当します。
エイジングをしっかりやったので、豆は油テカテカ…香りも発酵した甘い香りがしました。グラフはハッキリ言って当てになりません。オススメ通り「ミディアムロースト」で焙煎して頂きました。
ところが…
従来の浅煎りコーヒーと同じように高速抽出したんですけど、やはりボンヤリとした風味の液体にしか成らなかったです。そこで方向転換。
豆に対するお湯の量を減らしました。豆とお湯の比率を(1対16)⇒(1対14)に変更。また、抽出も深煎りのように3分近くまで時間をかけました。
■抽出
品種:ドミニカ バラオナ・ワイニーナチュラル
精選:ワイニーナチュラル
エイジング:14日
焙煎:ミディアムロースト
数量:13g
挽き目:中挽き(タイムモアC3で15クリック)
お湯の温度:92度
湯量:185g
蒸らし時間:30秒
投入方法:多投(50g×1、中央継ぎ足し)
抽出方法:ペーパードリップ(KONO名門)
KONO式で、ギュウギュウに吸い上げてみたいと思います。
もうお馴染みですね。最初は、中央に穴を開けておきます。KONO式を使って、チビチビとお湯を落としますので、湯温は2度高めにしました。注いでいる途中で温度が下がってくるからです。
では、飲んでみましょう。
香りは確かにいいですね。クリアではないんですけど、黒砂糖のような感じで結構面白い風味になりました。もう少し粗く挽けば、甘さが減るので、梨っぽくなるかも知れません。
この抽出方法なら、スーパーで安い小川珈琲のプレミアムブレンド豆でも買ってきて試してみたいですね。酸の強いブレンドなので、今度やってみようと思います。