どこにでも売っていそうで、中々お目にかかれないコーヒー豆の品種が「ケニアAA」だったりする。
スペシャリティの店へ行っても「ケニアAAを飲むくらいならエチオピアのブレンドでも飲んどけ!」とでも言いたそうな品揃えをしているところが多く、そういう店は大抵俺様商売だったりする。
最近、仲良くなったMAMEYADOさんに訊いても、ケニアAAは取り扱っていないというし。大元のタイガー珈琲さんに「仕入れてくれないの?」って訊いても、扱っているのはタイムリーさんだけになる。
だから、ハッキリとは言わなかったけどオイラ的には「ケニアって人気ないんだろうな」って思ったりするのよ。勿体ない話さ。どんな焙煎でも、それなりのクオリティを出せるのがケニア豆の長所だからねえ。
「どんな焙煎でも、それなりのクオリティを出せる」・・・か・・・
逆にいえば、抽出の難易度が高いということになる。
そうか、、、だったら人気でなくても仕方ないよなあ(苦笑)
という訳で…
今回は、Jupiterさんの「ケニアAA」を取り上げる。
略して、ジュピター・ケニア!
因みに、グラフは当てにならない。
真空パックで売られてたので、封を開ければ直ぐにドリップできるんだけど、豆の色を見ても判る通り、中煎りで売られている。
■抽出には色々と試したが…
やはり難易度が高かったですね。
ジュピターさんの場合、長期保存できるようにしてあるので、
その代償としてクオリティには多少目を瞑らなければならないと思う。
中煎りなので、色々なアプローチは出来るんだけど、酸のフレーバーを目立たそうとすると、粗く挽かなければならなくなる。だから、普通ならクリアなコーヒーになるはずなんだけど…
「確かに酸は強調されたけど、イガイガ感のある薄っぺらいコーヒー」に。
イガイガ感というのは、コーヒーYOUTUBERの川野優馬さんがよく使っている表現方法なんだけど、雑味が顔を出している件。喉に引っかかるような感じ。
ありえないんだよね。
他にも色々とアプローチを変えてみたけど、とにかく豆の沸点が低い。
どんなに粗く挽こうが、低温で高速抽出しようが、イガイガ感が出てしまう。
ここまで来ると、豆の問題と思われる。
従って、ドリッパーも「HARIO V60」を止めて「KALITA ウェーブ155」に変えてみた。「安定のカリタ」ですね(ハリオは難しい)。
とにかく酸を控えめにして、多少の苦味は出てもいいから濃いめのレシピにしたほうが良いという結論に至った訳。一応、袋にもオススメの分量が書かれているんだけど、アレは多分、カフェオレ用だと思う。濃すぎるのよねえ。
■抽出
品種:Jupiter ケニアAA
焙煎:中煎り
エイジング:?
数量:15g
挽き目:中挽き(タイムモアC3で17クリック)
お湯の温度:88度
湯量:225g(15g×15)
抽出方法:ペーパードリップ(KALITA ウェーブ155)
1)1投目:お湯50gを投入、30秒間蒸らす。
2)真中の500円玉大の範囲にお湯を注ぎ、形を崩さないようにする。
3)膨らんできたら投入を止め、下がってきたら泡まで落とさないよう再度投入。
※要は、お湯が「落ちる⇒投入⇒落ちる⇒投入」を225gまで続ける。
(泡は、ドリッパーの中で「上がったり。下がったり」を繰り返す)
4)225gになったら、投入を止めてお湯が落ちるまで待つ。
(泡が落ちる前にドリッパーを引き上げる)