【ストレートコーヒー】エチオピア イルガチェフェ コチャレG1 | 午前零時零分零秒に発信するアンチ文学

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今回は、レシピの前に初登場の抽出器具を2点。

 

まずは【ドリップケトル】

 

これは、「38~100度」の範囲で目的の温度に設定すれば、自動で沸かしてくれる。また、コーヒーケトルとしても自由に給湯の強弱を調節できる。コーヒーじゃなくてもお茶を沸かしたりするのにも使える。900ccまで入る。

 

 

もうひとつは、ペーパードリッパー【ORIGAMI air S】

 

 

 

 

 

 

3つセットで使うんだけど、組み立てると

こ~んな感じ。

 

 

とってもビューティフル!

 

珈琲なんて入れなくても、鑑賞用として置いておくだけでも十分なほど。

でも、折角の初登場だから、このドリッパーの実力も披露しておかないとねえ。

 

形状はハリオV60と同じで円錐型。但し、ドリッパー自体に折り目がついている。

比べてみても、ORIGAMIのほうが一回り大きい様子。

 

 

リブというのは、側面の内側にある「溝」のこと。ここからガスやお湯が抜けやすくなる。ORIGAMIのほうが数が多いし、しかも深いんだよねえ。高速抽出型のドリッパー。中煎りでも使えるんだけど、オイラ的には浅煎りでこそ力を発揮できるドリッパーと思うね。材質は樹脂。お湯で暖める必要もないし、割れないのよ。

 

下が裏面。お湯の抜け穴がハリオに比べて大きいのよねえ。

 

 

さて、このORIGAMIに合うペーパーフィルターなんだけど…

実は、カリタのウェーブ・フィルターとピッタリ合うのよ。リブの数とフィルターのギザギザの数が共に20で一緒なのよ。

 

 

更に、ハリオV60用の円錐フィルターでも使える。ドリッパー自体がギザギザなので、セットした場合、カリタとは逆になるんだよねえ。下の写真で比べて貰ったら解るんだけど、ORIGAMIのほうはフィルターの外側に溝、カリタのほうがフィルターによって内側に溝になる。この違いによってどんな利用の仕方が出来るか?

 

 

ORIGAMIのほうは、大きく開いている分だけお湯が注ぎやすい。その反面、外側のドリッパー自体がギザギザなので、スプーンを使った攪拌には不向き。

 

一方、カリタのほうは、ウェーブフィルターによって口径が狭くなっているので、お湯が注ぎにくい。その反面、底が平らなので、スプーンによる攪拌ができる。

 

いずれにせよ「共通点は?」といえば、どちらも「溝が大きい」ということだ。

 

と、前振りは長くなったが、今回はそんなORIGAMIの長所を利用したレシピ。

 

 

■抽出

 

品種:エチオピア イルガチェフェ コチャレG1

焙煎:ライトロースト

エイジング:17日

数量:14g

挽き目:極細挽き(タイムモアC3で12クリック)

お湯の温度:94度

湯量:240g(14g×17)

抽出方法:ペーパードリップ(ORIGAMI air S+円錐フィルター)

 

 

まずは、ドリップケトルでお湯を94度に沸かす。

 

 

そのまま保温されるので、置いておく。

 

豆を14gに計り、ミルで粉砕後、粉をセットする。

 

 

右の写真なんですが、割りばしで小さな穴をあけている。お湯が下まで通るようにする為。とにかく、超細かい粉なので根詰まりを防止する必要がある。因みに、細かく挽いた理由は、勿論、豆の情報をフルに引き出し、複雑な風味を出す為。温度も高温のお湯を勢いよく注いでやって、粉を水中で動かす(抽出させる)為。

 

高速で抽出させるのが目的なので、カリタの時みたいに4投には分けない。

蒸らしが終われば1投で終わらせる。

 

 

では、順番に。

 

1)40gのお湯で30秒蒸らす。お湯をカリタの時よりも10g少なくした理由は、ライトローストで焙煎された粉が持っている強い「酸」を控えめにして、十分に蒸らした上で「甘さ」を引き出す為。

 

 

2)次に、広いドリッパーの恩恵をフルに利用するかの如く、目一杯勢いよく注ぐ。溢れそうになれば、注ぐお湯を細くしてやればいい。ポットの注ぎ口(高さ~低さ)で強弱を繰り返しながらお湯を注いでやると粉が動きやすくなる。

 

目安としては、分のところで240gを注ぎ切るよう調整する。

このドリッパー、MAXで200gまで入るので、1投目の蒸らしで40g分を落としていれば、目一杯注ぐだけで必然と目的の240gまで行く。

 

 

後は、最後まで落ち切るのを待つのみ。

 

さて、タイムは?

 

 

221!!!

 

かなり早く落ち切りましたねえ。

要するに、2~3分以内に落とし切れば上出来。

 

んで、下がライトアップさせた感じ。

 

 

何ともロマンチック?

 

さて、お味のほうは?といえば、ほぼ目的通り。花のような香りに、柑橘系の果物みたいな感じ。苦味とかコクは一切なし。本当に軟らかくて爽やか!

 

 

■飲み比べ

 

後日、挽き目を少し粗くして「13クリック」にしてから、同じ条件で抽出してみましたけど、全然違いましたね。香りはいいけど味がメッチャ薄い。酸も甘さも殆どない。少し挽き目が違うだけでこんなにも差があるものか。

 

今後は湯温を「95度」にしてから挽き目を「12クリック」で抽出してみたところ「酸」と「甘」はしっかり出たけど、反面、多少の雑味も出た。

 

挽き目を「11クリック」ならどうか?というと、コレがイルガチェフェにとってはマイナスと出た。もはやクリアなコーヒーではない。

 

ということで「ORIGAMI air S+円錐フィルター」を使った抽出の場合…

 

【エチオピア イルガチェフェ コチャレG1 ライトロースト】のベストな挽き目は、タイムモアC3で「12クリック」、お湯は「94度」の2投、抽出時間は2

~3分以内が良いと思われ。

 

他のレシピも試してみよう。