今回は、仕事へ出かける前の1杯ってやつ。
なもんだから、じっくりと写真撮るの忘れてしまったんだね(苦笑)
毎年、ブラジルから出る春季限定豆が「さくらブルボン」。但し、ネーミングのような「さくら」とは何の関係もなく、季節柄そう呼んでいるだけだったりする。
農園のサイトで見る限りでは、真っ赤に完熟させた豆を丁寧に収穫されていたようなので、ドリップすれば結構甘いコーヒーになるんじゃないかなと勝手に想像していたオイラ。さて、どうだったのか?
■抽出
品種:ブラジル・さくらブルボン
精製:ウォッシュド
焙煎:ハイロースト
エイジング:8日
数量:15g
挽き目:中挽き(タイムモアC3で16クリック)
お湯の温度:89度
湯量:225g(15g×15)
抽出方法:ペーパードリップ(KONO名門)
レシピは色々と試してみたけど、これがベストだったようで。
敢えていうなら、エイジングにもっと時間をかければ、更に美味しさを引き出せたのかも知れないけど、中煎りなら許容範囲ですね。
んで、今回のドリッパーは初登場のKONOです。元々は、深煎り豆専用ドリッパーとして買ったんだけど、どうやら品種によっては中煎りでも威力を発揮することが判った次第。バランスの良いブラジル豆とは相性が良さそうです。
KONO名門の特徴は、逆三角形をしているんだけど、ハリオと違って「リブ」という溝が下の数センチ分しかないのが特徴。つまり、お湯が側面から逃げないように作ってあるんだよねえ。真下の大きな穴にしか落ちない訳。
「すると、どうなるか?」というと、外にお湯が逃げない分だけコーヒー粉とお湯の密着時間が長くなるので成分の多い液体になりやすい。しかし、その反面、余計なマズい成分(雑味)も出やすくなるという欠点もある。
だから、ペーパーも隙間が出来ないようにキッチリとセットしてやる必要がある。お湯の温度も低めがいいと思われる。
普段はやらないリンス(湯通し)をしてキッチリと側面を塞ぐ。
酸を多めに出したいので、蒸らし(第1投)のお湯は「60g」を注ぐ。
お湯の注ぎ方は、まずは満遍なく「の」を描くような感じ。
蒸らしは30秒。
浅煎りと違って、中煎りの場合は、お湯を4投まで分けない。
粉の真中500円玉くらいの大きさを目安に、そこだけを注ぐ。
お湯が減ってきたら、泡が落ちる前に次のお湯を継ぎ足すという感じ。
注意:泡はマズい成分なので落とさないようお湯を注いで上へ持っていく。
それを225gになるまで延々と繰り返す。
簡単でしょ(笑)
よくある疑問で「お湯は外まで満遍なく注いでやったほうが、成分がよく出るでしょう?」って話なんだけど、多分KONO式ならそうだと思うよ。でも、真中だけのほうがクリアで濃厚なコーヒーになるんだよねえ。お湯は隅っこまで注がなくても、ちゃんと隅まで行っていて、粉さんとも仲良くなっているのよ。
その隅っこに溜まっている液体が真中に落ちてくるので、結果的に濃いコーヒーになるんじゃね?って思うんだけど、どうだろうねえ?
だから、隅まで注いだほうがいいのは、成分の出にくいが故に細引きにしなければいけない「浅煎り豆のみ」。アレは粉を暴れさせる為に超高温の多めの湯で勢いよく全体を注ぐんだよねえ。オイラが普段やっているやつ(笑)
と、色々と話をしていたら、とうとう225gまで来た。
泡(マズい成分)が落ち切る前にドリッパーを引き上げる。
2分51秒でした。
2分30秒~3分以内ならOKということで。
んで、下のやつが引き上げたドリッパー。
結構キレイでしょ?
では、早速カップに注いでみます。
ジャガーハニーの時とは全然違う。
飲んでみると…
おぉ、正に濃厚ぉ~!
キャラメルを思わせるようなウッドな風味。全然苦くないし。
甘さがあるのは酸を多めに出した結果かも知れないけど、濃厚なコーヒーになった原因は多分違うんじゃないかと思われる。
500玉メゾット(敢えてそう呼ぶ)によって、少量のお湯を小まめに注いだ結果、液体が濃縮されたんだと思う。それにしても、やっぱブラジル豆は外れがないですね。日本人の味覚に合っていると思う。
例えば、もしもコーヒーを未経験な人が「今からペーパードリップしてみたいんだけど、どこの国の豆がオススメですか?」って聞いてきたら、
オイラは迷わず「ブラジル買っとけ」って言うね。何しろ、「酸・甘・苦・コク」のバランスがいいんだけど、その中でも甘さの強い豆が多いだよねえ。
焙煎なら浅煎り以外なら大抵は合うし、どのドリッパーでもそれなりの味になるし。今回ので「KONO名門+中煎りのブラジル」が最強かな?
職場まで移動している途中でも「余韻」が残った。