■概要
異次元と現世界を結ぶ通路”ゲート”が突如発生してから十数年、世界には”ハンター”と呼ばれる超人的な力に覚醒した人間たちが出現する。ハンターはその力を使い、ゲート内のダンジョンを攻略し対価を得ることを生業としているが、強者揃いのハンター達の中で、「水篠 旬」は人類最弱兵器と呼ばれる低ランクハンターとして生活していた。ある日、低ランクダンジョンに隠された高ランクの二重ダンジョンに遭遇し、瀕死の重傷を負った旬の目前に謎のクエストウィンドウが現れる。死の間際、クエストを受けると決断した旬は、自分だけが「レベルアップ」するようになり—!? ©Solo Leveling Animation Partners
原作が少々ややこしい作品になっている。
これの作者が元々韓国人で、あちらの小説が基になっている。その内容というのが「日本人から侵略されている自国を守れ」とかいうもの。「ふざけんな!」と言いたいところなんだけど、どういう経緯で輸入されたのかは知らないね。
とにもかくにも、原作のまんまを作品にしたところで売れないのは解ってんだから、日本人向けに加工されたのが本作って訳よ。
さすがに日本では韓国を敵設定していないし、その侵略者を架空の「DFN」という国にしているようだ。
■登場人物
■世界観
突如現れた「異世界からのゲート」が出現して、そこのダンジョンからDFNの魔物が侵略しにくる。ゲートの出現により、一部の人間に身体的変化が起こる。それを「覚醒」とかいうらしいんだけど、要は異能力を獲得するって訳よ。
ところが、この世界には理(ことわり)のようなものがあって「覚醒」の程度は、その人によって決まってるんだよねえ。だから、いきなり大きな能力に目覚める人がいれば、殆ど常人と変わらないけど少しだけ能力が使えるって人までピンからキリまでいるって訳よ。
いずれにしても、そういう覚醒者は「ハンター」として認定されるんだけど、やっぱ能力の程度によってランク付けされるのよねえ。主人公の水篠旬は、最弱の部類に入るので「E級」と認定。「人類最弱兵器」なんて呼ばれている。
ハンターになれば仕事が与えて貰える。ゲート内のダンジョン攻略1件につき報酬が貰えるんだけど、E級ハンターの水篠さんの場合は、やっぱ安日給な訳。
まあ、水篠さんにしてみりゃあ、好きでハンターをやってる訳じゃないじゃないんだけど、病気のお母さんがいるんだよねえ。だから、その入院代とか生活費とかを稼ぐ為にもお金がいるって訳よ。でも、いつも他のハンターたちから足手まといにされていて、満足に仕事させて貰えない。せいぜい荷物持ち程度って悲しい現実。
■第1話
ざっくり言ってしまうと、D級ダンジョン攻略の依頼を受けてパーティーを組んで入っていった。水篠さん以外は、強いハンターが揃っているので、早々と攻略出来たんだけど、人間って欲が出るんだよなあ。
何と、ダンジョンの中に、新たなダンジョンが出来ていたのよ。
そこで、引き返すか、入っていって確かめるか、の選択になる。
勿論、後者は財宝目当てである。その結果、多数決でハーティは後者を選んだ。
すると、どうだろうか?
あっという間に、そこの守護者と思われる集団から虐殺される。パーティは全滅、逃げ遅れた水篠さんも八つ裂きにされて「ジ・エンド」になるはずだった。
しかし、未練を断ち切れないというか、自分が何の役にも立たない力のない人間だと自覚して後悔しているのか、意識朦朧としていく死の狭間で…
気が付けば、そこはベッドの上…って話になる。
後で判ることなんだけど、水篠旬は、魔物と戦って勝てばレベルが上がり、そのミッションをこなすほど無尽蔵に強くなっていくという身体を手に入れるのよ。
自分ひとりだけがね。
いつの間にか、容姿まで別人に変わってしまってんだから面白いねえ。
■感想
決してお気楽なアニメとして作られてないところがいい。
毎回こなすミッションは死闘そのもの。
水篠さんの成長過程が細部に渡って描かれている。
最初は心やさしい少年だったのが、いつしか躊躇いもなく殺せるような…いわば、人の心を失っていくというか…そういうのですね。
一方で、異世界からの侵略者を守るという目的なんてどこへやら。
ダンジョンの出現って、悪いことばかりではなかったんだよね。中に入れば、危険は伴うけど、国を動かすだけの莫大な資源にも満ち溢れていた訳だ。結局のところ、侵略云々の話では無くなってきて、その資源を巡って金欲と支配に満ちた話に変ってくるんだよねえ。ハンターズ・ギルドなんて組織もね。
それにしても、水篠さんに能力を与えた力って一体何者なの?って疑問はあるけど、まあそこんとこは後で判ってくるんだろうねえ。
不作揃いの冬アニメが多い中、これは大当たりかも。
というか、この作品って元々韓国が発祥でしょ?
日本のアニメ界も油断していたら抜かれるよ。