超能力者だね。
別に、炎を起こしたり、冷気を発射したり、雷を落としたり、そんな分かりやすい能力とは少し違う。勿論、時間を止めたり、過去へ戻したりとか、そういう異次元の力とも違う。
他人に悟られない異能だ。
それ故に、標的の記憶を消したりとか、小さなものを破壊したりとか。
鳥山明さん原作のアニメ「ドラゴンボールZ」の魔人ブウ編だったと思うんだけど、天下一武道会にて、ピッコロがこっそりと全部のカメラを破壊するシーンがあった。悟空一行の秘密を守る為に自身の能力を使った訳だ。
まあ、そんな能力があればいいなと思ったね。
例えば、こういうニュースね。
令和になるに連れて馬鹿が増える。
馬鹿はカメラが大好きだ。炎上でも何でもいいからカメラや動画に取りたがるのだ。すると、また単なる物好きなのか暇なのか刺激が欲しいのかは知らんが、多数が寄ってきて閲覧する。人気YOUTUBERにでもなれば、それが収益に繋がる。んで、また更なる馬鹿なことをやりだす。
もしも、超能力を持ったオイラがその現場に居たら、こっそりと女のスマホを破壊する。更に店主が怒り、出入り禁止にする。オイラがやった証拠はどこにもない。涼しい顔をしながら、高級寿司を堪能するって寸法よ。
めでたし、めでたし。
じゃあ、こういった能力を使って一体どんな仕事をするのかと言えば…
例えば
「ベランダにカラスの大群が住み着いて大変困ってます、怖くてたまりません。何とか駆除したいのですが、鳥獣保護法とか何とやらで手を出せません。業者に連絡したのですが法外な値段を吹っかけられました。どうしていいのか分かりません。このままでは夜も安心して寝れません」
んなもん、夜だけじゃねえだろ。昼だって落ち着かねえはずだ。
ホットケーキ作って食べていても、ベランダに数十羽のカラスがギャーギャー言って騒いでんだろ。想像しただけでも…
「わかりました。では、中島工業にお任せを」
任務に取りかかるや否や、こっそりとカラス共の脳細胞を大量破壊。
ベランダには、一瞬で数えるのも嫌なくらいの死骸が。
そんな中、オイラが仕留め損ねた一羽のカラスが恐れを成して「クァ～～」怯えている。そして、直ぐさま飛び発とうとするのだが、、、
待てぃ、逃がさん！
中島工業を舐めんなよ。
成敗！
こうして最後の一羽も撃墜。
んで、依頼者には「段ボールは、弊社からのサービスです。後は、煮るなり焼くなり、何なりとしてください。フライドクローにしてもらってもいいね。意外と美味しいかも知れませんよ。わたしゃ食べたくありませんがね」となる。
めでたし、めでたし。
