「何となく使ってた」
■記事
ブラック労働を揶揄するパロディ
著:諫山創『進撃の巨人』第4巻(講談社)
普段何気なく使っている言葉には、実はマンガやアニメ作品が元ネタになっていることがあります。近年はSNS上で元ネタとなるセリフが使われることで、瞬く間に拡散されてネットミーム化することも珍しくありません。たとえば失敗した過去や嫌な記憶を意味する「黒歴史」という言葉は、1999年~2000年まで放送されたTVアニメ『∀ガンダム』の用語が元で広まったことは有名な話です。
前述した通り、マンガやアニメが元ネタの言葉はSNS上で使わることが多く、『進撃の巨人』(作:諫山創)に登場した「おそらく2年前の地獄を見てきた者達だ 面構えが違う」というセリフも、たびたびX(旧Twitter)で目にします。
このセリフは主人公のエレン・イェーガーやミカサ・アッカーマンなどが巨人討伐を役目とする「調査兵団」の入団式に参加した際、横を通った兵士のひとりが彼らの表情を見て発したものです。エレンやミカサは以前シガンシナ地区で巨人に襲われたという絶望的な経験があるため、通りすがりの兵士に顔つきが他の志願者と違うと言われたのです。
ネット上では原作通り何か大変なことを経験した時に使われるセリフで、たとえば「ゴールデンウイーク中or年末年始も働いていた奴らだ 面構えが違う」というブラック労働を揶揄した投稿もあがっています。基本的には前半に事例を当てはめて、「奴らだ/者達だ」につなげ、「面構えが違う」を足せばパロディ構文のできあがりです。
『テニスの王子様』(作:許斐剛)の主人公・越前リョーマが使うセリフ「ふーん」「○○じゃん」も、よくパロディ化されています。「ふーん、エッチじゃん」というネット用語で、主にSNS上に投稿された露出が多い画像や、成人向けの創作マンガのコメントに使われることが多いです。
似たようなセリフだと、『テニスの王子様』と同じく「ジャンプ」で連載されていた『保健室の死神』(作:藍本松)に登場した言葉も、いい雰囲気になった男女を描いた創作マンガのコメント欄でよく見かけます。それは、作中で「稀代のエロリスト」といわれている安田貢広が言い放った「くそっ…じれってーな 俺ちょっとやらしい雰囲気にして来ます!!」というセリフです。
セリフ通りの言葉で、微妙な距離感の男女が進展しない時に使われることが多く、同セリフのひとコマを切り取った画像が貼りつけられたコメントを頻繁に目にします。作中でも保健室の養護教諭である主人公・派出須逸人(はです・いつひと)と同僚の才崎美徳(さいざき・みのり)のふたりがじれったい状態が続くなか、安田が同セリフを発しました。
ここまではユーモアに偏ったセリフが多かったですが、前向きになるためのネットミーム化された言葉もあります。それは獣医師を志す青年を描いた少女マンガ『動物のお医者さん』(作:佐々木倫子)に登場した、「オレはやるぜ オレはやるぜ」です。
このセリフは犬ぞりのリーダーであるシベリアンハスキー・シーザーの心中を言語化したもので、口癖なのか作中に何度も登場します。ネット上では、「これから頑張るぞ」と意思表明をする時に「オレはやるぜ」と投稿されることが多いです。人によって1回だったり、原作通りに2回繰り返したりと使い方はさまざまのようですが、やる気と比例して多く繰り返せば強い意思表明になるのではないでしょうか。
今回取り上げたアニメやマンガが元ネタのセリフは、ほんの一部にしか過ぎません。「この言葉よく目にするな」という投稿を見つけたら、源流を調べてみると面白いかもしれません。
(情報元【マグミクス】1月6日)
「認めたくないものだな」
シャアなら「当たらなければ、どうということはない」もあったよな。
こうしてみると、アニメって本当に日本の文化そのものなんだなって思うね。
世界が真似をしたくても、絶対に出来ない台詞とかも数知れず。
勿論、観てきた作品によって影響を受ける台詞もあるようだし「じゃあ、その作者は何にインスパイアされてきたのだろうか?」とか、気になるし。
■昭和のアニメなら
結構出てくるんじゃないかな?
【天才バカボン】のパパ、「これでいいのだ」
【ハクション大魔王】の「ごじゃる」とか「おろろ~」とか
記憶に残っているのが【劇場版 銀河鉄道999】かな。
そこで「キャプテンハーロック」の台詞。
「男なら、危険をかえりみず…死ぬと分かっていても行動しなくてはならない時がある。
負けると分かっていても戦わなければならない時がある。鉄郎はそれを知っていた」
流石にコレには痺れたねえ。
すっかりとハーロックという宇宙海賊に惚れ込んでしまったので、後から「劇場版 わが青春のアルカディア」も観て感動。思わず泣けてきたのを覚えている。
■平成のアニメなら
【涼宮ハルヒの憂鬱】だろうね、多分。
難しい話だなと思ってたんだけど、古泉一樹って少年がこれまた親切な奴で、嚙み砕いて解説してくれるんだよね。気持ち悪いくらい親切でね。で、その反対が長門有希。「一体何いってんのか訳ワカメ」な訳よ。まあ、宇宙人だからねえ。
「その少女は、この世界が自分にとって面白くないものだと思い込んでいる。これは、ちょっとした恐怖ですよ」
古泉のこのセリフにも嵌ったね。第1巻(アニメでは第6話まで)では、間違いなくヒーローに匹敵する活躍。以降は出番が減り、長門が目立ちはじめたのが残念。
■進撃の巨人ねえ
真剣に見たら、それこそ1か月かかりそうですね。
第1期でお腹一杯だったからねえ。
時間があれば…ってことで。
それよりも、台詞というか「言い回し」だったら
「とある」シリーズのほうが印象に残っている。
メチャクチャ濃い~いキャラクターが多数登場。
特に、学園都市の住人においては「人工的に異能を植え付けられた」という設定があるんだろうねえ。故に、その副作用で「作られた異能者たる者」は、普通の人に比べて、どこか少しだけ人格が破綻している。
連想すれば、真っ先に名前が浮かんでくるのは、ジャッジメントの白井黒子なんだけど、意外とマシだったりする。会話を聞いていると、とても中学生とは思えないくらい大人なんだけど、言い換えれば「そういう破綻」も有るのかも知れない。
やっぱり、アイテムの4人だろうなあ。
暗部組織としては他に比べて強くないが…個性はある。
最も冷徹非情でぶっ飛んでいる麦野沈利を筆頭に、口と行儀が物凄く悪いフレンダ。話の頭に殆ど「超」を付けなければ気が済まない絹旗最愛。それと、個性を3人に吸い取られたかのような、ふわふわし過ぎた滝壺理后。後から、チームに入れられた浜面仕上が結構人間臭いキャラクターなので苦労している。
これは「とある魔術の禁書目録Ⅲ」の一場面
湿っぽい展開から、何と喜劇に変わる。
それにしても「超56す!!!」って(笑)
気に入った。オイラも使わせて貰おうかな。