以前、ある雑誌を読んでいたらこんな感じのことが書いてありました。
『日本の気候は高温多湿で、とっても蒸し暑いのに、住宅で使われているのは呼吸しないサイディングやビニールクロス(壁紙と呼んでいますがビニールです)の家がほとんどです。
ということは極端に言うとビニールハウスの中で生活しているのと理屈的には同じです。
そんな呼吸しないビニールクロスの室内で生活していると体調もおかしくなるのが当たり前ということに気付いてください。』
ご存知ですか?
ビニールクロスは世界的に見た場合、日本で最も多く使われているそうです。
この「可塑剤(かそざい)」は、塩化ビニールを加工しやすく柔らかくするために添加されているもので、可塑剤は何年にも渡って室内へ発散し続けます。
すると可塑剤が抜けて、ビニールクロス(壁紙)自体がパリパリになって剥がれやすくなってしまうんです。
これがビニールクロス(壁紙)の経年劣化の正体です。
世界中を見渡してみて、先進国でビニールクロスを室内全面に使用している国はまずありません。
日本では現在、何かにつけて本物志向、健康志向と言われていますが、一番長い時間を過ごす家に使われているのは、ビニールクロスやサイディングといった「作り物」ばかり…
漆喰風ビニールクロス(漆喰で塗ったような模様がプリント)なんていうモノまであります。
それが当り前になっていて、そもそもビニールクロスやサイディング以外の選択肢を知らない方がいらっしゃるかもしれないですし、知っていてももちろん予算に限りがある中で、安く施工できるビニールクロスやサイディングを選びたいという気持ちがあるのかもしれません。
でも後々のメンテナンス費用のことを考えたら、決して高くはないです。
そして何より、シックハウス症候群などの危険とは無縁で、安心して住める住環境がお約束できます。
空気は目に見えないのでわかりにくいですが、無添加住宅の室内環境はこのデータを見ると一目瞭然です。
食べ物や飲み水にこだわるように、空気環境にもこだわって欲しいなって思います。
高田