IOCが昨日メディアに向けて、とある提案を発表しましたね。
『マラソン、競歩を札幌で開催するのもありじゃないかと考えている』
先頃の世界陸上で、暑さにより途中棄権する選手が続出した事、それが間違いなくキッカケでしょう。
但し、あくまでも“キッカケ”であり、アスリートを危険な状況下で競技させる事で、大口スポンサーが間接的にイメージの悪化を恐れてIOCとの距離を置くようになるのを避けたい、ある種の「スポンサーファースト」の意識がIOCに働いた…と考える事は出来ないだろうか?
そして、それをJOCに相談する前にメディアに報じさせる事で、JOCへ半強制的に早急な再考を促したのであろう。
これはJOC軽視という簡単な話ではなく、東京招致の際に掲げていた「開催時期の東京は温暖な気候で、アスリートにとって最高のパフォーマンスが出来る」という旨のJOCの文言は、暗に現時点ではもう信頼に値しない、信用出来ない、というIOCの意思表明ではなかろうか。
しかし、招致の段階で、東京のここ10年とかの開催時期の平均気温とか、概ねの最高&最低気温データをIOCはJOCに裏付け資料として求めなかったのか?またはJOCはIOCに提出しなかったのか?
今更ながら疑問として残る…