みかの原 わきて流るる 泉川
いつ見きとてか 恋しかるらむ
中納言兼輔
新年あけましておめでとうございます。
2017年が始まりました。
いつもと変わらぬただの1日
という見方もありますが
地球が太陽の周りをまわっているなかで
毎年かならずこの場所に戻ってくる
この距離感この方向感
それはなんとも規則正しく
やはりあらたまった気分になったりもするのです。
(厳密にいうと
地球が太陽の周りをまわっているなかで
寸分たがわず同じタイミングで同じ場所に戻ってくるわけではなく
またぼくたちの太陽系は
それを含む天の川銀河の中心を数億年をかけてまわっているし
その天の川銀河は
最寄りのアンドロメダ銀河と引き寄せ合っているので
ぜんぜん違う場所ということにもなるわけですが
そういうスケールの大きさは年初にはふさわしいとはいえ
ここでは横に置いておきます。)
大地を抜けて流れる川の壮大なイメージと
泉のように恋心が湧き出てくる爽快なイメージ。
ひとに対してはもちろん
ものごとに対してであっても
何かに恋する気持ちっていうのは
ひとを元気づけるものだったりします。
淡々と日々の営みを続けつつも
ときには理性を抑えて感情を解き放ち
何かに無性に恋してみたいものです。
今年がみなさまにとって
そしてぼく自身にとって
恋多きゆたかな1年となりますように。