名にし負はば       三条右大臣 | (本好きな)かめのあゆみ

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かしこいカシオペイアになってモモを手助けしたい。

名にし負はば 逢坂山の さねかづら
人に知られで くるよしもがな

三条右大臣



新年 あけましておめでとうございます。

今年のはじめは恋の歌です。

さねかづらはモクレン科のつる草。

この歌の場合は
逢う坂の山のさ寝かづらで
恋しい人に逢って共寝をしたい
さねかづらのつるによって恋人を手繰り寄せたい
ってことにつながっているそうです。

散文にしてもロマンチックですけど
技巧を凝らしてこうやって歌にすると
なおさら知性が感じられて魅力的ですよね。

恋にとっては
かならずしも知性は必須ではないにしても
重要なアクセントになることはありますよね。

まあ好みの問題ですけど。

とにもかくにも2016年は始まりました。

1年は早いですが
その中身を注意深く観察すると
大小さまざまな出来事や感情の積み重なりでできていることが
よくわかります。

忙しさを言い訳にして
中途半端にやり過ごすことがほとんどだとは思いつつも
ていねいに向かい合える出来事がひとつでも多くあるように
そんな気持ちで過ごしたいと思います。

みなさまにとってもよい1年となりますよう。

今年もよろしくお願いいたします。