月みるひとをみる | (本好きな)かめのあゆみ

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かしこいカシオペイアになってモモを手助けしたい。

中秋の名月やら
スーパー・ムーンやら
月っていいよね。

仕事場から駅に向かう帰り道
この時期にはいつも
橋の上にひとだかりができる。

月をみるひとたちである。

数年前からは
気軽にスマホで写真を撮る姿も
みかけるようになった。

ぼくは
アンティークなガラケー愛用者なのだが
かつてはそれで月の写真を撮ってみたこともあった。

性能のせいにしてはいけないのかもしれないが
なんともわびしい写真であった。

いまのスマホはカメラの性能もすごいらしいので
きっといい写真が撮れているのだろう。

スーパー・ムーンには
ご利益らしきものもあるやにきくので
写真を撮る行為にはそういった
パワー・アイテム的な期待もこめられているのだろうか。

スーパー・ムーン
ゲットだぜ
みたいな。

それにしても一般的には
写真を撮ることで気が済んでしまって
保存している写真をあとから見返すなんて
滅多になかったりもする。

だから
全世界で何億体ものスマホに撮影されたであろう
スーパー・ムーンの写真も
どれだけ撮影者の記憶に残るのかは疑問である。

なんて
そんな想像は野暮の骨頂というものだね。

とにもかくにも
ひとが月をみたがる
っていうのは
数百万年の人類の歴史のなかで
変わらない現象のひとつであるに違いない。

ところでぼくは
おとといやきのうの月よりも
今夜の月の方がきれいだと思ったよ。