わびぬれば 今はた同じ 難波なる
みをつくしても 逢はむとぞ思ふ
元良親王
不倫がばれちゃってどうしようと悩んでいたけど公になっちゃたのならもうどうせ同じことだからどうにかしてまた逢いたい。
おお、軽くひらきなおってますね。
情熱的、っていうと聞こえはよいのですがばれてもばれなくてもどうせ行っちゃうんでしょ?
難波の海の「澪標(みおつくし)」を「身を尽くし」と掛けてるところがおしゃれな感じですが、むしろ澪標の方に色気を感じてしまうのは、ぼくが大阪人だからでしょうか?
夕焼けの海に赤く染まる澪標なんぞを思い浮かべたりなんかして。
まあ不倫の結果の歌と思わなければ離れた恋人への熱い思いをあらわしたロマンチックな歌ともとれるのですが。