さらりと深いことをいう | (本好きな)かめのあゆみ

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かしこいカシオペイアになってモモを手助けしたい。

世界の快適音楽セレクションは

かかる音楽はもちろん

ゴンチチさんの息の合った軽妙洒脱なお話が魅力。


運転しながら聴いていると

さらりと深いことをおっしゃいます。


本日のテーマは

考える音楽。


今日の放送でぼくが気に入ったやりとりは

ゴンザレス三上さんと

チチ松村さんのこんなお話。


―――これまでに考えていて何かいいことありましたか?


―――千回に一回くらいはいいこともありますがたいてい考えすぎるとよくないですね。若いころには芸術とは何かなんて考えていましたが答えなんてでないですからね。


―――若いころといえば芸術とは何かとかそういうことについてともだちと話をするのが楽しかったですね。自分なりに持論というか好みといったほうがいいんですがそういうものをお互いにいいあってそれは違うんじゃないかとか自分はこう思うとかそれぞれ全然一致しないんですけどあるときたまたまぼくがいったことにその場の全員がそれはそうだなあみたいな空気になって一致したことがあってその夜はなぜか気持ちが落ち着かなくてなかなか眠れなかったという経験があります。みんなが同じ意見っていうことがとても不安だったのを覚えています。


だいたいこんな感じだったと思います。


この話って深くないですか。


意見が一致するということは素敵なことのようでいて実は不安を駆りたてるという。


この感覚はなんとなくよくわかります。


人は知らず知らずのうちに多様性の魅力と均質化の不安を知っているんでしょうね。


同じであるということはある部分では安心感にもつながるけれども別のある部分では不安感を呼び起こす。


これっていったいなんなんでしょうか。


ちなみにこのお話のあとにかかった曲は

アイヴズ作曲の
答えのない質問
(管弦楽)ニューヨーク・フィルハーモニック
(指揮)レナード・バーンスタイン

でした。


すばらしい選曲センスですよね。


ドン・ヴァッピーさんの

レゾニョン

も良かったです。