あるピアニストの訃報 | (本好きな)かめのあゆみ

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かしこいカシオペイアになってモモを手助けしたい。

なにげなく夕刊をぱらぱらめくっていたら

紙面の隅っこに

アレクシス・ワイセンベルク

という名前をみつけた。


この名前 知ってる。


ブルガリア出身のピアニストとある。


確かこの人が演奏しているCDがあったなあ。


探してみると

ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番と第3番が

この人の演奏だった。


ぼくなんて

誰が弾いていてもラフマニノフはラフマニノフ

ってくらいしかわからないのだが

連続で聞き比べると

アシュケナージとワイセンベルクの演奏は違う

というのはなんとなくわかるような気がする。

(どちらがどうとまではいかないけれども。)


1月8日にスイスのルガーノで82歳で死去したらしい。


まだご存命だったのね

なんて軽くびっくりする。


歴史上の演奏家だと思っていたからね。


その続きのひととなりの紹介が気になる。


ユダヤ系家系に生まれ

第2次大戦中は強制収用所に送られたが

音楽好きの看守に助けられトルコへ逃れた

とある。


わお

音楽好きの看守に助けられ

ってぼく好みのエピソード。


シンドラーのリスト

とか

杉原千畝

とか

戦場のピアニスト

とかそういうのに弱いのだよね。


いや

事実かどうかは知らないけれども

(新聞に載っていることを鵜呑みにしてはいけませんから)

リスクを犯して大切な人を救う

っていうのは想像しただけでも

高潔な行いのように思いませんか。


自分ならできないだろうなあ

と思うからなおさらです。