田子の浦に うち出でてみれば 白妙の
富士の高嶺に 雪は降りつつ
山部赤人
あけましておめでとうございます。
大阪は雪の予報が外れ
快晴の元日でした。
抜けるような青空が
清清しい
一年の幕開けを
飾っているのかようでした。
このうたは
なかなか今日のような日には
相応しいのではないでしょうか?
何しろ
日本の正月といえば
富士山ですよね。
実際には
田子の浦からは遠すぎて
富士山に雪が降っている様子は見えないですが
葛飾北斎の富嶽三十六景も同様に
見えないはずの富士山の様子を
あたかも見えるかのように描くことで
ダイナミックなビジュアルが
展開されます。
確かに
見たことはないはずなのに
既にぼくの頭の中では
この景色を
しっかりと思い描くことができるから
ことばって不思議です。