ハーバード白熱教室@東京大学 | (本好きな)かめのあゆみ

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かしこいカシオペイアになってモモを手助けしたい。

NHK教育で観ました。


名門大学の超人気講義が日本上陸!

サンデル教授の正義を巡る議論


これからの「正義」の話をしよう

も一応読んでいたので

内容はすんなり頭に入ってきました。



過去のサンデル教授関係の記事はこちら

●ハーバード白熱教室

●これからの「正義」の話をしよう いまを生き延びるための哲学(1)

●これからの「正義」の話をしよう いまを生き延びるための哲学(2)


あらゆる問いに対して

何らの結論も教えてくれないので

何か特効薬的な答えを求めている人には

物足りないかもしれません。


また

哲学の講義としては

特に目新しい考え方を

提示しているわけでもないので

あんなものは単なる講義ショーだ

という方もおられるでしょう。


そうだとしても

自分の考えをしっかり持ったうえで

独りよがりにならずに

他者の意見をしっかり聞くことが

自らの考えを補強することにも

変化させることにもつながり

ひいては

議論を通じて

共通理解の幅が広がるという

そういう社会の築き方について

再認識させるきっかけには

おおいになっていると思います。


内容はさておき

今日はサンデル教授の

授業の進め方に

興味をそそられました。


完全に場を支配しながら

参加者たちが自由に発言しやすい

空気を醸し出していると思いました。


この問題について知り抜いているからこそ

できる芸当でしょう。


例えば

一見議論とは直接かみ合わない

意見を述べる参加者がいても

決して遮ったり指摘したり批判したりすることなく

自然に上手に議論をあるべき方向に

戻す技術。


教授の人柄によるところも大きいですが

全体に真剣ながらも

暖かい雰囲気が守られていて

居心地のよさそうな空間だなと

感じさせられました。


参加者にもびっくり。

参加者はどうせ通訳を介して

日本語で発言するんだろうな

と思っていましたが

なんのなんの。


のっけから英語バリバリでした。

日本の学生も頼もしいものです。

(既に他人事のような視点)


あと感じたのは

議論の場では

熱くなりすぎないこと。


何らかの心理的効果を狙って

パフォーマンスで熱くなることは

あってもいいでしょうが

ホントに熱くなってしまっては

議論が台無しになってしまうなと。


こういうのは場数や経験に

なってくるんでしょうけど。


これからはしっかりと建設的に

議論できる日本人が増えていくんでしょうね。

増えればいいな。



-ハーバード白熱教室@東京大学-

マイケル・サンデル