AIイラストをたしなみ
作曲をするわたしなので
AI作曲に関してもよく見ているんですが
現状、まだまだ相当発展途上です。
いくつかのサービスを試してみましたが
ほぼ残念な出来あがりになります。
・コード進行を自動提案してくれるソフトはあります。
私が思いつくコード進行以上のものは作ります。
・自動伴奏する音源なんてたくさんあります。
単楽器であれば違和感ありません。
・メロディーに関しても私自身
こういうメロディーが流行っているみたいな
分析の元、技術ベースのメロディーは作れます。
現状AIが作曲ができていないのが不思議で仕方ありません。
良い曲ではないですね、とかそういう次元の話ではなく
全然だめです。
ここで
AIイラスト >>> AI作曲の現状を私なりに3つの
仮説を提示してみたい
表面的な話から後半はちょっと恣意的な精神論。
① 産業としての作曲
詳しくはわからないが、AI作曲が成立すると
音楽業界というビジネスマーケットが変容してしまう。
利権みたいなものも絡んでいるんじゃないかと思う。
② 音色の限界
曲に重要な要素してあるのが音色だが
現状 生楽器の録音の音色>>合成された音色でもあり
現状AIがいい音を作れていないので
良い音色がAI作曲サービスに使われていない。
音源メーカーが完全バックアップに入ると
どうなるのか興味はある。
③ エロスが介在しない
いろんな技術発展にはエロスが大きく寄与するのは
否定できないと思うが、作曲にエロスが介在しないため
そこに技術介在が行われていない。
イラストはそこがちがう。
ここまでは製品としての話なんですが…
④音楽は選択肢が多いため選択の是非や作品の評価判断はAIにはできない?
実際音楽には様々なジャンルがあり、
同じ作曲者でも作品の評価は分かれます。
この判断ができないのではないかという仮説だが、
音楽における判断というものがどこに帰属しているのかというと
鍵は「消費」だと思う。
*消費には消耗という意味があるが
それとはちょっとちがう。
元々音楽というのは
古の祭りの太鼓の踊りからきているわけで
根源的には消費であり、
音楽の一要素としてあるのは
「流行ってるものがいいものとされる」
考えがある。
*もちろん、異を唱える方もいるが
その多くは保守的な論点でしか語られない。
技巧性、芸術性という意味は今回割愛する。
現状AIと人間を大きく分けるのは
私は「消費すること」だと考えます。
100年後の世界、
生産という意味ではAIがすべて対応してしまうでしょう。
それはおそらく間違いがない。
AIには現状消費ということがない。
私たちは自分の楽曲が一番だと思っています。
曲の最初の愛好家は作曲者自身であり
作曲者自身に最初に消費されます。
つまり消費というものを経由する中で
楽曲のクオリティーというものが左右されると思います。
ゆえにAIというものが消費判断力が
無ければいいものは作れないと。
突発的に思いつくこと、偶然の産物、
意外性、場合によっては人間の未完成な要素
その音楽を聴いたときの心象風景、
誰と聞いたか、
これまで聞いてきた音楽と重なる部分はないか
現状、かっこいいとされている音は何か、
アーティストの人となりなど
さまざまなものを消費していくなかで
音楽は判断されていく。
そういえばイラストでも
AIでうまい絵がかかれたとしても
私たちは「AI」でここまでうまい絵が描けるという
要素を消費できれば一定の評価をする。
つまりAIイラストをする側に立って
AIイラストを消費する側はAIイラストを評価するし
それができない(したくない)人は消費も評価もしない。
そして音楽は作家性などを中心にこれらの要素が強いため
AI作譜ができたとしても、AI作曲というものが
たどり着けないものがあるのかもしれない。
ボカロPとプロの作曲家の大きな違いも
消費にあると言える。
私は正直携帯が嫌いで
それは消費側にしか回らないから。
ただ、AI時代であれば
その清濁は含みおいてということだろう。
ま、思い付きで書いてるんで
間違ってると思っても
喧嘩うらないでください。