世田谷線 三軒茶屋駅ー西太子堂駅付近を歩いてみた | 模工少年の心

 東急世田谷線の300形電車の室内を写真に撮ろうと思い、三軒茶屋駅に行きました。一番先に乗り込めば大丈夫ではないかと思っていたのですが、他の乗客が写り込むリスクを考え撮影は止めました。

 そこで、折り返しでホームに入ってきた旧玉電塗装の300形電車に一駅だけ乗って、西太子堂駅まで行くことにしました。その間、距離はわずか300メートルです。駅に降り立ったのは、私一人でした。

 

 

 

  数枚の走行写真を撮り終えると、駅周辺に聖徳太子を祭った太子堂八幡神社があるのを思い出し、立ち寄ってみたくなりました。

 

 実は、世田谷線沿線で生まれ育ったので、この辺りの地理はしっかりと頭に入っています。

 小学校5年生の時に転居し、それ以来一度も行ってはいないのですが、かつての夏祭りの夜の賑わい、夜店、裸電球の照明など、当時の情景が思い出されてきて、急になつかしくなりました。

 西太子堂駅から踏切を抜けて、まっすぐ5分ほど歩くと、神社に着きました。

 

 

  世田谷には、平安時代、源頼義、義家父子が前九年の役に赴く途中に立ち寄ったことに由来する史跡が沢山残っています。太子堂八幡神社もその一つです。

 訪れてみると、鳥居の向こうに見える本社も、神楽殿、弁天堂も、社殿がどれも立派で感激しました。子どものときは、お祭りの楽しかったことにしか、目が向いていなかったのだと思います。

 世田谷線沿線には、他にも沢山の名所旧跡があります。これからも折に触れて、それらを訪問しようと思っています。

 

 神社の前は、目黒川(上流にあたるため小川でした)が流れていたはずですが、暗渠になっていて、近隣の方の散歩道になっていました。

 帰りは、静かな散歩道を通り抜け、繁華街をかすめて、三軒茶屋駅まで歩いて戻りました。

 

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                                                                              (2020年6月撮影)

 

  300形は、1999年(平成11年)に導入が開始されました。

 そして、2001年(平成13年)に150形(1964年(昭和39年)~)の置き換えが完了し、世田谷線の全車両が300形となりました。

  

▽2001年3月頃撮影した写真

 複数の方がカメラを手に線路際にいらっしゃいますから、150形全廃の日でしょうか。

 150形廃止という一つのエポックになる日に、自分が撮影に行っていて、はたして、その日がどんな日だったのか、もう思い出せません。

 ただ、150形は、更に古い70形や80形よりもデザインがスマートで気に入っていた車両だったことは、よく覚えています。

 

 

(※ この記事では、形式名を表すのに、世田谷線の車両には、150形以前に「型」は使用されていなかった記憶があり、300形も含め「形」で揃えました。)