新型コロナウィルスの第2波!3波 !に備えて、通勤電車の座席配置と乗車マナーの見直しを考えました | 模工少年の心

◯沢山の人が座れなくても、座ったときはゆったりと座れる座席配置に

 

   新型コロナウィルス感染の第2波、第3波に備えて、かなり長い期間、新しい生活習慣を励行しなければならないようです。ある人は、コロナ以前には、もう戻れないとも言います。

  そうした時に、発想を大きく転換して、通勤電車の座席配置(アコモデーション)と乗車マナーの見直しが必要ではないかなと思いました。

  現在の座席配置の考え方は、一人当たりの座席スペースを極力縮めて、乗客どうしが間隔を詰めて、出来るだけ多くの人が座れるようにする」というものです。もちろん、それではソーシャルディスタンスを守ることはできません。

  

 

  乗客は、自己防衛意識から自然発生的に、一人分のスペースを空けて着席していて新しいマナーになりつつあるようです。

   

    しかし、これから少しずつ通勤客が増え、時間が経つとともに、座席の一つ空けは、いつまでも守られないのではないかと想像します。

 

    この際、発想を転換して、座席数を減らし、人と人との間隔が十分取れるようなシート間隔にする。台北のMRTのように、クロスシートとロングシートを互い違いに配置するのもいいかもしれません。

  そのかわり、乗車マナーの方では、例えば、5駅間を着席乗車したら、立って他の乗客に席を譲るということを新しいマナーにするのです。

 

 

  向かい合わせではなく、横向きシートと組み合わせるようにしては

 

    ようは、「一人でも多くの人が、窮屈でも、座れるようにする」という現在の発想を捨てて、座席数は少なくても、ゆったりと座れて、「着席チャンスの減少は、譲り合ってできるだけ多くの乗客が座席に座る機会を得られるようにする」のがいいのではないでしょうか、

 

      半蔵門線の表参道駅から乗車して、運良く座れたら、5駅目の桜新町を過ぎたあたりで立つというのを新しいマナーにするのです。

    その結果、長い時間の特定の乗客との接触のリスクも低減できます。

 

     ただ、乗車率200パーセントといった超満員電車がなくならないことには、実行不可能なことですが…。

 (それには、時差通勤と時短、あるいは在宅勤務(テレワーク)を組み合わせ、朝・夕とも通勤ラッシュの緩和を促進した企業に対して、呼びかけだけでなく、税制上の優遇措置を与えるとか。あるいは、日中時間帯(10時~17時)のみ使用できる割引率の高い通勤定期を販売するとか。これらは思いつきですが、そうした制度面に明るい方に、至急、具体的方策を考えていただき、政治の中で、施策化していかないと実現できそうにない気がします。)

 

◯グリーン車の連結

 

 着席サービス車両が関東の大手私鉄で相次いで運行され好評のようですが、東急では、4月27日から当分の間、コロナの影響で運行停止になっています。

 

 

東急大井町線 Qシート車両

 

せっかくの新サービスを、もっと有効なものにしては

 

    このような時に運行休止となっているように、現行の着席サービス車両は、中途半端なのではないでしょうか。  

  帰宅用の着席サービス車両をやめて終日運行とし、更にコロナ対応としてサービス向上し、JRのグリーン車のように優等列車化するのはどうでしょうか。

    後期高齢者の方や妊婦さん、乳児のいる方など、コロナウィルスから身を守る必要の高い人が安心して鉄道を利用できるようにすることも、新しい公共性があると思います。今なら、車両整備費の補助等、国の施策になればできそうな気がします。

   東急のQシートは400円で、他の私鉄でも概ね同程度の料金ですが、1000円とか、距離により2000円とかにしてもタクシーよりは安くつくし、命を守る環境を高めることは、ゆくゆく医療費の抑制につながると思います。

 コロナ禍で、鉄道事業者も感染防止のための努力が求められているし、減収も続いており、余裕などないと思いますので、事業者だけが負担を負うのではなく、より愛される交通機関として生き残れるよう、国も何らか動いてほしいと思います。