大前研一さんは、私にとってメンターでもあり、
グールー(思想的指導者)の存在でもあります。
大前さんの著作を読んでいつも感じるのは、
物事の本質を捉えるずば抜けた能力です。
凡人である私は大前さんの足元にも及びませんが、
不断の努力を怠らず、一歩でも彼に近づきたい、
と思っています。
サラリーマン再起動マニュアル
2008年10月4日 初版第1刷発行 小学館
ISBN978-4-09-379454-1
目次
[イントロダクション]志のあるサラリーマンは、
きつい仕事を厭わない
第1章[現状認識]なぜ今「再起動」が必要か?
第2章[基礎編]「再起動」のための準備運動
第3章[実践編]「中年総合力」を身につける
第4章[事業分析編]“新大陸エクセレントカンパニー”の条件
第5章[メディア編]「ウェブ2.0」時代のシー・チェンジ
[エピローグ]新大陸の“メシの種”はここにある
第4章[事業分析編]“新大陸エクセレントカンパニー”の条件
毎年の大幅な人員削減は、会社にとっても
残った人にとっても非常に大きなプラス効果がある。
まず、コストが下がる。そして残った人は切られたく
ないから一所懸命に働く。
人が減れば減るほど仕事の権限がどんどん増え、
給料もどんどん上がる。
だからみんないっそう一所懸命に働いて、
個人の能力も会社の業績も上がっていく。
ウェルチ前会長(GE=ジェネラル・エレクトリック)は、
こうもいっていた。
「考えることがなくなったら人を削れ。緊張するから」と。
人を削れば、残る人も出る人も自分も緊張するという理屈だ。
(今日の名言 44 491)
業種業態を問わず、人件費が大きなコストであることに、
違いはありません。
ただし、コストカットして企業業績が向上すればいいの
ですが、うまく機能しない会社が多いのです。
そこで、どうしてなのか考えてみました。
リストラ策を断行しようとしたところ、残って欲しい人が
先に辞めてしまい、辞めて欲しい人が残る、という事態に
遭遇するからではないか、と思いました。
自分の能力に自信のある人は、他でも生きていけます。
しかし、この会社しかないという人はしがみつくしか、
生きていくすべがないのです。
以前読んだ本の中に、次のようなことが書かれていました。
「優秀な人材が2割、普通の人が6割、残りの2割は劣る人
という経験則がある。ならば上位2割を残して残りの8割を
解雇してみた。結果は、残した2割の優秀な人材と思われた
人たちが、2:6:2に分かれた」
この話から、リストラを繰り返してもしても2:6:2に
分かれるようです。
であるならば、一番ボリュームが大きい6割の人たちの
底上げが必須であるということです。
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