大前研一さんのような「世界に通用する傑出した人物」は、
日本にも世界にもあまりいません。
私は大前さんの足元にも及ばないちっぽけな存在ですが、
そんな小さな私でも、世の中で役に立ちたいと熱望して
います。
年齢は関係ないと思っています。
やろうとする意思と一歩踏み出す行動力ではないか、
と考えます。
その2つに付け加えるならば正しい方向性でしょうか。
これはなかなか定めるのが難しい。
自分で正しいと判断しても、必ずしもそれが正しい針路を
とっているかどうか確かめることが困難だからです。
メンター(師匠)がそばにいれば、たとえ間違った方向へ
進んだとしても、謙虚な気持ちで従うならば修正は可能
でしょうが。
私にとってのグル(精神的指導者)は大前研一さんです。
もちろん、大前さんがそんなことを知る由もありませんが。
以前、大前さんの下で働いていた学生の方
(今では社会人として働いていることでしょう)
からメールを頂いたことがあります。
そのメールの中で、身近で見た大前さんの気さくで、
ユーモアあふれる人柄に触れたことを伝えてくれました。
2007年以降、団塊の世代が大量に引退する。
彼らの悲劇は、人生設計を本気で考えずに
定年まで来てしまったことだ。
彼らを観察すれば、ロウア-ミドルの賢い
生き方が見えてくる。
まず考えることは、「隣が何をやっているか」
でなく、「自分の人生」を独自に設計すること。
もう一つは、家族で設計を行うこと。
奥さんの望んでいる生き方とは何か、
子どもの教育に何が要らないか、
などについて価値観を共有しなければ、
待っているのは「熟年離婚」と「一家離散」である。
今日の名言 1 〈436〉
持ち家を買ったサラリーマンの多くが、
三十五歳で三十五年ローンを組んだ。
完済は七十歳。
彼らは「昇進と昇給は当たり前」という前提で
ステップアップローンを組んだが、
その前提が崩れてしまった。
定年を過ぎてローンを払う当てもない。
今日の名言 2 〈437)
悲惨なのは、住宅ローンの支払いが主として
金利の返済に消え、十年後も元本があまり返済
されずに残ってしまう事態だ。
五千万円の家なら四千万円が依然として負債
として残っており、その時点で地価が半値なら、
売却したとたん二千万円の債務超過者になって
しまう。
今日の名言 3 〈438)
私たちの親の世代は、右肩上がりの景気が続き、
「年功序列と終身雇用」が守られていました。
ところが、私たちの世代以降から「年功序列と
終身雇用」は完全に崩壊しました。
35年の住宅ローンは、「年功序列と終身雇用」
を前提としたものでした。それが崩れてしまった
のです。
穿った見方をすれば、国と金融機関が協力し、
国民に持家を取得させるために長期ローンを
組ませた、と言えます。
「あとは野となれ山となれ」という「自己責任」
という言葉を押し付けたのです。
そのつけが回ってきている、と言えます。
前回にも書きましたが、リストラが常態になって
きましたので、解雇されたら再就職は難しくなり、
仮に再就職できても、以前の給与より下がることが
多くなります。
「七五三」と言われたことがあります。
以前の年収を基準にして、再就職後の年収が7割、
5割、3割に大幅に減額してしまうということを
表現したものです。
「住宅ローン破綻」はメディアで報道されることは
あまりありませんが、今後の動向次第では、
大量の「被害者」が出現しないとも限りません。
国と金融機関を信じた初(うぶ)な生活者が、
泣きを見るようなことがないようなセーフティネット
を構築してもらいたいものです。
それがせめてもの、罪滅ぼしだと思いますが、
あなたはどう考えますか?
こんな記事が見つかりました。
住宅ローン破たん、年間100世帯に2~3世帯 BLOGOSから
実際にローン破たんした人の状況レポートは
テレビなどでたまに見かけるが、
公的な統計データが見当たらないのだ。
金融庁や日銀、全国銀行協会(全銀協)の
ホームページには開示されていない。
まあ、お金を管理する側としては、
住宅ローンの破たん状況をあまり知られたく
ないのだろう。
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