『21世紀へ』(35) 言葉の迷宮(130) | 藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ

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『21世紀へ』(35)





盛田さんは、一人でアメリカに乗り込み、
市場を開拓し、ソニーの米国における地歩
を固めました。


そのため、日米関係に関する話が多く出て
きます。


その中でも、今回の部分は日米両国の国民性
にスポットライトを当てて話しています。


日米の国民性の違いを理解することが、
外交や商取引を行うための前提になることを
説いています。


盛田さんは、長年のアメリカ生活を通じて
体感し、身につけた考え方を披瀝しています。


通常、コミュニケーションには、
言語によるコミュニケーション(verbal
communication)と非言語によるコミュニケー
ション(non-verbal communication)の
2つがあると説明されます。


非言語によるコミュニケーションとは、
ボディランゲージやフェイスランゲージと
言われるものです。
ジェスチャーとか表情ですね。


ところが、この2つを理解しても通じ合えない
ことがあります。


それはエモーショナル(感情、情緒)とベース
となる歴史の違いです。


どうも話が噛み合わないと感じるのは、
そうした基本的で重要なポイントが共有されて
いないからです。


互いに相手を理解しようとする気持ちが大切です。
歩み寄り(譲歩)は自分の負けという意識を捨て
ない限り、外交や商取引はWIN-WINの関係には
至りません。






 アメリカは多人種、多民族混在の国だから、

 意思を通じ合うためには、言葉で喋って通じ

 合う以外に方法がないので、少し大げさに

 いえば、考え、思う以上に喋る。それに反して

 日本は、“沈黙は金”とばかりお喋りを軽蔑し、

 意志の疎通はハラとハラでいくという社会で

 ある。 
            
                    (P.221)

         (103-1-0-000-391)

 



 


 アメリカという国の根底、アメリカ人の

 倫理観の根底には、やはりキリスト教

 がある。つまり、博愛、“他人を愛せよ”

 という思想が根底に流れている。

 だからアメリカ人というのは、困った人を

 助けるということは、本当に献身的にやる。

 しかしそういう倫理観の裏には、困っている

 人を助けないやつは悪いやつだ、という

 見方がある。この裏返しの見方も非常に

 強い。
 
                    (P.226) 

         (104-1-0-000-392)

 





 エモーションは往々にして思慮分別を

 曇らせます。エモーションは忍耐を蝕んで

 しまいます。エモーションは現実から目を

 そらさせ、安易な結論に走らせます。

 したがって、日米関係のように複雑な関係

 のなかにエモーショナルを持ち込むことは、

 それこそ危険なことなのです。

                    (P.214)

         (105-1-0-000-393)

 





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