『即戦力の磨き方』(15) 新・大前研一名言集(126) | 藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ

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『即戦力の磨き方』(15)






大前研一さんのような「世界に通用する傑出した人物」は、
日本にも世界にもあまりいません。


私は大前さんの足元にも及ばないちっぽけな存在ですが、
そんな小さな私でも、世の中で役に立ちたいと熱望して
います。


年齢は関係ないと思っています。


やろうとする意思と一歩踏み出す行動力ではないか、
と考えます。


その2つに付け加えるならば正しい方向性でしょうか。


これはなかなか定めるのが難しい。


自分で正しいと判断しても、必ずしもそれが正しい針路を
とっているかどうか確かめることが困難だからです。


メンター(師匠)がそばにいれば、たとえ間違った方向へ
進んだとしても、謙虚な気持ちで従うならば修正は可能
でしょうが。


私にとってのグル(精神的指導者)は大前研一さんです。
もちろん、大前さんがそんなことを知る由もありませんが。


以前、大前さんの下で働いていた学生の方
(今では社会人として働いていることでしょう)
からメールを頂いたことがあります。


そのメールの中で、身近で見た大前氏の気さくで、
ユーモアあふれる人柄に触れたことを伝えてくれました。





 21世紀は見えない大陸だから、

 おおぜいが古い知識を持ち寄って、

 あれこれ相談しても、進むべき道など

 発見できるわけがない。

 それができるのは、前例が通用しない

 ところでもひるまず、自分で問いを

 立て答えが出せる能力を持った個人なのだ。

 だから企業が生き残れるかどうかは、

 そういう人間をトップに戴いているか

 どうかにかかっている。
 


             今日の名言 1 〈382〉




 アメリカは相手が世界中のどの国で

 あっても、輸入品の支払いはドルで

 行うし、輸出の際もドル建ての決済が

 普通だ。

 だからアメリカと取引する国は、

 日頃からドルをせっせと溜め込んで

 おかなければならないのだ。

 ところがアメリカだけはその必要がない。

 当たり前だ。基軸通貨であるドルは、

 アメリカの自国通貨でもあるのだから、

 必要なら国内で、いくらでも輪転機を

 回せばいい。
 


             今日の名言 2 〈383)




 アメリカが世界で唯一貿易と縁のない国

 というのは、こういう理由による。

 ドルが高くなれば購買力が高まり、

 輪転機を余り回さないで済むようになる。

 逆にドルが安くなれば、相手国が死に物

 狂いで生産性を改善して、同じ値段で

 売ってくれる努力をする。

 事実、日本はそのようにして円高でも

 アメリカ市場を死守してきた。

 そしてアメリカは、中国、韓国、EU、

 日本などの通貨を相対的に為替操縦する

 ことによって競争させ、よりよいモノを

 より安く仕入れることに成功している。

 その結果、アメリカはプラザ合意後の

 20年近くにもわたって、インフレを

 克服できているのである。
 

      
             今日の名言 3 〈384)






テレビをたまに観ると、円高ドル安、円安ドル高を
よく理解できない局アナが、頭が混乱して、ごっちゃ
にして説明している場面に遭遇することがあります。


輸出場合でも輸入する場合でも、取引において、
ドル建てが基本です。


今、1ドル=100円で、1万ドルの商品を輸入
したとします(通関料や輸送費等は考慮しない)。


100円×1万=100万円
これは分かりますね。


では、1ドル=105円ではどうでしょうか?


105円×1万=105万円


1ドルが100円だった時と比べ、105円に
なって5万円多く支払わなくてはならなくなりました。
これが円安ドル高です。


では、今度は1ドル=95円になりました。
どうなるでしょう? 簡単ですね。


95円×1万=95万円


1ドル100円と比較して、5万円少なくてすみました。
これが円高ドル安です。


ところが、輸出になると全く逆のことが起こります。


1ドル=100円から1ドル=105円になると、
105万円と5万円多く受け取れます。


一方、1ドル=95円になると、95万円で5万円受け
取れる金額が少なくなります。


為替は相対(あいたい)通貨ですから、
一方が上がれば他方が下がり、一方が下がれば
他方が上がるということです。


両方ともに上がることも、両方とも下がることはあり
ません。


主要通貨をそれぞれ1もしくは100として、
対外通貨のレートを小数で表示することがあります。


例えば、下図のようなものです。




外国為替クロスレート 日経電子版 2014.08.14 から)


このレート表によって、自国通貨の相対的価値が分かります。


基軸通貨はドルですから、ドルのまま決済しますが、
日本をはじめ各国は、ドルから自国通貨に必ず、
変換しなければなりません。


ですから、ドルは有利なのです。


日本人はドルで給与をもらうわけではありませんね。
当然、円です。ドル建てで売った商品代金は、
円転(円に転換)しなければならないのです。





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