『即戦力の磨き方』(13) 新・大前研一名言集(124) | 藤巻隆(ふじまき・たかし)オフィシャルブログ

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『即戦力の磨き方』(13)






大前研一さんのような「世界に通用する傑出した人物」は、
日本にも世界にもあまりいません。


私は大前さんの足元にも及ばないちっぽけな存在ですが、
そんな小さな私でも、世の中で役に立ちたいと熱望して
います。


年齢は関係ないと思っています。


やろうとする意思と一歩踏み出す行動力ではないか、
と考えます。


その2つに付け加えるならば正しい方向性でしょうか。


これはなかなか定めるのが難しい。
自分で正しいと判断しても、必ずしもそれが正しい針路を
とっているかどうか確かめることが困難だからです。


メンター(師匠)がそばにいれば、たとえ間違った方向へ
進んだとしても、謙虚な気持ちで従うならば修正は可能
でしょうが。


私にとってのグル(精神的指導者)は大前研一さんです。
もちろん、大前さんはそんなことを知る由もありませんが。


以前、大前さんの下で働いていた学生の方
(今では社会人として働いていることでしょう)
からメールを頂いたことがあります。


そのメールの中で、身近で見た大前氏の気さくで、
ユーモアあふれる人柄に触れたことを伝えてくれました。





 国が国民の生活のことを真剣に考えていないのは、

 最近、「将来は年金の支給開始年齢を、70歳に

 引き上げる」といい始めたこと1つとっても明らかだ。

 もう年金はあてにできないどころか、1400兆円

 ある国民の金融資産も、このままいけば国の借金

 返済に使われてしまうだろう。
 


             今日の名言 1 〈376〉




 「三種の神器」の最後は、問題解決力だ。

 優れた問題解決力の持ち主なら、間違いなく即戦力

 として、どこの企業からも三顧の礼で迎えられる

 だろう。

 なぜならどこの企業も例外なく、問題解決ができる

 人材が圧倒的に不足しているからだ。
 


             今日の名言 2 〈377)




 21世紀は、答えのない時代なのである。

 ニートやフリーター、少子高齢化、年金・・・・・・国も

 また、今までのやり方では解決できない問題を突き

 つけられ、有効な対策を打ち出せないでいる。

 かって大手と呼ばれた企業が、問題解決を誤り、

 市場からはじき出されたり、消えていった例は、

 ここ数年枚挙にいとまがない。

 理由ははっきりしている。

 この国のエリートやホワイトカラーたちは、

 学校の試験のように、あらかじめ答えが決まっている

 問題を解くことはできても、答えのない問題の答えを

 考える思考回路を、持ち合わせていないからである。
 

      
             今日の名言 3 〈378)







先ほど、某テレビ局で「平成教育・・・」という
番組を放映していました。


答えがひとつしかない、最初から答えがわかっている
問題を、お笑い芸人や高学歴のタレント化した人たちが、
学生服やセーラー服を着て、解いていました。


たまたま家内と娘が観ていたので、少し観ました。
はっきり言って、これらの問題の多くを解けたから
と言って、偉いわけではないし、何の意味もありません。


断片化した瑣末な知識を持っていたところで、
何の役にも立ちません。


以前、「トリビア(trivial=ささいな、取るに足りない)」
という番組がありましたね。そんなことを知っていて、
自己満足しているのか、と思いました。


ただ、問題を絞って深掘りするなら別です。


やたらにタレントが多く出る、この手のバラエティ
番組は嫌いです。


ニュースにしてもどのテレビ局も同様な内容ばかり
なので、ほとんど観ません。


テレビ局が自分たちの都合で、一方的に番組を流して
いるので、「自分が知りたいことを知る」ということを
基準にすると、テレビはその要求に応えてくれません。


視聴者をバカにしているとしか思えません。


勝間和代さんが、番組スタッフから
「中学生でもわかるように話してください」
と言われたことは頷けます。


中学生向けの番組なら理解できます。


ですが、大人世代向けの番組です。
視聴者を大人世代と想定しているのに、
「中学生でもわかるように話す」ということは、
視聴者は中学生レベルということになります。


番組関係者が、自分たちのほうが視聴者より上だ、
という意識が根強いからです。


番組関係者が、自分たちのほうが視聴者より上という
意識が根強いからです。


何でもバラエティ化するテレビ制作者は、固定観念に
囚われず、もっと知恵を絞った番組作りをしてほしい、
と思います。


ヤラセ番組も多すぎます。そのうち、実際に専門機関
から「ヤラセ」と認定されるのはごく一部だけですが。


高視聴率が獲得できないと、スポンサーが離れてしまう、
あるいはつかないという現実から一步も抜け出せない
ジレンマに陥っているのです。


好企画がテレビ局に持ち込まれたとしても、
「それでは視聴率が取れない」
の一言で、採用されないことがある、と考えています。


もっとも、NHKでさえ、視聴率を気にするようになって
いますから、スポンサーだけが問題ではないですが。


こうした状況にあるので、私はインターネットや本で
調べたり、ラジオを聴いたり、街に出て情報収集する
ようにしています。


テレビは一部の番組を除き、観ません。


個人体験を大切にするべきです。
言い換えると、経験値を高めていくべきです。


大前さんは、こう指摘しています。

「この国のエリートやホワイトカラーたちは、

 学校の試験のように、あらかじめ答えが決まっている

 問題を解くことはできても、答えのない問題の答えを

 考える思考回路を、持ち合わせていないからである」


日本の教育の問題点は、記憶力を試すことに長年重点を
置いてきたことです。


知識や情報を増やすことに専念し、考えることを疎かに
してきたからです。


自分で調べることを怠っている人も多いですね。
およそ90%のことはインターネットで調べることができます。
100%ではありません。当然のことです。


ネット上に公開していない情報は、ネットで調べても
見つからないのは当たり前です。


例えば、ノウハウあるいは頭の中にある情報です。


ですが、先に述べたように、ほとんどのことは調べようと
思えば調べられるのです。


ところが調べようとしない人が多いのです。


情報に関して、作家の佐藤優さんは、自著の中で、
こう語っています。



 軍事情報以外に関しては、インテリジェンス

 (「文字と文字の間の隠された意味を読む」)

 機関が必要とする情報の95~98%を公開情報

 で入手することができると言われているが、

 筆者の経験からしても、それは事実である。

 外務省で、「秘(無期限)」や「極秘」の

 判子が押されている秘密情報とほぼ同様の

 情報を公開情報の中から見つけ出すことが

 できる。このようなインテリジェンスの技法

 を業界用語で「オシント(OSINT)」

 という。「オシント」とは、「オープン・

 ソース・インテリジェンス(Open Source

 Intelligence)」の略語だ。
 


 
  (『野蛮人のテーブルマナー 「諜報的(インテリジェンス)生活」
  の技術』 佐藤優 講談社 2009年1月28日 P.22)



「自調自考自動」
という言葉を作りました。


実は「自調自考」は私の言葉ではありません。
中高一貫の進学校、渋谷教育学園幕張の教育方針です。


自分で調べ、自分で考える、というものです。
ただ、私はこう考えました。
学生ならそこまででよいですが、社会人になったら
それでは足りません。


自分で調べ、自分で考えた後で、必要なことは、
「自ら行動する」ことです。


行動することで結果が出ます。ここが重要です!






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